遺言ですよ。
「遺言状書いたから見て欲しい」友人♂から突然の電話。何を思ってそんな事を。私は公証役場じゃないぞー。「…見るだけなら出来るけど」本当に「見るだけ」ですが。そう言って、待ち合わせ。「やあやあ、呼び出してごめん」「別にいいけど?久し振りだし」ただ…どうして居酒屋なのかな?改まった話なら、もっと静かな場所がいいだろうに。まあ、こっちとしては呑めるのは何より♪ですが。彼はビール、私は燗酒を頼み、早速本題に。「これなんだけど」バッグから白い封筒を取り出し、更に封筒から中身を取り出します。あまり居酒屋で広げるモンとは思えませんが。「え?和紙?筆で書いたの?凄いね~」「筆ペンで書いたんだけど」パラパラと開きますと。 『遺言書』 「わー!きったない字!でもちゃんと≪ゆいごんじょう≫じゃなくて≪いごんしょ≫って書いてあるのはエライ」「だろー?勉強したんだ」 『遺言者○木○司は,この遺言書により左のとおり遺言する。一、遺言者○木○司はその所有にかかる次の不動産を妻由美子に相続させる。 一 東京都大田区田園調布○丁目○番地 宅 地 五弐九平方メートル 二 同所同番地所在 (家屋番号同所○番) 木造三階建居宅一棟 参参○平方メートル』 「ちょっと待って」「ん?何?」「いつアンタが結婚した?由美子って誰?」「予定は未定」「だー!実在しない人書いても意味ないじゃん!」「いや、将来のことだしさ。わかんないよ?」「それになんでこんな高級住宅地に不動産持ってんの?本当に持ってんの?」「夢見させてよ」「…ま、いいけどね…」 『二、○○株式会社の株式はすべて、長女真美に相続させる。』 「うわー!妄想で子どもまで生まれてるぅ!」「オレ、女の子産まれたら『真美』って付けようって決めてるんだ♪」「そういう問題じゃないでしょ(笑)」 『三、所有する預貯金の一切は長男康司に相続させる』 「普通長男を先に持ってこない?」「オレが女の子好きだからいいの」「あ、そう(笑)」 『四、その余の財産はすべて次女亜貴に相続させる。』 「ほう、女の子が二人なんですか」「希望はもう一人女の子が欲しい」「いやいやいや。まず奥さんを見つけてから言うセリフですよ?(笑)」 もー、こんな手の込んだボケは久し振りです。どうしてどいつもこいつも暇な奴ばっかりなんだろう…◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「お世話になってます。」日記リンクして下さっている皆様、いつもありがとうございます。日頃の感謝も込めまして「お世話になってます。」のページにリンク貼らせて頂きました。それと個人的趣味で「駄菓子屋さん。」のページも。一人でニヤニヤすることにします。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇あなたのお財布を痛めずに募金ができます。→