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未音亭日記

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未音亭@ Re[1]:セバスティアン・デ・アルベロ「30のソナタ」(01/15) tekutekuさんへ これまた情報ありがとうご…
tekuteku@ Re:セバスティアン・デ・アルベロ「30のソナタ」(01/15) ジョゼフ・ペインのライナーノーツに関し…
tekuteku@ Re:セバスティアン・デ・アルベロ「30のソナタ」(01/15) ジョゼフ・ペインのライナーノーツに関し…
未音亭@ Re[1]:セバスティアン・デ・アルベロ「30のソナタ」(01/15) Todorokiさんへ コメントありがとうござい…

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November 4, 2024
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カテゴリ:旅行
この週末、連休初日の土曜日には台風崩れの低気圧が各地で大雨を降らせましたが、翌日は天気の回復が早まって秋晴れの好天となりました。亭主共はこれ幸いと、かねての計画通り甲府へと「ワイナリー巡り+温泉」の一泊旅行を敢行。甲府方面を訪ねたのは一昨年以来ちょうど2年ぶり、2回目です。

前回はJR勝沼ぶどう郷駅を始点にして徒歩(+タクシー)で移動しながらいくつものワイナリー巡りをしましたが、今回はまず甲府駅からサントリーワインの登美の丘ワイナリーを訪ねました。そのまま初日は駅近くの温泉付きホテルに一泊、翌日は電車で塩山駅までもどり、そこからタクシーでマンズワインの勝沼ワイナリーを訪問。いずれも日本を代表するワインメーカーのワイナリーということで見応え(試飲応え?)十分のワイナリー・ツァーとなりました。

登美の丘ワイナリーは、甲府駅から北西に10 km程度と少し離れたところにあり、アクセスに若干の難がありますが、ワイナリーでは駅前との間で無料の送迎バスを運行しており、大変便利です。昼前に甲府駅に着き、駅前のイタ飯屋で腹ごしらえを済ませたところで午後一番の便に乗ろうと駅前の停留所に行くと、既に十数人が行列しています。連休最終日ということを思えば結構な人気ぶりと言えるかも。バスは大型の観光バスで、最終的に30人弱の客を乗せて出発、30分ほどかけてワイナリーに到着しました。

到着してドアが開くと、ワイナリー側の担当者が乗車してきて見学ツァーの予約客を先に下車させ、我々「一見さん」は別の受付へと誘導して登録手続きをさせるなど、いかにも客あしらいに慣れた感じで整然とコトが運ぶ様子に大いに感心。手続きもすぐに終わり、案内のパンフレットをもらって坂道を登っていくと、葡萄畑を通る誘導路の右手側に甲府市内が一望できる素晴らしい眺望が開けます。しかもその中央、遠くの山並みの中で一際そそり立って青空に映える富士山の遠景を見つけて大人気なくも大コーフン。




地図で眺めるとすぐにわかる様に、登美の丘は甲府市の北側に広がる山の急斜面を登ったところにあり、斜面全体が南に面しているので日当たりは抜群です。(その分、夏場は大変な気もしますが…)




葡萄畑を抜けてワイナリーの建物に着くなり亭主どもはその前に広がるテラスに立ち、今度は全く視界を遮るもののない広大な眺望を堪能。まさに絶景で、これだけでもここにきた甲斐があったというぐらい素晴らしい景色でした。(後でワイナリー内の展示物を見ていたところ、ワイナリーの歴史を紹介するスライドショーの中で、ワイナリーの適地を探していた鳥井信治郎(寿屋社長)が川上善兵衛と坂口謹一郎に導かれてこの地に辿り着いた際には、そのあまりの素晴らしさに「3人で涙した」といった逸話が書かれていました。)

とはいえ、もちろん本命は景色ではなくワイン、ということで早速ショップ内で試飲タイム。残念ながらワイナリーのフラッグシップワイン「登美」などは試飲可能なワインのリストにありませんでしたが、赤・ロゼ・白とりまぜて4種類のワインを試飲し、素人のテイスティング談義で盛り上がることに。




