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テーマ:☆仙台☆(1720)
カテゴリ:仙台の寿司・そば・和食
ある雨の夜、私は市立病院への面会の帰り、小腹が空いたのでこの小さな店に入った。
すでにカウンターには酔いが回って上機嫌の常連さんが一人酒を飲んでいた。 ここは、夫婦でやっている店のようだ。なごやかな会話が交わされている。 私は一人客という遠慮もあって、小上がりに座ってちらしの「中」を頼んだ。 初めての店なので、小手調べというか、小当たりというか、そんな感じの発注である。 おかみさんは非常に親切な感じで、出入り口近くで寒くないかとか気を使ってくれる。 「お茶でよろしいですか」には、禁酒しなかったら、迷わず「ビール」といっていたところだが、「お湯で・・」と答えた。 私は夜にお茶を少しでも飲むと朝方まで眠れなくなるたちである。 以前は酒も飲まずに鮨なんて・・と本気で思っていたものだが、慣れれば、なんでもお湯とかお茶で美味しくいただける。鮨屋でジュースだけはムリだが。 客は別の常連客に入れ替わっていて、ゴルフの話などに興じている。 この辺の営業所の所長といった感じの客だ。 こういう鮨屋さんはまあ大概、間違いがない。 お盆にみそ汁や漬物、煮物が付いて、「ちらし定食」といった感じ。 しかし、「中」にしてはなかなか豪勢ではなかろうか。 まるまるとしたクルマエビが中央に鎮座しているし、トロやイクラ、シャコなど、とにかく乗っているネタの種類が多い!なんというか、今出せるものを目一杯がんばって出しましたという感じがする。 濃い味で煮たしいたけがいい。飯もうまい。こりゃなかなか本筋の鮨屋さんだなあ・・。 しいて言えば、えびのお頭は、ちらしに乗せずに汁の中に入れてもらうと、ダシが格段に良くなるのではないだろうか。 お勘定の時なんかも、このおかみさん、明るく親切、感じがいいったらない。 この内容で1550円は安い。 五橋近辺に来たら、またこの店に入ろう。 こういう小さい店が繁盛し、続いている街というのが、本当のいい街なのだと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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