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2010.01.27
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カテゴリ:グットな人


いよいよカナダのバンクーバーに世界中から風があつまってくる。


五輪が始まろうとしている。



わたしは一人の男に注目している。


ニコライ・モロゾフだ。


彼は、はたして今回、


得意のトリックを駆使して、


日本の選手にメダルを取らせることができるのだろうか。


期待したい。





テレビでは、


残念ながら、


経済も、政治も、スポーツも、現象面だけしか伝えない。


おこった事実、つまり結果だけを伝えている。


でも、本来、大切なことは、


”起こった事実”ではなくて、”事実に至る経過”にこそ、


物事の本質がある。





前回、

冬のトリノオリンピックで、日本は惨憺(さんたん)たる状況だった。


113人という大選手団を送り込みながら。。。


メダルはフィギュアスケート、荒川静香の金メダル1個だけだった。



そのため。。。昨年秋の事業仕分けの際には、


これだけ日本は借金の多い国になってしまったのに、


のんきに勝てる見込みのないマイナーなスポーツに、


助成金(税金)を出している場合ではない!とカットされてしまった。




話を戻し、


ニコライ・モロゾフの説明をしたい。



モロゾフは、


トリノオリンピックの三ヶ月前に、スランプで苦しむ荒川静香をみごとに建て直し、


金メダルを取らせた男です。





ニコライ・モロゾフの話はビジネスにも通じる。



ニコライ・モロゾフ


”日本人コーチは、基本をとても大切にする。


 そして日本人コーチは、みな選手を同じ方向に向けさせようとする。


 それが日本文化なのかもしれないが、


 わたしから見るとその光景は異様だ。


 人間はひとりひとり違う。


 同じ方向に向くはずがない。


 向くはずがないものを、コーチの強い権力(上から目線)で、


 むりやり向かせている。

 
 これでは、選手が力を出し切れずに消えてゆくのは当然だ。。。






トリノ五輪で日本人唯一の金メダルを取った荒川静香は、


じつは、オリンピック直前、大スランプの中にあった。



得意のイナバウアーは加点対象からはずされ、


ジャンプの安定感はまったくなかった。。。



トリノ五輪3ヶ月前、荒川静香は決断する。


”勝つために、モロゾフのもとへ行こう!”




こうして荒川静香は、五輪の始まる3ヶ月前にモロゾフを訪ねる。



モロゾフが、荒川のスケーティングを見ると。。。


”ひどいスケートだった。”


”ジャンプは特にひどかった。”




荒川静香は、モロゾフに言った。


”完璧なジャンプを飛びたい。”



モロゾフ


”わかった。”



そして、モロゾフは荒川静香に向かって言った。



”シズカ、今日から二週間、ジャンプを飛んではいけない。ジャンプは禁止だ。”



モロゾフの言葉を聞いた荒川静香の心境は想像に難くない。



”オリンピックまで。。。あと三週間しかないのに。。。”




モロゾフは選手を育てる際に、最初に行なうプロセスがある。


それは、


”選手の脳を手術する。”とモロゾフは表現している。



”もともとオリンピックに出場するような選手は、技術的には申し分ない。


 そしてフィギュアスケートのシングルプレイヤーともなれば、


 銀盤の上では、自分一人しか頼れるものはなく、


 相当強い精神力を持っているんです。”


 そして努力も惜しまない。”



 とくに、



 ”言われたことだけしかしない。”性質の強い日本人は、


 責任感が強く、さらに、その傾向が強い(笑)。




モロゾフは、荒川静香に2週間ジャンプをすることを禁じ、


かわりに水の入ったペットボトルを持たせて、


ひたすら銀盤の上を滑らせた。



そ。う。な。ん。で。す。


荒川静香がジャンプで失敗ばかりしていたのは、


”ジャンプがへたっぴ。”だったからではなくて、


”ジャンプをするための筋力が不足していたのです。”



完璧なジャンプというものは、


それを支えるための強靭な筋力があってはじめて実現されるのです。


その強靭な筋力は、


長時間、なんども、なんども、ジャンプの練習だけしていても、つきません。



最後の完成間際の努力よりも、むしろ最初の努力が重要だったんです。


それなのに、その最初の努力を適当に省略して、


最期のところだけカッコよくまとめてみてもダメなんです。


その程度のことでは、運よく入賞程度は出来ても、


世界で一人しか、


もらうことの出来ないゴールドメダルは取れないんです。


オリンピックとはそういうものなのです。




モロゾフは言う。


”すべてのことに当てはまることだと思う。


 長期の目標こそが、継続を持続するための力の源泉なんです。


 わたしは彼ら選手たちが、


 引退したあとの人生のことまで考えて教えているんです。


 選手ひとりひとりの特徴を尊重したうえで、


 選手に、長期目標を思い出させ、その目標を達成するためには何をすべきか


 逆算して選手に短期の目標を立てさせているんです。


 そのために、わたしはしばしばトリックを使います♪


 
 注釈/日本でトリックと言う言葉は、あまり良い言葉ではありませんが、

    英語でトリックとは、”ものごとを円滑にするコツ”という意味があります。





いよいよバンクーバー五輪が始まる。



今回、フィギュアスケートで、



一番最初にオリンピック代表に選ばれた選手の名前をおぼえていますか。



安藤美姫(あんどうみき)選手です。


そして男子は、


織田信成(おだのぶなり)選手です。



この二人の選手、共通する点があります。



二人の選手のコーチが、同一人物なんです。



名前は、


ニコライ・モロゾフといいます。





余談ですが、


本日のブログ、タイトル、”キス・アンド・クライ”とは、


フィギュアスケートで、演技終了後、


選手とコーチが並んで座って結果発表を待つ場所のことなんです。


誰が名づけたのか。。。


いい名前です。


さあ、いよいよ本番だ。







それでは今日も、毎度おなじみの、〆の言葉、



”迂(う)を以って直(ちょく)となし、患(かん)を以って利(り)となす。”


 遠回りしていても、結果、直線で向かうより早く目的に到達し、


       不利な点でも、かえって有利な点に変えてしまう。 / 孫子







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Last updated  2010.01.27 09:40:41
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