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カテゴリ:live talks
ギターまみれ
英国の超新星THE ANSWERとカナダの激烈ブルーズハードロッカーPHILIP SAYCEの豪華カップリング公演を観て来ました。 THE ANSWER目当てで、PHILIP SAYCEはさらっと聞いた程度。個人的にTHE ANSWER登場の衝撃はかなりのもので、必ずといっていいほど引き合いに出されるLED ZEPPELINやFREEの影響よりも単純にカッコいい音を出してるバンドとしてボクの心をガッツリ掴みました。で、昨年ベストアルバムの2位になっちゃいましたから。バンドの真骨頂を問われるのはやはりライヴ。そういう意味で興味津々の公演でした。 大雑把に言って今回のこのバンドを観るにあたって比較対象となるバンドはふたつありました。それはWOLFMOTHERとTHE DARKNESS。前者は似たような音を出しているバンドとして、後者は鳴り物入りでデビューしたイギリスのバンドとしてです。 前者に関しては早くも今年のベストライヴを独走しているだけに、彼らがどこまで食いつけるかが楽しみでした。後者は今後を見ていかないといけないんですが、THE DARKNESSがずっこけてしまいましたからね。 ということで会社帰りのShibuya Axに到着したのは開演10分前。客入りは、そこそこ埋まって入るもののスペースに余裕はある。やはり少し歳をとったロックにひとことありそうな感じの人が集まっていました。いきなりセーソク氏に遭遇したりも。近くで見ると背、小さいですね。 で、一発目はPHILIP SAYCE。イギリス生まれということで、出で立ちからして、渋いのをかましてくれそうな雰囲気を存分にかもし出してました。バンドとしては3ピースでしたがさすがに全員巧い。ホントに巧い。ボクは知りませんでしたが、かなり著名なミュージシャンらしく、何回も書くけどとにかく巧い。味のあるブルーズロックを存分に聴かせてくれました。若干ドラムの音が前に出すぎの感もありましたが、音の分離は見事で、極上の演奏にプラスアルファとなってました。 Philipの落ち着いたプレイも見応えがありましたが、いかんせんミドルテンポの曲が中心なので、ボクのようなメタル耳野郎には長時間はちと辛かったかな。なにせ80分やりましたから。 ただ、この巧さは絶対に観る価値アリですね。フジロックの青空の元でのプレイなんか抜群に似合うんじゃないでしょうか。 PHILIP SAYCE are: vo/g. Philip Sayce ba. mark Browne dr. Kenny Aronoff 20分ほどのインターヴァルの後、真打ち登場。"Hello Tokyo, We are THE ANSWER~"と、挨拶からいきなりメロディをつけてしまうこのvo.、この時点でvo.は合格。 Come Follow Meからのスタートでしたが、PHILIP SAYCEに比べて音がこもっていて、どうも聞き取りにくいのがまず気になりましたね。更に前者が巧すぎただけにその後に出てくるとさすがに辛い。いや、下手ではなかったし、年齢を考えれば巧いんでしょうけど、その辺の影響をもろに受けちゃいました。 で、No Question Asked, Never Too Lateと、ガツガツとデビューアルバムからの曲を、、、と言うか当然1枚しかアルバムを出してないわけでそういうことになるのですが、そこで先ほど出たWOLFMOTHERとの比較をすると、やっぱちょっと劣る。音の悪さもどんどん気になるようになって、それはアンコールまでずっと感じてた。なんと言うか、バンドとしての音の塊になってない気がしました。それぞれがそれぞれのパートを演奏しているだけと言うか。楽曲は素晴らしいものが揃っているとは感じていたんですが、あのアルバムの音の創り方が巧かったんだと感じざるをえなかった。 まぁ新人ということを考えれば充分凄いんですけどね。特にvo.。常に体をくの字型に折って、半身で歌う彼の姿はCATHEDRALのLee Dorrianを彷彿とさせたし、長い髪をバサバサさせながら手拍子にジャンプする様は若き頃のOzzyだった。歌唱力に関しては一発目の合格サインは間違ってなかった。やっぱ巧い。ハイトーンもシャウトも、もう彼の一部なんだろう。辛そうな表情は一度もみせなかった。 そんな感じで曲が進んでいき、名曲Under The Skyも中盤であっさり炸裂させてしまい、本編は、、、何で締めたっけな?多分Into The Gutter。 で、アンコール。一発目はKERRANG!のオマケCDにも入っていたAEROSMITHのSweet Emotionのカヴァー。こんだけ英国の香りを出しといてエアロかい!って突っ込みも入れたかったけど、この曲は充分渋いですからね。で、Memphis Waterから最後はボクのお気に入りBe What You Want。バラードだけど、若干スピードを上げていい感じに仕上げてた。 結局アルバムからはLeavin' Today以外全部やりました。この曲もいい曲なんだからやっちゃえば良かったのに。 ということで、書き上げた後で、なんか冷静に観すぎだなぁと感じてしまいましたが、ま、そういうことをさせるだけ期待してるということで。これからですから。まずはフジロックでもう一度ぶちかまして下さい。それにしても2バンドあわせて3時間ですよ。これで6,300円は安いね!ガンズは6時間やんなきゃいけなくなっちゃうね。 THE ANSWER are: vo. Cormac Neeson g. Paul Mahon ba. Micky Waters dr. James Heatley お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.29 10:26:08
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