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カテゴリ:飯坂・土湯・高湯温泉(福島)
土湯温泉というと、私は子どもが小さいころ、雪の降るころに「山水荘」という宿にいちど泊まったことがあります。
無色透明の単純泉でした。 まあ無理に遠出して入りに来るほどの湯でもなし・・と思っていたのですが、久ぶりに訪れて、ちょっと認識を新たにしました。 ここはなんと!炭酸水素塩泉・・石鹸のように皮膚の洗浄作用のある湯ですね。これが敷地内から自噴しているのです。 この湯は長さ20メートルという驚くほど大きい内湯に、なみなみと注がれています。 ちょっと硫化水素っぽい匂いもただよっています。 動画はこちら 肌ざわりのよいすべすべする入浴感であり、このだだっ広さも気持ちよく、いつまでも浸かっていたくなります。 内湯からつながっている露天風呂は単純泉です。こちらの風呂は竹林の中という雰囲気がなかなかいいです。 ただし湯の感触はやはり内湯のほうがずっと上です。 動画はこちら このほかに、なんと、自由に使える小さな貸切風呂がありました。 こちらはもう、入浴せずに写真を撮るだけでしたが、こちらに一人きりでゆったり入るのもオツなものかと思われます。 動画はこちら(笑)。 山根屋HPより・・日蓮宗の高僧との出会い /////////// 正安延慶の頃のこと。 日蓮宗の高僧である日尊上人が全国巡教の旅の途中、土湯で山根屋の上の湯にお入りになりました。 その時、伊達郡立子山村尻の城主であった松尾豊後守延高公もたまたま上の湯で湯浴みされていたのでした。 豊後守は日尊上人がどんなに徳の高い僧侶であるか知るよしもなく、上人の痩せた体驅や、お召しになった衣の粗末さに思わず「それほどの僧侶ではないな」と胸のうちでつぶやきました。 その気持ちを見抜いたかのように、日尊上人はお顔に微笑みを浮かべ「南無妙法蓮華経」と唱えながら立ち去っていかれました。 そのお姿に漂う気品と徳の高さにはっとした豊後守は、直ちに従者を差し向け戻ってきていただいたのでした。 礼を尽くして挨拶をした豊後守は、上人を立子山にお連れしてここでお寺を開いてくれるように頼んだのです。 日尊上人は全国に三十六ヶ寺も開き、立子山の一円寺もその一つでありました。 そのときから遙かな月日が流れて日尊上人没後六百五十周年(平成5年)に、山根屋の上の湯での素晴らしい邂逅を偲び福島の日蓮本宗第3教区の壇家の方々の御寄付により、日尊堂が敷地内に開堂いたしました。 上人は一円寺や土湯の里をいつまでも静かに見守ってくださることでありましょう。 /////////// 入浴のさいは、このお堂にお参りされてはいかがでしょうか。 とにかくここのお風呂はオススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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