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テーマ:洋楽(3359)
カテゴリ:ジェフ・ベック解説
1.SHAPES OF THINGS 2.LET ME LOVE YOU 3.MORNING DEW 4.YOU SHOOK ME 5.OL' MAN RIVER 6.GLEENSLEEVES 7.ROCK MY PLIMSOUL 8.BECK'S BOLERO 9.BLUES OF LUXE 10.I AIN'T SUPERSTITUOUS ヤードバーズの脱退後、ジェフ・ベックがロッド・スチュアート(V)、ロン・ウッド(B)、ミック・ウォーラー(DS)とともに第一期ジェフ・ベック・グループを結成したのが、 1968年8月のこと。レッド・ツェッペリンのデビュー作はこの4カ月後であり、パワフルなボーカルとギンギンのギターを2トップに据えるという現在のハード・ロックのスタイルはこのアルバムから創られたと言われている。 当時のリスナーたちは、一曲目のSHAPES OF THINGSが耳に入ったとたん、その雄大で力強い音楽にノックアウトされたに違いない。 ただしギターは当時レスポールを使用していたので、切れ味のほうは今ひとつ。またギター・フレーズも、テキトーに流してしまっているようなところもあり、この一枚目で完全に本領発揮したとは言いがたい。 さらにこのアルバム、録音に難があり、とくにドラムのサウンドはミョーに籠っていてバタバタと聴こえる。しかし1968年という時代を考えると、かなり革新的な音だったのだろう。その頃の自動車はまだこんな格好をしていたのだから・・。 (1968年製トヨタ・コロナマーク2。吐き気をこらえているようなフロントデザインがセクシーである。関係ないですが。) 録音当時、バンドの人間関係は険悪の極みだったようだ。当時のベックの性格についてはあまり評判が良くない。 1.は曲自体は非常にカッコいい。 ヤードバーズ時代にもやった曲だそうだが、派手なロン・ウッドのベースワークがとにかく素晴らしい。飛翔している。語っている。歌っている。 この人、ギターよりベースのほうがうまいのではないか、なんてことを言ってはいけない。 ロッド・スチュワートのダミ声ボーカルもエネルギー十分で、この騒々しいサウンドとタイを張っている。 いったんブレークしてドラムからギターソロに移るところが特に好きだ。 しかーし、ベックのソロのところ、なんだかテキトーに流してしまったようなフレーズが勿体ない。この曲など、ジミー・ペイジみたいにフレーズを練りに練ってから決め打ちで弾いていたらもっとウケがよかったのではなかろうか。 ゲイリー・ムーアのバージョンは全てがリファインされてて、もう、最高! http://marshallstax.imeem.com/music/GGDUND8a/gary_moore_shapes_of_things/ 2.もなかなか重要な曲だ。ヘッドホンで聴くと、右にギター、左にベースとドラムとハッキリ分かれて聴こえる。 ここでのギター・プレイはなかなかゴキゲンである。スタジオ盤でもなお、サイコー!なプレイとやる気の無さそうな冴えないフレーズが交錯するところが残るが、68年、68年と心に言い聞かせる。 ボーカルとギターの掛け合いというスタイルも、この曲あたりが嚆矢である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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