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ちょこどーなっつ@ Re:停電について(03/13) あんどーなっつです。 お元気ですかぁ…
ちょこどーなっつ@ Re:停電について(03/13) あんどーなっつです。 ご無事で安心し…
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2009.03.17
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株式会社クボタという会社がある。



ソニーやトヨタに比べると、あまり有名ではない?



この会社、


むしろ地方の農家や外国で有名な会社かもしれない。



まず、


クボタを分かりやすく数字で説明。



昨年、


2008年3月期の売り上げが1兆1545億円。



売り上げ自体は、たいしたことはない。



たいしたことがあるのは営業利益。



じつに1368億円という数字を計上している。



利益率で、11,9パーセント。



この利益率、分かりやすく説明すると、



以前、世界最強といわれ優良企業だったトヨタ自動車ですら8,6%だったのだ。





” 三木博幸(みきひろゆき) ”



この方を知っている人はさらに少ない。。。



現在、クボタの子会社の社長さんだ。



この人すごいんです。



グッドデザイン賞・・・4回受賞


社長特別賞・・・・・・3回受賞


工業所有権取得・・・・247件(特許103件 実用新案132件 意匠12件)



三木さんの口ぐせ。


 ”コストを下げれば、品質は上がります。”




三木さんは、様々な製品開発において



部品を半分に減らし、性能を60パーセント以上高めてしまう。な~んていう



”物づくりの仕方がとても得意な人なんです。



だから、いま、色々と質問をされるそうです。



”製品の利益が落ちてしまった。”


”価格で他社の製品に負けた。”


”他社の製品に性能、機能で勝つにはどうすれば?”


”安くて、しかもすぐれた製品を開発したい。”


”開発日程が遅れてしまった。”


”製品の開発力を強化するにはどうすれば?”


”赤字事業を黒字にするためにはどうすれば?”



三木さんは言う。


”どうして、そんな簡単なことも分からなくなってしまったのだろうか日本人は?”




今日、


朝のニュース番組で、


卒業式シーズンとなり小学生、中学生のつくるプロフィールノート(通称プロフ)の話が


取り上げられていた。



一つの現象が見られるそうだ。


その現象とは、


6年前頃からフリーページの枠(ワク)がだんだん小さくなってきているそうだ。


理由は、


”フリーページに何を書いたらいいのか分からないから”だそうだ。



そして、現在人気のプロフィールノートとは、


ほとんどすべてが穴埋めノートになっているそうだ。


”すきな芸能人は     です。”


”好きな食べ物は     です。”


”嫌いな食べ物は     です。”


さらに、

もこもこ字で書いて、キラキラシールを貼ると完璧なノートになるそうだ。





話を戻して、


三木さんは言います。


”CAD(キャド)という設計用ソフトが普及していて、いまではコンピュータの画面の中で


 図面を書くことは当たり前になっています。CADには3D(三次元)による立体画像を


 書いたり、解析データを入力することで製品の強度を確認できる機能まで


 そなわっています。まさに”いたれりつくせり”です。


 情報処理の正確さやスピードにおいてコンピュータの便利さは否定しません。


 全社的にも、対外的にもネットワークが出来ているなかで、それを使わないわけには


 いきません。


 
 しかし、それによって衰えてしまった能力のほうが。。。




 



 日本が、ものすごい勢いで、先行するアメリカを追いかけていたころ、


 図面は手書きでした。


 当然、わたしの会社も、


 設計はA0サイズ(A4サイズの紙の16倍の大きさ)の紙に書くものでした。


 部品は、一般に力や強度が、”読み”やすいように原寸大で書いてました。


 ですから、机の回りを通りかかる人も、その人の設計の様子がよく分かりました。


 たとえば、若い社員がドラフターで図面を書いていて、あるところで手が止まって


 考えているとします。するとベテランのチーム長がそこへ来て、


 何気なく図面をのぞき込んで助言するのです。


 今とちがって職場は禁煙ではないので、チーム長もタバコを一服つけながら

 
 若い社員の仕事ぶりをちょっとのぞいてみようという感じでやってきます。


 そこで図面を見ながら気軽に言葉を交わしているうちに、問題解決のヒントが得られ


 止まっていた若い社員の手が動くようになるのです。


 図面を書くという作業は、どうしても職人的な手仕事の要素があります。


 手書きの図面には、書いた人の経験が現れます。


 線の強さ、線のためらいなど、その書いた人の自信や迷いが表れます。



 CADで書かれた図面は、こうした経験値の差をきれいに均一にしてしまいます。


 仕上がりがとてもきれいなので、その図面を書いた開発者がどこで悩んで、


 どこで知恵を出したのかが見えにくくなってしまいます。


 また解析データといっても、所詮仮定のデータなんです。


 実際に完成した製品のテストをするときの参考にしかならないのです。


 ”実際に完成した製品がお客様に使ってもらう場面を創造する力”などというものは


 CADにはありません。




 また開発者は、個々の小さなパソコンの画面上で


 個人個人の縮尺で図面を書いていますから、どうしても寸法の実感や力の感覚を


 共有しにくいという面もあります。


 そして安易に他の設計者が書いた画面をパソコンの画像に取り込めるという


 CADの機能も時として災いすることがあるのです。


 
 たぶん、 


 こうして恵まれた先進国の技術者たちは、ブロイラーのようになり考える力を失い、


 ”生きた化石状態”になって行くのだとおもいます。


 
要するに、


製品開発の核心となる”やり方”が未熟だから赤字化するんです。


そして未熟な中で生活することで、開発者の意識も蝕んで(むしばんで)ゆくのです。


☆従来のやり方をまったく疑わない姿勢。


☆縦割り組織のなかの自分の居場所に閉じこもって、他部署に働きかけようとしない姿勢。




そういう考える力を失ったヒトに限って、


こう言うんです。


”景気が悪い”、”円高”だと。



しかし赤字の原因はいつも同じです。


 ”外部”ではなくて”内部にあるんです。


















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Last updated  2009.03.17 09:42:41
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