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カテゴリ:live talks
バンザイ
期待と不安が入り交じっていた今回のNEW FOUND GLORYのライヴ。 前回の来日時やDVDで、そのエネルギッシュなステージが筋金入りであることは分かっていた。 何が不安なのかと言えば、やはり新作。メジャー1発目2発目(その前にインディーから1stを出しているが、ここではメジャー作から1stとカウントする)と極上のポップパンク作品をリリースした後に出した3rdのCatalyst。スピード感が一気に吹っ飛んでしまったこの作品を初めて聴いた時は少なからずショックを受けた。今聴き直すとこれはこれで悪くないアルバムだと思えるし、メロディは秀逸なものもある。 というのも今回の4thが3rdの方向性を更に進めたものだったから。あの3rdでさえまだスピード感があったと思えるんだからどんだけ変わったか分かるというもの。駄作と一蹴するコトは出来ないけど、初期の路線が好きだった自分としては残念な作品だ。 で、それを踏まえて今回のライヴ。どっちで来るかでボクが今後もNFGのライヴに来るかどうかが決まるとさえ思っていた。 つまり、新作中心で来るか、ベストヒットで来るか。前者であればグッバイ、後者であればバンザイだ。 到着した頃にはオープニングの日本のGOOD FOR NOTHINGが演奏中。確かINDEPENDENCE-Dで観た記憶が。ANDREWのオープニングでもやってたし、なにやらアルバムが発売されたとか何とかでプロも必死ですな。演奏力はまだしも個人的には響くメロは皆無で特筆すべきことナシ。 それより何より彼らが演奏している時点でかなり満員状態。前回のZEPPと同じくらいの規模だけど、NFGってこんな人気あるとは思わなかったよ。同じく前回ZEPPだったANDREWがあの有様(涙と共に以下略)。ま、日曜ってこともあったしね、という無意味なフォローを入れてみた。 で、お次はTHE EARLY NOVEMBER。演奏力、楽曲ともに特筆すべきことナシ。なんか、アメリカから飛んできてそのままこのライヴに出てるとか、メンバーが一人ダウンしたとか何とか言ってた気がする。G4Nが50分やったのに彼らがたった30分ってのはかわいそうだね、ちゅーかG4Nの50分は長すぎだろ。 そんなこんなでいよいよ本番。開演前のBGMが全米ヒットチューン満載だったのがなんか笑った。マライア何とかとかベリンダ何とかとか。その間に挟まれてMR.BIGのTo Be With Youが流れたときは涙せずにひられなかった。。。。 さぁいよいよ客電が落ち、バックドロップが上がり、メンバーが現れる。SEが流れ、、、何で来るかとドキドキしながら待っていると ALL DOWNHILL FROM HERE うーんそうキタか。新作からでも1stでも2ndからでもなく、前作のオープニングチューン(Introは省く)。この時点ではボク的にはまだ判断は持ち越しだった。当然キッズは1曲目ということで大ハシャギ。そして次の曲を待つ。すると。。。 Understatementキター!! 彼らは過去を捨てていなかった。2作目からの激甘スピードチューンに安心するとともに一気にテンションが上がる。しかし更にボクを待っていたのは。。。 Better Off Deadキター!!! 3rd,2nd,1stとオープニングチューン3連発という流れを作ってきた。コレは素晴らしかった。もう迷いなく暴れられた。その後も彼らはしっかりと過去の名曲を持ってきてくれましたよ。曲数でいえば、新作も含め全ての作品から均等にやった感じ。Sincerely Meも、Hit Or Missも、Dressed To Killも、Something I Call Personalityもしっかり彼らの中には残ってました。 新作からの曲もHold My HandやIt's Not Your Faultなど、ノリが良い曲、巧く緩急をつけるバラード的な曲を持ってきて、全体のセットに溶け込ませていた。key.を連れてきたことも良いアクセントになっていた。 彼らの音楽の核と言っても良いJordanの声は、アルバム通り見事な艶を放っている。彼の声だったらどんなバンドにいたとしてもボクは好きになると思う。それだけ魅力的な声質だ。 ちなみにMCはそのJordanとChadが担当。“ニッポン大好き”連発にはさすがに多少辟易したけど、そのあとに全身全霊でぶつけてくる演奏を観ていると、それも許せてしまう。とにかく彼らの爆発力のあるエネルギッシュなステージは、以前観たSTORY OF THE YEARのそれとかぶるものがあった。 そんなこんなでMovie Addictionからのベストキッドのテーマも飛び出し、3rdのIntroからMy Friends Over Youへというまたしても“ヤラレ”た流れで、1時間チョイのステージは幕を閉じた。 過去を捨てていなかった事実と現在向いているエモへのベクトル。この両者が今後彼らの音楽にどういう影響を与えてくるか、いずれにせよ今後も彼らからは目が離せそうにない。ちなみにこのアルバムで2,3回は来日したいと言っていた彼ら。もうPUNKSPRINGは決定と言ってもいいんじゃないのかね。ついでにサマソニもあるかも。 NEW FOUND GLORY are: vo. Jordan Pundik g. Chad Gilbert g. Steve Klein ba. Ian Grushka dr. Cyrus Bolooki お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.23 15:31:28
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