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カテゴリ:本田宗一郎
トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ。。。
じつば、ホンダだけは、会社の名前に”自動車”という文字が入らない。 正式名称は、本田技研工業株式会社という。 いま、ガソリンが高騰し、ホンダは追い風だ。 そう、ホンダには、世界一のバイク部門があるからだ。 スーパーカブ(英語で猛獣の子供の意味)は、発売当初、1リッターあたり 180キロ走るとカタログに書かれていた。 実際の街中の走行でも、1リッターあたり60キロは走るそうだ。 昔の日本では、さまざまな会社で利用されていた。 電電公社(現NTT)では、若竹色のカブ。 旧食糧庁では、小豆色のカブ。 警察の交番では、黒バイ(黒カブ)。 種子島では、高校生が通学に使うバイクとして指定されているそうだ。 カブを開発するにあたって、 社長の本田宗一郎は開発スタッフにいった。 ”そば屋の出前持ちが片手で運転できるようにせよ!” 左手のクラッチレバーを廃止し、自動クラッチを採用した。 また、シフトペダルには、かかと用の踏み返しがつけられていた。 そのために、ぞうり履き運転もできるように考えられていたという。 カブが完成し、いよいよ販売となったとき。。。 普通は、営業マンを販売店に派遣するのだが。。。 そのころのホンダは、まだ小さな町工場で、 朝礼のときに、社長の本田が、みかん箱の上にあがって、 ”世界のホンダになるんだ~”といっていたころ。 会社に営業マンなどいるはずがない。 そこで本田は考えた。 日本全国、5万件にのぼる自転車屋さんにダイレクトメールを送ることにしたのだった。 本田の右腕の藤沢武夫がダイレクトメールの勧誘文をつくり、 社員はもとより、代筆業者、取引銀行の行員までも総動員して宛名書きした そして5万通のダイレクトメールを送付したのだった。 (当時、まだコピーという便利なものはなかった?) 内容は。。。 スーパーカブ ”一台の定価25.000円、卸価格19.000円 代金は前金で願いたい。” 本田の知名度が低かった当時、詐欺だと思われ、だれも買わないだろうという声も多かった。 ”前金です。”というのだから無理もない。 しかし、むかしは、まだそれほど疑り深くはなかったのだろう。 5000軒の自転車屋さんから、注文が殺到した。(前金でですよ!) ここから、本田は世界のホンダへ加速してゆく。 最後に、以前紹介した私の座右の銘を。。。長い座右の銘です。 本田宗一郎 ”日本人は、失敗と言うことを恐れすぎるようである。どだい、失敗を恐れてなにも しない人間は、最低なのである。” ”多くの人は皆、成功を夢見て、失敗しないことを望んでいますが、 開拓者精神によって自らが新しい世界に挑み、失敗、反省、勇気という 三つの道具を繰り返し使うことによってのみ、最後の真の成功という 結果に達することができるのだと、私は信じる。” ”私の現在が成功と言うのなら、私の過去はみんな失敗が土台作りをしている ことにあります。仕事は全部失敗の連続であります。” ”人は、見たり、聞いたり、試したり、の三つの知恵でまとまっているが、 多くの人は、見たり、聞いたり、ばかりで、一番重要な”試したり”を ほとんどしない。ありふれたことだが、失敗と成功は裏腹の関係になっている。 みんな失敗を恐れるから成功のチャンスも少ないのだ。” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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