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カテゴリ:マクドナルドの考え方
日本マクドナルドのCEO(最高経営責任者)原田泳幸(はらだえいこう)さん。 原田社長が会社(日本マクドナルド)まで通勤してくるとき、 他社のファーストフード店の前を通ってくるそうだ。 原田さんの出勤時間は早く、 まだ、そのファーストフード店は開いていない。 そのファーストフード店の前を通ると。。。 窓のブラインドが。。。何か所か、折れ曲り。。。見苦しい状態だった。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 原田社長は言う。 ”人が見ていないと思うようなところにも、人の目はあります。” わたしは、この 原田社長の考え方の源流は、 原田社長の父親の”人となり”からきているような気がしてならない。 では、その父親の ”人となり”とは、 どんなものか。。。 原田社長の実家は、養鶏場を営んで(いとなんで)いる。 ピヨピヨとヒヨコが入荷してくると、一羽、また一羽と、 手作業で予防接種をしてゆくそうだ。 そして、それから50日後、ブロイラーとして出荷をする。 その出荷の際に、また、一羽、一羽と手作業でカゴに詰めてゆくそうだ。 出荷をする際には、一度に5000羽~1万羽以上も出荷をする。 原田社長も少年の頃、よく手伝わされた。 ”ブロイラーというのは、明るくなると騒ぎだすので、 つかまえようとすると。。。 養鶏場のなかを逃げ回り、 端(はじ)の方へ集まってしまうんです。 そのため重なり合って圧死してしまう危険性があります。 だから出荷の作業は、深夜の2時頃から始まるんです。” まず最初に、 ブロイラーを入れるかごを20段ずつ積み重ねてカゴの重量をはかります。 一つのカゴには20羽ずつブロイラーを詰め込み、 そして、ふたたび総重量をはかってから出荷をします。 この作業を朝が来る前までに、行わなければなりません。” たとえて言うと。。。 お風呂の水を満たすのに、 スプーンで水を運ぶような気の遠くなる作業です。 ブロイラーが一万羽とも。。なると。。。さすがに。” 原田少年は、 冬の寒い時、コートを着て作業をしようとした。。。 すると、 父親に おもいきり怒鳴られた。 また、 父親に、なにか道具をとってくるようにと、指示された原田少年は、 寒さと 眠い目をこすりながら。。。 歩いて取りに行こうとした。。。 すると父親は、 ”走れ!”と原田少年を一喝(いっかつ)した。 原田少年の父親は、 カゴにブロイラーを詰めこんだ後、 カゴの外についたニワトリの羽根を丁寧(ていねい)に取り払ってから 計量し出荷していたそうだ。 それを見ていた原田少年は、 父親に言ったそうです! ”お父さん、僕はさっき、”走れ”と お父さんに怒鳴られて 急(せ)かされましたよ。 なのに、お父さんはニワトリの入ったかごを計量するのに、 いちいち時間をかけ、 カゴの外側についた羽根を取り払ってから計量するもんだから、 えらく時間がかかってしまう。 寒いんだから、早く仕事しようよ。 羽根ぐらいじゃ、ニワトリの重さはかわんないよ。” すると父親は、 原田少年にいったそうです。 ”うちの家は、三度も火災にあっているんだ。 家も、何かも燃えてしまったことがある。 でもな、 ひとつだけ燃えなかった財産があるんだよ。 それはな、 人さまからの信用だ。 火災にあい、 どうしようもないときでも、人さまからの信用があったから、 みんな、うちの養鶏場の経営を応援してくれたんだよ。 いいか、 信用ってのはな、 人の見てる前で つくるもんじゃないんだ。 人には見えないところで、つくるもんなんだよ。” 原田社長の父親は酒もタバコもしない。 仕事一筋の男だ。 つい最近まで事業を拡張しようとしていたそうだ。 あるとき、 原田社長が、父親に聞いた。 ”なぜ、89歳にもなって、まだ事業を拡張しようとするのか?” すると原田社長の父親は、 ”自分の老後のためだ。”と答えた。 原田社長が、 ”もうすでに りっぱな老後だよ(笑)”と言うと。。。 父親は、みじかく。。。 ”老後は95歳からだ。”と答えたそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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