親に出来ること、子供の目に映っていること

先日の新聞で中1の１割が「うつ」という記事が出ていた。
小学校４年生ですでに１．６％が「うつ」ということ。

「うつ」になる人が増えているのか、
前からそれくらいいて、診断が正確になっただけなのか、
どちらにしても、何人かにひとりは「うつ」と診断される
人がいるということ。

「うつ」になるのは、真面目で素直な子。
大人の言うことをよく聞く子。

怒られると子供はいろいろな言い訳をします。
言い訳をすることでまた怒られる。
そうやって怒られ続けると子供は言い訳をしなくなります。
親の言うことをよく聞くようになります。
親から見れば良い子になったように見えます。

大人の言うとおりにしておけば怒られることはありません。
でも、どこかで必ず限界が来ます。
誰にでも出来ることと出来ないことがあります。
大人の期待に答えきれなくなったとき、
子供にはどこにも逃げ道がありません。

言い訳でピンチを切り抜けることが出来る子は、
ピンチを切り抜けることで自信を増します。
いつでも使える逃げ道を持っていることになります。
こんな子は「うつ」になりにくい。

子供が言い訳をしたとき、どうしてますか？

少しくらいおかしな理屈でも、
面白い言い訳、うまい言い訳をしたときは、
笑顔で許してあげましょう。
そうすることで子供はまた言い訳を考えます。
だんだん言い訳が上手くなります。
それがピンチを切り抜ける力になっていきます。

言い訳を頭ごなしに否定すると、
そういう力を伸ばす機会を奪ってしまいます。
怒られないためには、親の期待にすべて答えるしか
道がなくなります。

子供にはたくさんの道を与えたい。
親の発想なんてたかがしれてます。

ばかばかしい言い訳から、いつの日か、
予想もつかなかったすごい発想が生まれてくるかもしれません。