|
カテゴリ:ジェフ・ベック解説
アンディ・ライト、トニー・ハイマス、そして UKの人気ダンス・ユニット:APOLLO 440、スプラッターセルら多彩なメンバーを迎えギタリスト・ジェフ・ベックの意欲とアイデアを詰め込んだテクノ・ロックの集大成。ジェフのギターが思い切り躍動している。 多くのアルバムの中でも、ギタープレイの多彩さ素晴らしさという点ではピカイチではないか。 ドラムが打ち込みのため、アルバム全体のサウンドが稠密にして平板な感じになり、ステレオの音量を上げると時に息苦しくなってくるようなところもある。ドラムサウンドは、メインのリズムはジョン・ボーナム風、オカズはテリー・ボジオ風に仕立てた感じ。 ★★★★。 1,So What イントロから切れまくりの感覚的フレーズが炸裂。一音、一音にキャラが立っており、スゴイ!の一言。ドラムがここでカリウタが入っていたら、さぞかし素晴らしい曲に仕上がっただろう。 2.Plan B 私が一番気に入っているのがコレ。 私のことを知っている人ならヤッパリねと言うだろう。 アコギのような音をフーチャしたイントロもいいし、全体には60年代後半、HRの黄金期の香りがするのだ。特に中間部のギターソロのところはつい涙ぐんでしまう。 ドラムのオカズも打ち込みながらミッチ・ミッチェルのようなスネアロールを多用するようなスタイルで「らしい」感じに仕上がっている。 3.Pork-U-Pine ZEPのようなヘビーなナンバーだ。 特にギターの入り口、パラリラ~というところはまるでジミー・ペイジ。 (その後のアプローチは当然まるっきり違うが) プレイは相変わらずぶっちゃけている。一音を何分割しても解析できないようなオトが出ている。どうしてこんなに瞬時に音色とタッチを変化させられるのだろうか。 4.Seasons 「前衛」と「古典」が丹念に織り込まれた意欲作。 感動した! 「森の精」でも語りかけてくるようなテクノ発の情緒性がよろしい。 ギター、ときおりフツーの超上手いギタリスト的なオーソドックスなオトが聴け、ほっとする面も。 5.Trouble Man ベックの超絶フレーズ納涼大会だ。このアルバムのアブストラクトさが最も端的に出ているナンバーだが、シンセのバッキングのフレーズなどにTHERE AND BACK時代を思い出させるものもあり、いいノリだなあと思う。バックのチチチ・・が抑えられ、コンガが生オトだったりするとまた食感が違ってくると思うが。 6.Grease Monkey 「濃い」曲が続きすぎではないか? カッコイイのだが、当方疲労甚ダシ。 耳がしびれてきた。 でもこういう曲でのベックのギター、好きだな~(どっちやねん!) 7.Hot Rod Honeymoon 軽快でスピード感のあるナンバー。ビーチボーイズのようなポップさも感じる。 こういう曲こそ、U2のようなゴリっとしたベースが聴きたくなるなあ。 ・・・続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 14, 2006 06:57:21 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ジェフ・ベック解説] カテゴリの最新記事
|