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カテゴリ:ディープ・パープルファミリー解説
5位 Highway Star(2期)
ハードロックとは何か。この曲がひとつの回答だと思っています。 このユニットと曲の構成、プレイの内容、歌詞、すべてがハードロックの典型でありお手本です。どのパートもテンションを極限まで高め、自分のありったけをぶつけている。それでいて、全体に調和して、隅々まで不満、行き過ぎがない。まさに全体最適。 ボーカルやギターなど、個々のテクの面では彼らを遥かに上回るバンドは山ほど誕生していますが、この曲に戻って聴くと、やっぱり彼らは偉大だったとつくづく思います。 疾走型というジャンルを開拓したのもこの曲であり、多くのフォロワーを出しました。 スタジオ・バージョンの、イントロで聴けるベースの「ペロペロン」という音が特に気に入っています。 http://mp3gle.net/index.php?search=highway+star&source=all 4位 Comin' Home(4期) トミーのギターがヘタだという方は、この曲を聴いてから言っていただきたい。 随所に聴かれるスライドプレイもいいですが、ここのギターソロなんか、ジェフ・ベックを彷彿させるものがあります(少しだけ、繰り返しが多すぎて冗長かな・・と思えるところも・・)。 ギターマガジン2005年11月号にも大特集。あのBOWWOWのリード、山本氏も絶賛しているんです。 トミーお得意の、炎が渦巻きながら襲ってくるようなイントロが良い。ファンキーな4期にあって、ちょっと2期っぽさのある(すこしだけ疾走する)ナンバー。明らかにベースのプレイスタイルが2期と異なり、ロジャーがベースライン指向とするとグレンはパーカッシヴ指向とでもいうのでしょうか。 この曲はライブでやったことがないと記憶していますが、勿体なかった。 このアルバムにはこのほかにもいい曲が満載されているので、ぜひ聴いてみていただきたいと思います。 3位 Speed King(2期) 2期の輝かしい幕開けを飾るめちゃくちゃハードなナンバーです。 曲がスタートした瞬間の音圧で悩殺されます。途中のドラムがリムショットになりジャジーなアドリブに展開する部分がよくできてるなーと思うのですよ。 また、ここが難しいのでアマチュアバンドはあまりコピーしないのでしょう。 このアルバムIN ROCKに収録されている曲は、どの曲もタルみがなくとことんハードロックです。 2位 Stormbringer(3期) タイトルの劇的さ、リフのカッコよさ・・。 それほど人気曲ではないけれど、「3期」ならこれだなーと思います。この曲はハードだけど、イアン・ギランでは絶対に似合わない雰囲気を持っています。何なんだろうな~。 ベースは、グレン・ヒューズの回答案でしょう。自分の考えるハードロックのハードさというのは、こういうものなんだと・・。 この曲、3期のライブMADE IN EUROPEでもド迫力のプレイを楽しめる。ライブのほうがさらにいいです。 トミー・ボーリンも4期の半ブート的なライブ、RUSSIAN FOXBATで快調なプレイを聴かせてくれますが、リフの刻み方がデデデでなくツカツカチャーと、まるでジミヘンの「紫の煙」のようです。 1位 Fireball(2期) リアルタイムではそう好きだった曲でもないのですが、今はなぜかベタぼれです。 これほどアグレッシブな曲もそうないのではないか・・。 まずイントロでのギューオン・・という宇宙船の作動を思わせる効果音が素晴らしい。エアコンだかエスカレーターの音だそうです。それからロジャーの縦横無尽なベースランニング。これがあってのパープルだよな、と痛感します。 ギターソロの代わりにベースソロが入るところも面白いです。 ダブルバスを駆使したペイスのドラムは聴いているほうがサンドバッグになっちまいますね。後半、キーボの短いソロの入り方もよし。実に無駄なくキッチリまとまったロックです! you tubeで全盛期の動画が見られますよ。みんな上手いっ! http://jp.youtube.com/watch?v=kRwY6SawSqE&feature=related お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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