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カテゴリ:グットな人
ドイチュという名前の全米トップ10に入る広告代理店がある。 現在、その会社のトップは創業者の息子のドニー・ドイチュ。 彼は、若い頃、父のつくった会社、ドイチュに就職した。 顧客担当の仕事をしていたのだが。。。 当時24歳の彼は、失敗続きだった。 失敗の原因は。。。 ”やる気がない仕事を、我慢して続けていたから” 遊びたいさかりで大人になりきれていなかったのだった。 父親は、ドニー・ドイチュを容赦なく解雇した。 その時の父親の言葉を、いまもドニーは忘れることが出来ないという。 ”おまえはここでの仕事に情熱を持っていない。だから出て行ってもらおう。 この仕事を愛していない人間には、いてほしくないんだ。 わたしはこの仕事を愛しているからだ。 ” ”人生で何をするにしても、本当に好きなことをしなさい。 ゴミの収集人になったって、わたしはかまわない。 仕事が好きなら、うまくできる。 仕事がうまくできれば、お金も入っている。” ”仕事を心から愛していれば、あとは自然とうまくいくものだ。” ドニーは、自分のデスクを片付けると西海岸に向かった。 とにかく遊びに遊んだ。 そして、半年後。。。 父親は、そろそろ引退を考えて、会社を売却しようとしていた。 順調に商売している会社だったので、すぐに買い手も現れた。 その時だった。 ドニーは父親に連絡を取り、”売ってはいけない。”と言った。 そして。。。 ”僕は戻るよ。でも以前の顧客担当の仕事ではなくて、自由にやらせてもらいたい。 あたらしいビジネスを開拓するつもりだ。僕自身の何かを作らせてほしい。” そして、一度、クビになった父親のつくった会社に息子は戻ってきた。 そして、息子は父親に宣言したとおり、新規のマーケットを次々に開拓してゆき 7年後、会社のトップに立つ。 そして、現在、全米トップ10に入る広告代理店に成長させたのだった。 中国の古いことわざに、 ”迂(う)を以って直となす。”という言葉がある。 意味は。。。 回り道がかえって近道となる。 効率のみでは真に迫れぬものがあるという意味。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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