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カテゴリ:live talks
見参!
THE WiLDHEARTS。。。 なんて甘くて、切なくて、激しくて、退廃的な響きだろう。 このバンドのファンをやっているとジェットコースターのような激しい気分のアップダウンを感じてしまう。幾度の解散、再結成を繰り返しつつも、あまりに素敵な楽曲から、どうしても見捨てられないバンドだ。 そんな彼らの○回目の再結成ライヴ。これは逃すわけにはいかなかった。 場所は渋谷のCYCLONE。初めて行く場所だが、まさにライヴハウスという言葉がピッタリの、キャパ200程度の小さいハコだ。こんな近くで彼らを体験できることにとてつもない喜びを感じる(もともとはCJのバンドのライヴだったが、彼のバンドのライヴがキャンセルになってしまったため急遽決定した公演だった)。 とりあえず今回はウォームアップギグということで、通常より短い時間のライヴという事前情報だったので、前の方を陣取りつつも今回はじっくり観ようと決め、壁際の場所をゲット。 まず一発目にでてきたのは以前ワイハのメンバーとしても参加したJon PoolのバンドTHE GOD DAMN WHORES。Gingerがベースを弾いていることでも注目のバンドだ。 会場が暗転し登場するメンバー。Jonは左目の周りにアジャコングのような赤いメイクを施している。Gingerも黒のペイントをしていた。繰り出される楽曲はアルバムで聴くより魅力的だった。Gingerはこのバンドではプレイに徹していた。Jonも一生懸命観客を盛り上げようとはするものの、イマイチ盛り上げ切れていない感じはした。なにはともあれ40分程度のセットで突っ走った。 そしていよいよワイハの登場。。。と思っていたのだが、壮大なSEとともに現れたのは、今度は桃鉄のキングボンビーのようなメイクをしたギタープレーヤーひとり。オープニングの演出かと思ったが、彼はROBOCHRISTというバンド。というか人だった。プログラムされた打ち込みにひとり激しいギタープレイを続ける。でもギターの音はほとんど聞こえなかった。SCORPIONSのWind Of ChangeやSTRAPPING YOUNG LADの曲などをサンプリングしたテクノメタルが延々と続いていく。15分くらいやったのだろうか。まぁ、何とも言えなかった。 オープニングバンドのレポはどうでもいい。観たいのは本家だ。 いよいよTHE WiLDHEARTSの登場。メイクを取ったメンバーが登場する。現在のラインアップはCJ, Rich, ScottにGinger。メイクも取って、再びの登場。観客も満を持しての登場に最高潮の盛り上がりをみせる。今回のオーディエンスは心底ワイハが好きなファンが集まったという感じで非常に素晴らしかった。時々大人しすぎる感じもしたが、曲は熟知しているし、ムダに暴れないのも好感が持てた。こういうのって凄く重要。日本人ですから。 ギターを軽くチェックしたあと、何から来るかとドキドキしている中始まったのは TV Tan。 くぅ~!!キタ~!! Earth vs THE WiLDHEARTSアルバムの中でも大好きな曲だ。当然客も"So So KO!"の大合唱で応える。この時点ではGingerのマイクの調子が悪く、ギターの音のバランスもあまりよくなかった。そして続いてはいきなりのキラーチューン"Caffeine Bomb"。残念ながらマイクの調子が更に悪い。 。。。となると以前ならブチ切れて帰ってしまうということをフツーにやっているGingerのコト。ファンとしてはハラハラする。隣でプレイしているCJも不安な顔をしている。 しかし、今のGingerは大人だった。 淡々とプレイしつつスタッフが調整するのをしっかり耐えた。このあと何回かギターの調子が悪くなるが、ジャムをはさんだりしながら大人の対応。じんじゃぁ~、大人になったのぉ~(涙) まぁそのあとはまさにBest Of THE WiLDHEARTS。ライヴアルバムを買ってれば全ておさえられるようなセットだ。 "Sick Of Drugs"の"あ~あ~あ~"も"My Baby Is A Headfuck"の"I'm Just A Mess"も"Suckerpunch"の"With A Suckerpunch"も"Everlone"の"Never Never Never"も問題なく呼応する観客。何度も言うが、この日の観客は素晴らしかった。 こっちもじっくり観るつもりが、いつの間にか大絶叫でノリまくっていた。 異常に人気のあったRichのタイトなドラム、Scottのパンキッシュなステージング、そしてCJの“Gingerの全てを知り尽くしている”プレイ。 そして当然ながらGinger。10年以上前の曲も色褪せることなくプレイする。天才的ソングライターとはこういうことを言うのだろう。 結局ウォームアップのはずが1時間半のフルセット。"29XThe Pain"と"Geordie In Wonderland"もやる予定だったがプレイしなかったという残念なことはあったが、もうおなかいっぱいのセットリストだった。 THE WiLDHEARTS。やはりこのバンドは生き続けてくれないとボクの音楽ライフは困ったことになってしまう。 今回はリクエストを募集したにもかかわらず18,19日も同じようなセットリストだったらしい(新曲は1曲プレイしたらしいが)。そして今日、いよいよ最終日を迎える。何かサプライズはあるのか。期待を胸に今日、また彼らを目撃する予定だ。 終演後、客電が点灯した中でこれも定番的に沸き起こる"Don't worry 'bout me"の合唱に参加しながら、会場を後にした。 How Could I Get Down When I Got THE WiLDHEARTS Around? THE WiLDHEARTS are: vo/g. Ginger g/vo. CJ dr. Rich ba. Scott お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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