老後はどこに住むか。それが問題だ。
みなさま こんにちわんこ。日本語のレッスン。今日は、基礎をひと通り勉強した初中級の生徒さんのクラスだった。文法や覚えた単語や漢字を「習う」から「使う」ことをメインに練習する。日本に住んでいたなら、外に出れば日本語が溢れていて、毎日キャッチアップができるけれどここオランダではそうもいかない。ましてや、みな仕事をしている人たちなので、簡単に長期で日本に行ける環境でもない。せめて、週に一度 色々なトピックスについて 日本語で話そう、と言うことで参加してくれている。今日は、休みの人がいたこともあり、クラスはたったの2人。フランス人の男性だった。私も含めて 外国人としてオランダに住んでいる私たち。話しの中で「将来退職したらどこに住みたいか」と言う話題になった。一人のフランス人は、「私はフランスに帰ります」とキッパリ。奥さんもフランス人で、観るのもフランスのテレビだし、料理もフランスのものを食べていますから。 だと。オランダの暮らしにいまひとつ馴染めないんだそうだ。特に奥さんが。そして、もう一人のフランス人は、「まだワカラナイ。多分、スペインに行くかも」と返ってきた。彼の奥さんはスペイン人で、そして、彼自身フランスを長く離れているので、帰ってもフランスの暮らしに馴染めるか不安がある、と言った。ふむ。多少の違いはあるけれど、二人とも仕事が終わればオランダを出る と言うことか。「オランダは、Ja , Nee がものすごくはっきりしていて、ストレートなので時々疲れてしまう」とも言っていた。同じ欧州人なのに、フランス人もそう感じることがあるんだ。。とちょっとびっくり。フランスだって、はっきり言うんちゃうん?(と、欧州みな兄弟と思う日本人の私)「アナタはどうしますか」と 聞かれ.....はえ。どうしようかな。。。と悩む。なまじっか選択肢があるだけに、悩む。伴侶がオランダ人ならともかく、ドイツ人やし。おまけにドイツに住んだことがないから、ドイツ移住はちとキツイ。ハワイがええな。(と、なんの理由もなく浮かぶ南の島)しかし、どんなに一年中気候が良くて、物価が安くて、食べ物が美味しくても そこにもう一つ何かがなければ、毎日の暮らしは退屈で寂しいものになるだろう。「旅行」と「生活」はちがうことは、いやっちゅうほど経験ずみである。家族、友達、知っている人、街に少しづつ折り重なる自分の記憶。それがなければつまらない。やっぱり最後は「ひと」と言うことか。とそんなこんなでレッスンの終盤、こんなことに大笑いした。「オランダに来たころ、一番印象に残っている言葉は何?」「Dat kan niet.」と 一人が言えば 「Geen idee.」 と もう一人。そして、「Afspraak」 と 私。ま、冗談混じりだったけど、なんとなく笑えたわけである。まだ思い出にしませんよ。いつもありがとう。人気ブログランキングへ