|
カテゴリ:会社を創った男たち
不況になると、逆にシェアを伸ばす会社。 デル・コンピュータ。 ハイテク・バブル崩壊の2001年、 デルは、コンピュータの販売価格を引き下げた。 すると、”価格破壊をした。”と競合会社から非難が巻き起こった。 すると、デルは、すずしい顔で言った。 ”価格競争を愚かな行為だと非難するのは、差別化する力のない負け犬の遠吠えだ。” デル・コンピュータは、ダイレクトモデルという非常識な常識で勝負をしたのだった。 流通を効率化するという”単純”な手法だった。 販売業者を通すことをやめた。 中間卸業者を通すことをやめた。 在庫を持たなくなった。 そして、インターネットを活用し徹底してエンドユーザーに肉薄した。 デル・コンピュータはコンピュータの製造メーカーでありながら、 エンドユーザー(顧客)と直接、商品売買する会社なんです。 顧客の細かな注文に耳を傾け、 顧客の要望に沿ったコンピュータの見積もりを出す。 そして顧客から注文が入ると、すぐに製造し、 顧客のもとへコンピュータを発送したのだった。 この手法。。。 流通コスト削減のほかにも、デル・コンピュータにとても大切な副産物をもたらした。 それは、顧客が、 コンピュータにどういった能力を求めているか? 予算はどれくらいが相場なのか? といったエンドユーザーの消費トレンドをリアルタイムに把握できることだった。 デル・コンピュータ創業者、マイケル・デルのことば ”わが社は創業当時より、顧客の声に耳を傾け、顧客のニーズに応え、 顧客が求める製品を提供してゆくことを、設計から製造、販売に至る全事業活動の 基本方針としてきた。 顧客ニーズに敏感であることは、つねに大切だが、ニーズ自体が変化しているときには 特にそうだ。顧客ニーズというものは。。。 景気が悪い時に劇的に変化する場合が多く、 その変化を、ほかの企業より、早く、正確に、把握して行動を起こすことが肝要だ。” 話の内容は、いたって普通。 。。。ただこの普通がなかなか出来ない会社は多い。 ”イノベーションは普通(常識)から” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.14 21:59:10
コメント(0) | コメントを書く
[会社を創った男たち] カテゴリの最新記事
|