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Edinburghの雲

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2007.11.08
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中学生の作文コンクールで優秀賞をとった作品をふと読んだ

号泣泣けた~~

おじいちゃんのことを書いた中学3年生の作文です

普段は一緒に住んでいなかったおじいちゃんが
おばあちゃんの入院で一時的にこの女の子の家にやってくる
それまでは「大好き」だったおじいちゃん
でも
気がつくとリビングもトイレもおしっこでぬれていたり
水虫をかくせいで 絨毯の上に白い粉がちっていたり

自分たちの生活が急激に変化していくことで
だんだん 心の隅で「いやだな」っていうこころが芽生えていく

ある日
おじいちゃんが家の中で転んだ
しかも 手もつかずに頭からすっこーんと転んだ
この事件がきっかけで
彼女は おじいちゃんがおもっていた以上に
「年をとってしまった」事に気づき
昔のことを思い出して胸を痛める

昔いっぱい抱っこしてくれたおじいちゃん
自転車の後ろに「私」を乗せて海に連れて行ってくれたおじいちゃん
人のために走り回っていたおじいちゃん

そして「私」は
自分たちがおじいちゃんの世話をしているのではなく
お世話になってきたのは「私の方」だったと気づくのです

ある日
彼女のお母さんと一緒に寝ていたおじいちゃんが
自分の電気毛布をそっと お母さんにかけている姿を見て
自分の住所もかけなくなったおじいちゃんだけど
「人を思いやる心」「子どもを思いやる心」は忘れていないのだと感激する「私」

そして彼女は
やっぱり「おじいちゃんが大好き」
「おじいちゃんは私の誇りだ」と

この作文の最後に
このお嬢さんのお母さんの一言が書かれているんだけど
これがまた すごい
おじいちゃんが最初に来たときは
子どもたちがこたつで「いつものところ」にすわっちゃうから
おじいちゃんの座る場所がなかったんだけど
おじいちゃんが帰る頃には、おじいちゃんは一番いい場所に座っていたね
それは子どもたちが自然におじいちゃんを思いやれるようになったからだね、と

このお母さんすごい!
作文を通してみると
お母さんの教訓めいた発言がひとつもなく
中学生の彼女が正直に最初「いやだな」とおもったところから
自然に思いやりの心が発露として出てくる
それをじっと待っているんだね

これってすごく難しいことだ

口で言うのは易しいけど
心の「内発の力」を育てるのは
相手に強制するのではなく 
母としての自分
ありのままの自分の姿しかないわけだから
「思いやりを持ちなさーい」なんていいながら
平気で点字ブロックの上に駐輪したり
井戸端会議で誰かの悪口を言っていたり

それでは子どもの心には何も生まれてくるはずがないわけで

いくつになっても
自分の心を磨く努力をわすれちゃーいけないとしみじみおもったわけです

そしてこのお母さんを育てたおじいちゃん
このおじいちゃんの口癖がまた素敵なのだ
「大丈夫大丈夫 くよくよすんな。
まあがんばってこうや」

人生いろいろ歩けど
大丈夫大丈夫!!

がんばっていこーね





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最終更新日  2007.11.08 09:25:34
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