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カテゴリ:live talks
とりあえず合格
さてさて行ってきました、各地で絶賛のアルバムWelcome To The Black Paradeを引っさげてのMY CHEMICAL ROMANCE(以下MCR)日本公演。ボクが行ったのは2日目の川崎。 初日ZEPPの午後にいきなりg.のFrank Ieroが急病できこく~の、サポートg.を急遽よび~の、開演時間大幅おくれ~の、払い戻しきかない~ので大変だったらしいですね。その日行っていた方にはご愁傷様と言いたいですが、個人的にはキャンセルしなかったことが立派。それより何よりいきなり呼ばれて見事に役割を務めたDRVIE BYのTodd Priceには最大の賛辞を送りたいね。彼らの音は聞いたことないケド。 それはそれとして今回のアルバム、コンセプトアルバムということで、期待するのはどうしても 全曲演奏。 ということになるのですが、結論から言うと、事前情報でやらないだろうと思ってました。コレに関してはあとの方でも触れます。 ちなみにMCRを観るのは今回が3回目。1回目のサマソニ04はGerardの薬漬け状態もあってとにかく雑然としていた印象。2回目はサマソニ06、新曲の良さに驚嘆した。での3回目。フルスケールでのショウは初めてだ。Gerardが薬漬けを克服して万全の状態というのも重要な要素。 珍しく100番以内の整理番号を取ったにも関わらず、仕事が終わってから行ったので、着いたら既に300番台。それでも待ってる人まだまだいた。それにしてもSOLD OUTと言いつつ当日券を販売するのは反則じゃないのか。 ポジション的には前から10列目くらいのセンターより向かって少し左めくらいに陣取れた。通常行ってるようなライヴと何が一番違ったかって、女性の多さね。前の方だけだったか知らんケド、とにかくボクの前は女性ばかりで、自然と視界がよい。チッタのステージが高いってのもあるケド。 ステージにはTHE BLACK PARADEと書かれた幕。前にも書いてるケド、開演前に幕があるライヴって凄く好き。開演と同時にダーンと幕が下りてメンバーとステージ構成が明らかになるっていうあの衝撃。ボクん中でそのライヴの不出来の判断材料の大きな割合を占めるのがオープニングなんでね。 で、ここは予想通りのTHE ENDからDEAD!の流れでスタート。まず気付いたのがGerardの髪。また黒に戻ってた。あの金髪(というか白髪)は好きだったが。登場の興奮とこれらの曲が好きなのもあり、こっちゃぁ早速コーラス大絶叫で応えた。 で、そのままアルバム通りの流れでThis Is How I Disappearへ。この頃から気付き始めたが、今回の客層、どこまでMCRのファンなのだろうか。ゴス系、V系がいるのは予想がついていたが、全体的に大人しい感じがした。アメリカでの彼らのショウではファンは一言一句を合唱していたらしい。当然ながらここは日本だし、言語が違うという根本的な問題はある。しかしながら、“ファンのアツさ”という意味で、やはり今の日本シーンは弱いのではないか。今月の某誌の某氏と某氏の対談で“BON JOVIやAEROSMITHを聴くファンはハードロックファンなのではなく単なる売れてる音楽のファンなのだ”という発言があったが、MCRもそこに入っているのではないか。要するにJ-POPを聞く感覚でMCRを聞いてるファンが多いんじゃないかと。。。とここまで書いてて“お前何様のつもりだ”的な文章になってしまったんでやめますが、なんかそんな雰囲気を感じたんですよね。 ショウの流れに戻ると、ここでアルバムの流れが崩れる。持ってきたのはI'm Not Okay。必殺チューンだ。去年のサマソニでもコレを一発目に持ってきてビックリさせられたが、逆に言えば佳曲を多く持っていることの証明だろう。当然ながら暴れまくる。 音は問題なかった。逆に言えば彼らであることの特別感も感じなかったというか。なんて言うと身も蓋もないケド、よ~するに、自然すぎるほど自然だったんだよね。Gerardもアルバム通り声が出てたし、サポートg.も違和感なかったし。きっとコレは凄いことなんだと思うんだけどね。サラリとこなしちゃってるということが。あとkey.をしっかり連れてきて美しいパートも生で再現してたトコは◎だね。 そんな感じでニューアルバムを中心に前作を絡めるセットリスト。名曲Welcome To The Black Paradeまで中盤に配置してたからね。 ということで最後はCancerからHelenaで熱狂のうちに終了。プロらしい見事なパフォーマンスだったと思う。個人的にはアンコール前のSleepが圧倒的な美しさだった。 ほんでまた難癖つけるようだけど、結局ニューアルバムからはThe Sharpest LivesとDisenchanted以外は全部やってるワケよ(その前者がボクのお気に入りだったりするんだケド)。それだけやれるってことは、技術上ライヴで演奏するのが難しい曲はないはずなんだよね。そう考えると何故全曲演奏をやらなかったのかって考えちゃうワケ。頭は良かったけどそのあとはアルバムの曲順おもっきり無視だったからね。 贅沢な注文かも知れないけど、コンセプトアルバムってのはどういう意味なのかってのを当の本人にはもっと分かって欲しかったというか。多分ツアーが進んでくれば全曲演奏やる気がすんだけどね。 まぁウダウダ言いましたが、今年一発目のライヴが見事なアルバムを創り上げたMCRだったってのは願ってもないスタート。年明けに相応しいライヴだったと思います。サマソニでまた観たいね。でもトラブルはまたついてくるんだろうな。 MY CHEMICAL ROMANCE are: vo. Gerard Way ba. Mikey Way g. Ray Toro dr. Bob Bryer (g. Frank Iero) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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