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カテゴリ:日本がらみ
みなさま こんにちわんこ。 先日、京都の建築家の人と話をする機会があった。 この方は、東京で暮らしておられたが、人が多くて落ち着かない、という理由から 数年前に京都に移住されたという。 京都では、町家に居住し、お仕事も町家再生に関わっておられる。 どんな住環境で暮らしたいか。という話題になると、ヨーロッパに長く住む自分としてはどうしても日本とヨーロッパを比べてしまう。 オランダでは、「家は、町でもある」。いくら自分の敷地だ、家だと言っても、勝手に木を切ったり、ベランダに何かをつくったり、することは許されない。必ず、役所の許可がいる。 ヨーロッパの美しい街並みや風景は、それによって守られているのだ。 たとえば、オランダの我が家。 うちは、リンビングがやけに広い。なのに、二階の寝室や作業部屋がめちゃくちゃ狭い。トイレも狭い。 随分前の話になるが、まったく使っていないバルコニーを壊してちっこい部屋と繋げて広くしたいと役所に届けた。が、あえなく却下された。 バルコニーは裏庭に面していて、誰にも見えない。無くなろうが、あろうが、外から見える景観を壊すとは思えなかった。 でも、ダメだった。ダメなものはダメなのだ。 京都市内では、これまでたくさんの貴重な町家が根こそぎ解体されては、マンションやビルに建て替えられてきている。それは、とても残念なことだ、と彼は言った。 けれど、近年少しづつ町家の価値が見直されてきているらしい。 その多くは、中華系の投資家によって買われているという現実がある。 住む目的ではなく「投資」の対象として「転売」される町家は少しかわいそうな気がする。 しかし、その一方で、彼らのおかげで町家が生き延びることができている、という現実もあるそうだ。 一番いいのは、町家を愛し、町の風景を愛し、そこで暮らしを綴っていける環境が整うことなんだけど。 ヨーロッパのように、厳しい規則のもとで町や景観が守られて、人々がしっくりと暮らせるようになるには、まだまだ、なんだろうか。 同じなのは、 日本もオランダ同様 住宅価格が高騰しているらしい。 輸入原材料の高騰、燃料の高騰。いやはや。。。 いつもありがとう。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 1, 2022 03:06:09 PM
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