テーマ:短歌を詠む・読む(60)
カテゴリ:短歌
2日連続大阪ドーム行きだったせいか、さすがに今日は疲れていた。
朝もいつもより遅かったし、昼過ぎ、身体がどうにも重くて仕方なく、横になって、ぐだぐだしていた。 で、半分、いや2/3くらい寝かかった状態だったと思うのだけど、不意に歌(短歌、songにあらず)の断片が浮かんできた。 それは、普段はできるだけ気にしないよう、意識しないようにしているけれども、心の底の方ではずっと気になっている、そういう、ちょっと負の感情がモチーフだった。 その断片が、繰り返し繰り返し、私の頭の中を駆けめぐっていった。 そうしたら、なぜが、胸がグルグル回り出したように苦しくなって、気がついたら私は泣いているのだった。 半分以上眠った状態で、それと同じことが何回も繰り返された。 何回目かで、それよりもずっと大泣きして、やっと意識が覚醒してきた。 その時思ったのだった。 これは、ちゃんと歌にして、自分の感情をいったん外に出しておかなあかん! と。 なんとか目の覚めた私は、そこで、猛然とそばにあった携帯電話を手に取り、メモ機能を起動させて、まず、当の頭の中を駆けめぐっていたフレーズを書きとめた。 なかなか五七五七七にまとまらなくて苦労したけど、とりあえず、なんとか形にした。 そしたら、またそれに関連する、別の歌(の断片)が思い浮かんだ。 それも急いで書き付けた。 そうしたら、もう、止まらない。 辛かった気持ちや、傷ついたことなどが、次々と思い出され、それが次々と歌になっていった。 半分泣きながら、狂ったように携帯電話のボタンを押し続けて、それらの歌をメモしていった。 それを30分も続けただろうか。 歌が出てくるのも一段落ついて、ようやく、少し落ち着いたのだった。 できた歌群を見ていたら、とても不思議な気持ちになった。 確かに、私の感情の溢れるままに詠ったもので、私自身の感情表現には違いないはずなのに、「こんなことまで思っていたのか」とか「こんなことにまでつらい思いをしていたんだな」とか、自分でもはっきりと意識していなかった感情を、見せつけられたような気がした。 そしてまた、いろんなことが思い返されて、また泣いてしまった。 あとで数えてみたら、23首も作っていた(未完成のものを含む)。 これは、しばらく寝かせてから、ちゃんとした連作にでもまとめたいな、と思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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