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テーマ:DVD映画鑑賞(14128)
カテゴリ:読書・映画
言わずと知れた、2006年「カジノ・ロワイヤル」の続編です。
いまさらなにを・・という方はなにとぞこの先は読まないでくださいませ。 映画は新型アストンDBS待望のカーチェイスで幕を開けます。 http://www.youtube.com/watch?v=BsBd9tPK4uE 敵方のアルファ159の2台を向こうに回して、さすが王者の風格を見せます。 特に凄いのは、大型トラックから突き出た鉄柱がドアに刺さったアストンを意図的にスピンさせ、ドアごともぎ取る荒技。これは息を飲みました。一体どうやって撮影したのでしょう? 猛禽類を思わせるアルファ159で、実はキライなクルマだったのですが、このシーンを見て惚れてしまいました。 このカーチェイスだけでも映画代を払ったモトがとれると思ったくらいです。このシーンで事故があり、アルファを運転していたスタンントマンが重傷を追ったとのこと。根性を入れて観なければなりません。 ただ、ときどき挿入される海上から陸地側をみたシーンは実に邪魔です。 この監督の癖なのでしょうか、このほかのアクションシーンでも、競馬だのオペラだのの映像が交錯しますが、ただでさえ誰が何をしているのかわかりにくい画面なので、不快な混乱を招くだけだと思います。シュールな感覚はこのテの映画では無用でしょう。 また今回、Mが前線に出過ぎなのが気になります。本来ヘッドは作戦本部でどっしりとしていなければ指揮系統が混乱する、危機管理のイロハではありませんか・・。 案の定、敵の銃弾に倒れることに・・。軽症ではありましたが、部下の足を引っ張ってはなりませんね。 最後のシーンでも、色仕掛けの工作員の逮捕にMまでがロシアくんだりまで出むく必然性は全くない。どうもこのへんにリアリティの欠如を感じます。 ボンドガールはどうでしょうか? 私はこのカミーユにはぜんぜん魅力を感じません。 野生的な魅力を打ち出したかったのでしょうが、ボンドガールとしての「格」を感じさせるものがありません。 冒頭述べましたように、カーアクションの凄まじさは特筆ものですが、それ以外のアクションは前作を越えていないと思われます。 とくに裏切り者ミッッチェルの追撃シーンにおける、鐘楼でのロープを使った格闘はいかにも作りこんだという感じであざとく、感心しません。 ヤング007だからでしょうか、敵も今のところ小物ですね。今回のエセ環境NPOのボス、グリーンなど、まるで水産物卸の若旦那ではありませんか。 なんだか文句ばかり言ってしまいましたが、それでも最後まで一気に見せてしまうクオリティの高さはあります。 特にタッチパネルを多様した新しい指令室とそこでのレクのシーンは見事でした。 ダニエル・クレイグは新しいボンド像としては魅力的であり、今後様々なシリーズを楽しませてくれることを希望します。 ★★★
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