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カテゴリ:読書・映画
この漫画は私の行きつけの三本木温泉「花おりの湯」に置いてあって、湯上りに寝転びながらフフフン♪と読んでいるうちに深く嵌りこんでしまい、全巻をブックオフで買ってしまったという・・名づけて「貧乏大人買い」!? なぜかこのマンガを読んでいると人生半ばを過ぎた私も気力がモリモリと湧き上がってくるのだ(長持ちこそ、しないまでも)。 もし興味がお有りであれば、ハナシのあらましは「しゅらしゅしゅしゅ」という素晴らしいHPでご覧ください。 ヒーロー物の常で、ハナシのところどころに「なにすや?」と言いたくなるような不自然さが付きまとうが、面白いものは仕方がない。 この面白さは、主人公の「陸奥九十九」に対する周りの理解度の違いが、そのままそれを話す者の能力の度合いの反映になっているところではないかと思ったりもする。 試合で一見陸奥が押されている場面など、まわりはすぐに悲観論に傾く。 力が拮抗している者ほど「見た目より陸奥は不利になっていない」ことを見抜くのだが、そうでない者達はとにかくハラハラしたり的外れにアドバイスしたりでお恥ずかしいのだ。 「陸奥をどう見るか」が、その人間の度量と技量を露呈するバロメーターになっているのだ。「眼力のヒエラルキー」とでも名づけようか・・。 今日は第一部の中の好きな登場人物のオハナシ。 興味のない方はパスしてくだされ。 ■木村 この人だけ、なぜかセカンドネームが出てこない。 神武館No.5、本部で指導員をしている。 物語の中で最も早く陸奥と対決した武道家だが、いいところなく破れた上に腕を折られる。 しかしその後陸奥の天才にほれ込み、ほとんど追っかけ状態になる。 実にいいヒトなのだが、この人のアドバイスはことごとく的を外れていて、失笑を買う。というか、 武道家として・・木村指導員 評論家として・・五十嵐利和 恋人として・・龍造寺舞子 この三人が愛すべき「的外れ三羽烏」として常にストーリーに随伴し、主人公のミラクルを手を変え品を変え引き立ててくれる構造になっているのだ。(もっとも、舞子はアリオス・キルレイン戦では彼の底知れない力を信じられるだけの成長をとげている) それにしても彼の外し具合は、見ていて気持ちいいくらいだ。 いい人なんだけどね~。 例1:鬼道館の道場破りをし、片山右京をひっぱりだそうとした場面 木村のアドバイス:「闇討ちにされるのがいいところだ・・悪いことはいわん しばらく外へでるな」 結果:陸奥、マスコミの前で鬼道館のNo.2までを総なめにし、鬼道館に公式に挑戦するきっかけを作った 例2:キックボクサー竹海直人戦 木村のアドバイス:(相手の肘技に対し)「組め・・組んで間接技にもっていけ」 結果:陸奥、同じ肘技の「蛇破山」で勝機を決定づけた ・・続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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