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カテゴリ:極短小説
廃れきっていた。。。
堕天使の来ない間に、4FCD・DVDコーナーは廃れきっていた。 やさぐれた堕天使は2Fの中華屋で五目あんかけ焼そばを食らっていたのだ。 「だからさ、彼女はアーティストとしてはまだまだ未熟なのよ。その彼女のCDを買うのが愛なのよ。ここ、気持ち悪いトコじゃないよ、真面目に聞くところよ。」 堕天使はお冷に話しかけながら油キトキトのあんかけヤキソバを食らう。 「だからね、油ギトギトじゃなくてキトキトなわけよ。この繊細さが重要なんだって。無駄にかしこまった接客で人生無駄にしてる男店員よく聞いとけ。」 なにしてるのかなー?かわい子天使ちゃんが見守っている このかわい子天使ちゃん堕天使の配下に付いたのが運のつき 「俺、放任主義だから」の一言で天使の矢の撃ち方さえ教えない。 「私、あなたに女を教えられたんだからね!」と意味深な発言をしても何処吹く風 のんきにでっち上げ動物番組を見ていたりする 「だからさ、可愛い動物の影に腹黒さっていうの、それはだいたいわかってるのさ。でも彼女が出ているから見るじゃない、これって愛じゃない。はい、ここ警察に通報するところじゃないよ。俺ストーカーじゃないよ、善良なファンだよ。」 かわい子天使ちゃん、どうやら今日は天使としての心構えを教わりたいらしい 「あーーー、心構え?そんなことよりヤニの吸い方でも憶えな。あの桃髪女、今日のでっち上げでまた2ランクあげたよ、このしたたかさを見習っちゃ駄目だけど、見習えと言いたい。」 (根はいい人なのに・・・こんな人を応援する私って不幸な女。。。)彼女、意外とこういう展開好きなのである。 果たしてかわい子天使ちゃんの今後の運命やいかに!? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.23 21:33:47
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