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カテゴリ:Japanese lesson
みなさま こんにちわんこ。 もう6月だというのに、寒い。 今朝起きると、ヒーティングが入っていた。 方や、日本のお友達からは「初扇風機」だの「初エアコン」だの、というお便りが。 いやはや。寒い。今夜はほっこりと「鍋」か、、、まさか。 さて、まだ10代の日本語の生徒くんとのレッスンで、 しみじみとしたことがあったので、今日はそのことを大人のみなさんとシェアをしたいと思って ペンをとっているわけで。 (実際にペンを使っているわけではないのだけど、タイプしている、では味気ない) 今、彼のレッスンでは、会話に加えて色々な暮らしの場面で使う単語を少しづつ勉強している。 たとえば、公共交通機関で出てくる単語や言葉とか、そんな感じ。 で、この数週間は、郵便局や銀行で使うような言葉を勉強している。テキストに出てくる言葉を一つづつチェックして教えているうちに、 「こんな言葉覚える必要があるのだろうか???」と ギモンに思う気持ちがムラムラと湧き上がってきて困った。 「速達」「書留」「はんこ」「送金手数料」「現金引き出し」などなどなど。 相手は10代の若者で、住んでいる国はオランダだ。 オランダは、日本の100年先(かどうかしらんけど)を走っていて、 もはや、小銭とかはトイレや寄附くらいにしか使うこともなく、ほぼキャッシュレスな環境が整っている。寄附だって、「小銭ないんです」なんて言おうものなら、PIN マシーンがやおらカバンから出てきたりして、びっくりしたこともある。 「はんこ」にいたっては、なんじゃそれ?ってなもんである。 ふと彼に聞いてみた。 「君は、誰かに手紙を書いて住所を書いて切手を貼ってポストにいれて送ったことありますか」 彼は、しばらく遠い目をして考えた。そして、言った。 「ない、と思う。」 「クリスマスカードや誕生日カードを送ったこととか、それもない?」と聞けば、 「書いたことはあったけど、小さい頃だからお母さんが後は送ってくれたと思う」と言った。 つまりは、物心がついて、そこそこ大きくなったころには、メールやSNSを使うようになっていたから 郵便局にも行くことも、銀行の窓口に行く(そもそもそういうのはオランダにないが)こともなく 成長した、ということになる。 ああ、やはり。そうだろなぁ。ってか、そうなんや〜。 届いた手紙の文字の癖で 誰からの便りかを知り、 封を開けるときに 心がはずみ、 自身が出した手紙なら、受け取り手の表情を思い、 そんな思いは、もはやユーミンの歌の世界♬にしか生きていないのかも。 それにしても、 このテキストブックは 試験対策のための本として結構人気のようだが、役に立つか、は別問題な気がする。 試験は受けない、日本で暮らす予定もないという彼にとって、このテキストはちょっとアカンかったか。 覚える言葉に必要性がなければ、人はスグに忘れてしまう。 デジタルな暮らしで生まれた新しい言葉やけったいなカタカナ言葉の方がなんぼも面白いに違いない。 しかし、手紙を送ったことがない、とは なぁ。きょーびのお子は。。。 それにしても、日本はまだまだ アナログ社会。わたしはアナログ嫌いじゃないけど、 オランダから帰るといつも逆カルチャーショックでひくひくする。 いつもありがとう。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 31, 2022 12:33:56 AM
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