アートと話す/アートを話す
アートと話す/アートを話すCONVERSATON WITH ART,ON ART2006年1月14日-3月26日東京オペラシティーアートギャラリーもうすぐ終了になるこの展示会。その前にと、行ってきました。「ダイムラークライスラーがメセナとして取り組む鑑賞者教育の手法を採用」という記事を読み、興味深々だったのですが、期待にたがわず、かなり面白いものでした。本展では、アートに対する自由なアプローチを作品鑑賞の大切な一歩と考え、そこから作品と思い思いの「対話」を楽しんでいただきたいと考えています。(アートと話す/アートを話す イントロダクション)こう書いている通り、入り口で手渡されるワークブックをめくると、下記のようなことが書かれています。「作品Aと作品Bはどう違う?立体について論じてみよう。」「この作品のタイトルを見る前と見た後で印象は変わった?変わったとすれば、それはどんな感じ?」「気に入った作品に使われている材料を調べてみよう。」このワークブックがなければ、“いつもの良く分からない現代アート”のまま。ところが、この問いに答えようとすることで、絵の前に立ち止まって、頭をひねりつつ、絵と対話するようになります。ワークブックは使いまわしなので、今までに利用した人が、問いの横に答えを書き込んでいます。だから、これまで書き込んだ人とも、なるほど、こんな見方もできるね、と対話することになります。面白いと思ったことをいくつか。・絵は並び順に見なくても良いということワークブックで取り上げる絵の並び順はばらばら。比較したり、壁の一部としてみたり。こんな見方もあるのかとうろうろしていました。・一人一人が、案外真剣にワークに取り組んでいたこと会場内を巡る一人一人がワークブックを持ち、色々と書き込んでいる様子。このような取り組みは老若男女問わず、誰でも楽しめるものなんだという、新しい驚き。