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カテゴリ:コンサート記録~音楽は世界語
久々にリージェントパークを2周。ちょっと走らない間にすっかり木々も色づいたり落葉したり。ちょうど走るには汗もかかず寒くもなく、いい季節。
午後はHeroを見にいった。「初恋の来た道」で季節折々の美しい農村風景をとったチャンイーモウの監督作だけあって、色使いがそれはそれは美しい映画で、アイスランドの風景を思い浮かべたりしていた。特に湖の上での戦いのシーンは夏の緑の濃さと秋の紅葉、静まり返る冬の白へと、背景が移り、効果が入っているとはいえ、ワンカットづつが絵となりそうなよいシーンだった。ただ、中国語だったので、英語の字幕を見ないと話についていけないのに、画面に見とれてあまり内容を追えなかったので(そして、結構過去と現在が入り乱れてややこしいのだ)、内容面ではあまりじーんとこなかった。映画が終わって相棒に「映像はいいけれど、話がねーいまいちだねー」なんて早速語りかけたら、やつは結構感動しているところでちょっと気まずかった。でも後にいろいろと私が理解できていなかった深い意味があったり、いいせりふがあったことを聞かされて、「ここは子牛が最高」と言われているレストランでなぜかチキンを食べてしまい後悔しているような気持ちとなった。 そして夕方はコンサート。 MENDELSSOHN Overture: Ruy Blas 7' BRAHMS Concerto in A minor for Violin and Cello 32' DVORÁK Symphony 9 in E minor (From the New World) 40' KURT MASUR conductor ANNE-SOPHIE MUTTER violin LYNN HARRELL cello 大好きなマズア爺さん。最近メンデルスゾーンのオケ曲がなかなかいいな、と思う。明るくって適度な聴かせる旋律もあって、それでいて押し付けがましくなくって。日曜日の朝にさっぱり聴くのに丁度よい音楽。今日のこの序曲もなかなか。さて、今日のメインはやはりムターのダブルコンチェルト。バイオリンとチェロが主役。ムターのバイオリンは骨太でパワフルでこぶしが効いているので、チェロの泣きやうなりにもちっとも引けをとっていなかった。チェロも悪くはなかったのだけれど、少し紳士的すぎたかな。 そして有名なフレーズ満載の新世界。ポーランド出身のマズアによる新世界はもっと土臭くて、東欧臭がぷんぷんしてもよさそうなものだったが、そこはロンドンフィル。意外とスムーズといおうか、スマートな演奏だったので、これもちょっと物足りなさを覚えた。でもブラームスやドボルザークは典型的な秋向きの音楽だなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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