テーマ:本当にあった怖い話(5)
カテゴリ:怖い話
呪いの女子寮1を読んでいない方はまずはこちらをどうぞ。 壁を叩く音が止まっては始まり、わたしたちは恐ろしさに震え上がりました。 最初はだれかのいたずらかと思ったのですが、どう考えても音は3階のわたしたちのベッドのある壁のところから聞こえていました。 外には壁が垂直にあるだけです。 階段もありませんでした。 だれかが梯子でも使って壁を叩かない限り無理なんです。 こんな時間にそんないたずらをする生徒がいるとは思えません。 でも、もしかしたらって可能性もゼロではないので(いたずらであって欲しい)、 上級生と同級生Aが外に出てわたしたちの部屋側の壁を見てくることになりました。 わたしと同級生Bは部屋の中で待つことにしました。 ドアのすぐ近くで二人で抱き合って彼女たちが帰ってくるのを待ちました。 すると、こんこんと、とてもとても小さな音でドアをノックする音がしました。 彼女たちかと思ったので「開いてるよ~~なにしてるの?」とわたしが答えると 今度は ど~~~ん とドアを殴るようなノックがひとつ。 Σ(´ω`ノ)ノびくっ わたしたちはその場で跳ね上がりました。 わたし:「だ、だれ?開いてるってば!」 し~~~ん 答えはありません。 わたしと同級生Bは顔を見合わせて手を繋いでドアのところまで辿りつきました。 これがホラー映画だったら死体が窓から投げ込まれる場面だ・・・ ありえないありえない・・・おそるおそる震える手で扉を開け、その場から逃げるように飛びずさりました。 だれも入ってくる気配がありません。 わたしたちはそ~~とドアのところに行くと扉の外を覗きました。 廊下にはだれもいません。 あんな大きな音でドアを叩いたら隣の部屋から文句の一つでも言われそうなのに・・・。 廊下はやけに静かでした。もうみんな寝てしまったのでしょうか。 同級生B:「早く出なかったから帰ったのかな?だ、だれだか知らんけどさ・・」 わたし「でも開いてるって言ったのに・・・それにいつもはみんな返事も待たずに入ってく るじゃん・・・」 怖いのでドアを開けっ放しにして彼女たちの帰りを待ちました。 するとまた壁の方でコツコツと小さく音がし始めました。 ビクッ!!Σ(・ω・;||| も、もういやだああああああ わたしたちは発狂寸前・・・・ そこにルームメイトたちがやっと帰ってきました。 上級生:「まだ音してた?」 わたしたち:「してたしてた!ドアもノックされた~~~」 上級生:「そう・・・」 わたし:「あの・・・それでだれかいたの?」 同級生A:「いや・・・だれもいなかったわ」 一同無言のまま部屋を見回しました。 もう、ここには怖くていられない! お母様に相談しよう! お母様っていうのは舎監の老女のことです。 白雪姫に出てくる魔女のような感じで見た目は70歳は超えてるように見えました。 生涯独身で神にその身を捧げてるという彼女に本当の年齢を聞く勇気のある生徒は一人もいませんでした。 うちの高校はプロテスタント系の学校で彼女のような信者が舎監を勤めていました。 もうすいぶん夜も遅かったのですが、そんなこと構ってられません。 4人で泣きそうになりながら彼女の部屋を訪ねると幸いまだ起きていて快くわたしたちを迎え入れてくれました。 わたしたちの話を聞き終えると彼女が静かに尋ねました。 お母様:「あなたたち集団催眠って知っているかしら?」 わたしたち:「いえ・・・・」 お母様:「たぶん最初は風の音かなにかだったんじゃないかしら?でも、だれかが最初にそれを幽霊だと思い込んだから、みんなもつられてそう思っちゃたのよ。」 わたしたち:「(´・ω・`)エェ~ そんなぁ・・・」 お母様:「思い出してみて。いつも最初に何か聞こえるっていう人がいるはずよ?」 わたしたち:「う~ん… "σ(._.@) だれかなぁ?」 お母様:「その人が知らずにみんなを集団催眠の状態にしているのよ無意識にね」 あ~~~そういえば~~いつもアメちゃんが最初だ!とみんなが言い出しました。 ぇ━━(*´・д・)━━!!! σ( ̄◇ ̄;)Me? そ、そんなあああ! お母様:「アメトリンさんが悪いんじゃないの。一度そう思い込んでしまうとみんな風の音でも幽霊の仕業のように思い込んでしまうのよ。」 お母様にそう言われるとみんなそんな気がしてきました。 そっか~~集団催眠かぁ~~よかった~~幽霊じゃなくて。 みんなそう思いたかったのでしょう。 お母様にもう大丈夫よ、原因がわかればもう音もしなくなるからと言われてほっとした様子でした。 一人納得のいかないのはわたしです。 なに?それってわたしがみんなに催眠術をかけたってこと? でも、わたしは幽霊だなんて思ってもいなかったし、一言も言ってないのに! そんなはずないわ。でも・・・そうなのかな? どっちにしろ、集団催眠と聞いて安心した様子の彼女たちにもう何も言えません。 わたしたちは幽霊以外の解決策が欲しくてお母様のところに行ったのです。 それまで恐怖でパニックに陥っていたわたしたちは現実的な答えを聞いて安心したのは確かです。 部屋に帰ってきたわたしたちはもうなにも聞こえないのを確かめて「ほっ」と胸をなでおろしました。その夜は久しぶりにぐっすり眠りました。 もう何事も起こらないことを祈りながら・・・ でも・・・お母様は間違っていました。 最悪の事態がわたしたちを待っていたのです。 m(_ _;)m ゴメン!! 昔を思い出しながら書いていたらまたしても長くなってしまって。 これはすべて実話ですから。 今日も終われませんでしたああああ! もう午前4時なので寝ます・・・m(*T▽T*)m オ、オユルシヲ・・・ だれかわたしに短く簡潔に文章を書くことを教えてくだされ! み、見捨てないでね・・・(´ノω・。) 人気ブログランキングへ
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