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カテゴリ:オランダ暮らしの中で。その2
みなさま こんにちわん。 相変わらず 風がビュウビュウと吹いているオランダです。 春の嵐。 日本のように、桜がバーーーッツと咲いたり、 陽射しが ぐんぐん強くなったり、 汗ばむほどの陽気があったり、 そんなことがあまりないオランダでは いまひとつピンと来ない「春の訪れ」なんですが、 それでも 4月になりました。..........やっぱり「春」です。 さて、 オランダのコマーシャルは、 ラジオもテレビもなかなか面白いものが多いです。 クスリと笑えるような オモロCMもたくさん。 (ドイツではまず見られないし、聞かれない) これって、やはり国民性が影響してるな〜と、つくづく。 日本のテレビCMは、子供っぽいものばかりで、もう飽きた。 サラ金も生命保険も薬も車も何でもかんでも少女目線。 使われているのは 毎度 子供か、少女か、少年か、動物か...... CMが「お母さんといっしょ」化しています。 クライアントの担当者がきっと おかしい。 ターゲットは誰じゃいな、と 思わずツッコミたくなります。 (財布握っているのは、おばちゃんなんよー) で、そんな話はおいといて、先日。 何気なくオランダのテレビを見ていたところ なんだか妙にシュールなCMに 目が止まりました。 双子と見られるちっちゃな子供が二人。 超高層マンションの一室。 ガラス張りの部屋から、眼下に見える都会のビル群。 そこで遊ぶ子供達は、おもちゃのような気安さで、スマホをいじって 遠くにいるおじいちゃんとスカイプ中。 まるでそこにおじいちゃんがいるような 近さで。 でも、おじいちゃんは小さなスマホの画面の中。 「キスしておくれ。」 と おじいちゃん。 画面にキスをする子供。 と、つかの間。子供達は 違うものに興味を持ち始めて そっちに夢中に。 ほっぽり出されたスマホの画面いっぱいにおじいちゃんの顔。 「おーーい」と 子供達に呼びかける声が 響いて おしまい。 オランダの通信会社 KPNのコマーシャル。 言葉の理解不足で何を宣伝するのか よく分からないのだけれど それにしてもこの15秒ほどの映像は 今の子供達を取り囲む 環境を象徴するようで ううむ。と 唸ってしまいました。 リアリティのない現実。 鳥にしか見られなかった 都会の俯瞰図を 窓枠の日常風景として見、 息づかいも、温もりもない 人間と 隣にいるように話をし、 欲しいと思った情報が、タッチ一つでスグに手に入る気安さの中で育っていく子供達。 なんだか、ゾワリとするような気持ちです。 そういえば、 知り合いのちいちゃなお嬢ちゃんが 膝に乗せた絵本を上下左右と しきりに指でなぞっていたのを思い出しました。 左右に伸ばせば、絵は大きくなるはずなのに、、、と言いたげで。 CMの世界の話じゃないのです。 それはもう、始まっているのですね。 私の知らない「人間」たち。 てなわけで。 いつもありがとう。 人気ブログランキングへ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 1, 2015 11:58:33 PM
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