子供の叱り方 その4
子供はすぐには変わりません。「言うことを聞かないからもっと厳しく言わなきゃ!」なんて思ってませんか?それは言い方がやさしすぎるから言うことを聞かないのではなくて、そもそも人の習慣や性格を変えるには、時間と根気が必要なものなのです。本気で変えたいと思っていることは、何度も何度も繰り返し言ってあげることが必要です。厳しく言うか、やさしく言うか、 それは親の考え方。厳しく言うから早く身につくというようなものではないと思います。「もっと厳しく」がエスカレートすると、人格を否定する言い方になりがちです。「その行動がいけないから直しなさい。」が、いつのまにか「そんなことをするあなたは、だめな人間。」というメッセージになってしまいます。そう言われて行動を変えると「だめな人間」を認めることになります。頭が良い子ほど、こういう言い方をされると行動が変えられないものです。悪いところは目に着きやすい。前に指摘したことならなおさら、「またやった」と思ってカッとなる。だけど、悪いところがない子なんていません。一度注意されただけですぐに直せるような子もいません。ちょっとずつ、ひとつひとつ良くなっていけば良いんじゃないかな。そうやって気がつけば、「そういえば、最近○○しなくなったね」って思えるようになっていくと思いませんか?