she says... but who's reading?

初の音楽以外のライヴレポ。個人的に西の笑い飯に対を張る東の雄だと思っている東京ダイナマイト。その東京ダイナマイト主催の漫才フェスに行って来ました。
彼らの凄いところは全体の不条理性を形成した上で一歩引いている空間を同時に持つことが出来ていること。ハチミツ二郎の的確且つ毒のある突っ込みと松田の変幻自在のキャラクターは真のプロ。ＤＶＤも揃えましたが、何回観てもおもしろく、是非ライヴが観たいと思っていたところでの今回の企画でしたので早速足を運びました。

以前もやっているようだケド、そもそも野音でやってしまうという発想が凄いし今回は3,000人のキャパをほぼ満員にした。凄い人気だ。

今回の出演者は：
末高斗夢、スピードワゴン、猫ひろし＆ジジぶぅ、ダイノジ、COWCOW、２丁拳銃、ますだおかだ、東京ダイナマイト
国歌斉唱で長州小力が出た（ホントに国歌だけ歌って帰った）。

この中でハマってしまったのが猫ひろし＆ジジぶぅ。こいつら、酒飲んでから観るととんでもない脳内化学反応を起こすことを発見した。息をつかせないネタが、酒でユルんだ頭にドカドカと侵入してくる。これから彼らを観るときは酒を飲んでから観ることをお薦めします。

その他の芸人はそこそこおもしろかったがドカンとはこない。野外だから全体でもどんだけウケてるかってのは把握しにくかった。ますだおかだはつまらなかったなぁ。

そして大トリ。彼らを生で観るのは初めてだったが、

凄かった。次元が違った。

白（松田）と赤（ハチミツ）の浴衣で登場した彼らは終始客を圧倒していた。ロックのライヴでもたまに、バンドの勢いが客に勝っちゃってる場合があるが、彼らを観ていて今回はそれだと思った。それだけ彼らのステージは堂々としているし、完全に客を掴んでいた。それだけに客のノリが悪かったのも気になったが、お笑いのライヴはしょっちゅう行ってる訳じゃないのでそんなもんなのかもしれない。
存分に味を出した後、Ｍ－１の優勝を約束して彼らは去っていった。

ボクが音楽以外のジャンルを観るときに、Rockしているかどうかを見るが（単純に文章で書くととてつもなく恥ずかしいが、要するに良いか悪いかの判断基準が音楽ベースってコトね）、この日の彼らは間違いなくRockしていたし、彼らの存在自体が既にRockなのかも知れない。

お笑いブームでなんだかいろいろとワケの分からない状況も生まれてるけど、彼らを観ていれば間違いない。そう思わせてもらえる良いライヴだった。

東京ダイナマイトare:
松田大輔　ハチミツ二郎