ワイナリーで1時間強ほど過ごした後、帰りの送迎バスで甲府駅に戻り、その足ででシャトレーゼホテル「談露館」へ。名前から推察できるように、当ホテルは有名な菓子メーカーが経営しており、駅前から徒歩10分ほどの便利な場所にあります。もともとは1887年(明治20年)創業の老舗旅館で、130年以上という長い歴史を誇る宿ですが、色々と紆余曲折を経て昨年(2023年)にシャトレーゼに買収され、同グループ傘下のホテルとしての運営が始まってまだ1年あまりというところ。ただ、亭主にとって嬉しいことに、このホテルは何と自家泉源の温泉を持っており、源泉掛け流しの湯を楽しめるとのこと。亭主も投宿後さっそく温泉に浸かり、ややぬるめの湯をじっくり堪能。泉質はよくある単純アルカリ泉ですが、結構濃いめでアルカリ泉特有のヌルヌル感が楽しめます。




これに加えて、同ホテルでは(オーナーのシャトレーゼらしく)宿泊客には到着時に自社製のケーキを無料で振る舞ったり、アイスクリームの無料食べ放題といった(オトナにも嬉しい)サービスを展開しており、大いにエンジョイしました。




さて翌日、この日訪ねたマンズワイン勝沼ワイナリーは、一昨年訪れた小諸ワイナリーに勝るとも劣らぬ規模のワイナリーで、一社でこのような大きなワイナリーを2つも運営、見学者を受け入れているというのは、亭主が知る限り他に例がなく、同社のワイン事業に対する本気度が伺えます。

塩山駅前で客待ちのタクシーに乗り、運転手に行き先を告げると、昨日の3日は同ワイナリーのお祭りがあったことや、それが毎年の恒例行事であることを教えてくれました。(あとでWebページをチェックしたところ「マンズワインフェスタ勝沼」と銘打ったイベントの案内が出ていました。昨年の様子を写した写真を眺めると、結構大勢の客が詰めかけていてなかなか楽しそう。)

ワイナリーに到着すると(おそらく昨日とは打って変わって?)静かな雰囲気でしたが、中に入るとそれなりにお客さんが入っています。ショップ内を見て回ると、このワイナリーの歴史にまつわる展示物がそこかしこに。マンズワインは設立が1962年と、どちらかといえば新参に属しますが、翌1963年には勝沼ワイナリーを開き、甲州種やマスカット・ベーリーAを中心にしたワイン醸造に本格的に取り組みます。また、メルローやカヴェルネ・ソーヴィニオンなど欧米品種の研究にも取り組み、これらを勝沼の気候風土に合うように品種改良、育種選抜などの研究を行ってきたとのこと。




実際、一昨年に試飲した「小諸メルロー」は、亭主の様な素人にもフランスの最上クラスのワインに匹敵すると思われるような素晴らしさで、すぐさま1本お買い上げとなったほどでした。このワインはマンズワインの旗艦ブランド「ソラリス」の中の1本で、亭主はこれを飲んで以来、「ソラリス」のファンになりました。




(上記ワインがメルロー由来である点について素人なりに思うに、マスカット・ベーリーAは日本の固有種として確かに素晴らしいブドウですが、ヨーロッパのブドウでいえばギャメイ(ボージョレに用いられる)、あるいはピノ・ノワールといったブドウに近い感じで、明るい色と軽めの飲み口が身上です。なので、ワインにするのもそのような特徴を活かしてこそいいものができると思われ、無理してメルローやカベルネの真似をさせる必要はない気がします。)

一通り見学が終わったところでお楽しみの試飲タイム。赤ワインオンリーで4種類のワインを選び、またも家族で「ナッツの香りがする」だの「タンニンがきつい」など、お互いに好き放題のコメントを繰り出しながらソムリエごっこで大盛り上がりでした。









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Last updated  November 5, 2024 10:47:44 PM
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