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カテゴリ:道端の日常
凄まじい悪夢を見た。
理由は分からないが大金を手に入れ、 それがもとで親戚と家族のすべてを殺害するという夢だ。 最初は正当防衛だったはずが、途中で戦いを楽しんで、 最後はまったくの殺人者になっていた。 自分で自分の目がすわっているのを感じた。 異様に切迫した顔つきをしているのが分かった。 そして、相手も同様だった。 大金に目がくらんだのか、俺を殺すことに微塵の迷いもないようだった。 俺もいつしか殺人への抵抗を忘れ、 より刺激的な勝利を求めて、どんどん残酷になっていった。 気が付けば、敵を探していた。 ああ、書いていたら少し気分が晴れてきた。 しかし、殺人者の心情とは、ああしたものだろうか……。 周りが全て敵に見える。 虎視眈々と俺を殺すチャンスを狙っていながら、 同時に俺を恐れているのが、ありありと分かる。 俺は、俺が手を下すのに足る「向かってくる敵」だけを探し出そうとしていた。 しかし実際には、 果たして彼らは本当に「虎視眈々と俺を殺すチャンスを狙って」いたのだろうか? 家族を殺す 敵を養殖する より刺激的な勝利を求める 俺は楽しんでいながら、同時に恐れていた。 常に、どこから誰が襲ってくるか分からないという不安があった。 しかし、それは、 たとえば氷の上を歩くときに「滑って転ぶかも知れない」という程度の恐怖だ。 むしろその緊張感が、ひりひりとした快感ですらあった。 スケートの初心者が、転ぶことを恐れつつも滑ることを楽しむように、 そして、それより遙かに強烈な快感だ。 連続殺人犯の気分は、ああいうものだろうか? 麻薬なんてタバコもやったことないけど、 まるで麻薬のようだ、と思った。 寝起きの一言 「なんでこんな夢をみたんだ……。」 ひどく怖くなって、書き始めた。 書いている間に、すっかり気分はよくなった。 せっかく書いたので、アップしてみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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