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カテゴリ:東北以外の温泉
少し前のことですが、愛媛県松山市にはナノファイバーの開発拠点があり、今後の商品化の打合わせに行ったついでに、道後温泉に行ってきました。 ウイルスによる緊急事態宣言が出されていたころで、記録には6月6日とあります。 「万葉集」にも記され歴代の天皇陛下にも愛された、ただならぬ由緒のある温泉で、いつか訪れたいと思っていました。 松山市街からは路面電車でほんの数分で到着。 起伏の多い地形に大小さまざまの宿がひしめき、アーケードには飲食店やみやげ屋が軒を並べ、中央部にはかの有名な道後温泉本館が鎮座するなど、まことに興味深い、「ザ・温泉街」ともいいたい風情です。
伊予に来たことが実感される、なかなかいけるお味です。
時期が時期だけに客は閑散としていましたが、「これは実に実にいい処だわい・・」私はかなりありきたりに独り言ちました。
選んだ宿は、一人一部屋づつ予約が可能な中で、ややハイクラスの宿「茶玻留(ちゃはる)」を選びました。昔、なにかの温泉ガイド本でちらりと見たのが記憶に引っかかっていたのです。時節柄、料金は普通です。 この宿、ほどよくゴージャスで品格があり、館内の装飾にはところどころアートな感覚がみられます。俗な感じがないのが心地よいです。
部屋はこのようないわゆる「和モダン」の系統で、正直こういうのは好きではありません。最近よくあって閉口してしまうのですが、せっかくしっとりとした和室にIKEAの洋風家具を持ってきた体で、私にはどうも安っぽい感じがしてしょうがない。でも、評判がいいから増えてる、のでしょうかね。
部屋は竹林に臨み、眺望はまずます。 仕事の流れで夜はどうなるかわからなかったので、朝食のみ付くプランで申し込んであります。旅館街をぶらつきながら、夕食会場+一杯やる店を探しました。 ここで掘り出し物に遭うのですね。 「椿倶楽部」。 スタッフはみんな明治時代のカフェの店員さんのような(その時代は知りませんが)コスチュームで決め、つくりも隠れ家のようで、実に不思議な雰囲気。そのうえ出される料理は一品一品が一工夫あって、とてもおいしいのです。女将さんは仙台の方でした。 二次会は「坊ちゃん」という小さい居酒屋さんで、カウンターには地元のお客があふれてワイワイやっていました。ここのおばさんが実にユニークというかぶっちゃけた人で、いがらっぽい語り口が面白かったな~ビールを一本頼んだだけで、とくにメニューというようなものはなく、「お新香かなんかないですか」と言うと、冷蔵庫からでっかいタッパーを出して、「この中の物食べていいよ」。 結局一人500円くらいの払いで終わってしまいました。 「ワンコインの店」がキャッチフレーズ。ランチも500円ポッキリと書いてあります。こうなると、飲み屋というより、地元民の「たまり場兼酒類及び食糧の供給基地」のような存在ではないかしらん。なんともユニークな店です。迷惑をかけるといけないから店の写真は加工して不鮮明にしておきます(あまり意味ないか)。
続く。
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最終更新日
Oct 11, 2020 05:04:41 AM
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