修験の山・金胎寺の紅葉
昨日のつづきです。里の道では柿屋に茶畑、そしてこんな紅葉も見られたのですが・・・登山道に入ると、植樹林などが多く、ほゞ眺望も無い、しかし、丁度登り易い単調な傾斜の道が続きました。気候が良かったことも有りますが、そう疲れも無く、金胎寺に到着しました。もみじがみんな巨木なので、紅葉が高く、折からの青空をバックに素晴らしい彩の世界でした。ここで入山料を300円払い・・・住職さんにご苦労様ですと声をかけられ・・・少し坂道を上がると本堂と多宝塔があったのですが・・・本堂は江戸時代の創建と書かれていましたが、檜皮葺きが朽ちた上に葺かれているトタンも錆びていました。歴史的には奈良時代、聖武天皇の勅願寺として堂が建立されたと伝えられ、吉野の大峰山に対して「北大峰」と呼ばれた程栄えたと云う由緒あるお寺なのにこの荒れ様は何とかならないのかなぁと思いました。そして、ガイドブックでは頂上からは「北東に比叡、比良、三上の三山、南に木津川一帯から奈良、西に大阪、京都が眺めて大パノラマが楽しめる」と書かれていたので、天気も良し、さぞかし遠くまで見えるだろうと勇んで登ったのですが・・・・何?? 頂上は芝生の広場があるのですが、東西南北木が茂って眺望はほゞ無し、何と言うこと?? 木が成長して眺望を遮断してしまったのでしょう。しかも頂上を表す表示板もなく、重要文化財という石塔が建っていましたが絵にもならないので写真も撮らず、弁当とコーヒーを淹れて休憩ののち、次の行場へ向かいました。ところが杉木立の単調な道が続き、社務所で貰った案内図では一周4km 、約2時間と書かれているので・・・、途中で「修行」は諦め引き返しました。そして下山道では頂上では見られなかった生駒山が見えていました。しそして宇治田原の町、木津川市らしきものが垣間見えたのですが、どこかとも分からず、絵にもならないのでそのまま下山しました。・・・と言うことで約5時間半の行程を終わり、帰りは往路とは違い京阪電車宇治駅行きのバスで帰りました。全行程33,000歩の登山行でした。