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カテゴリ:live talks
伝説と現実と若者と
さて、個人的に今年のライヴ初めであるこのライヴ。まずはこのバンドに対するボクのポジションから。 いきなり身も蓋もないですが、正直、思い入れってないdeath。デビューした当時はメタルばっか聴いてましたし、当然その凄さもほとんど分からなかった。 で、まぁ自分なりにもだんだんいろんな音楽聴くようになって、そんな中では当然無視できない存在なワケであって。ただ、相変わらずとっつきにくさは残っていた。 更にこのバンドをこのバンドたら占めるもうひとつの重要な要素である、 政治性。 ロックをそこまで襟正して聴く必要はないってスタンスはあるけど、このバンドに関してはやはり特別。彼らの本質を理解する上で、この要素は絶対に無視できないと思っている。そういう意味でもボクには彼らの本当の凄さを理解することは今でも出来ないでいると思っている。 ただ観なければ何も始まらない。伝説を目撃することは何よりも重要。そんなスタンスで今回のライヴに臨んだ。 会場到着は4時半。当日は雪の恐れもある中、結局それは杞憂に終わった。 まず会場について直面したのは。。。 ヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒトヒト とりあえず記念に物販をゲットしようと思っていたボクに待っていたのは1時間の列に並ぶことだった。 ともあれ無事Tシャツをゲットし、チケットの表記されているB4ブロックへ。 事前の会場図でクソ席だということは理解していたものの、いざ入ってみると本当にクソ席。ステージが全く見えない。まぁ単純にスマッシュはこの会場に慣れていないと思ってしまったよ。クリマンならこういうやり方はしない。ビールも飲めず、ペットボトルも持ち込めず、とにかく条件は劣悪。Tシャツ一枚で入場したがゆえに暴れないと体が寒いということで、出来るだけ前へ。 開演予定の6時半を30分ほど過ぎた後、壮大なSEが入る。そこそこ余裕はあるフロアで、暴れるにはもってこいだ。 そして一発目のTestifyがスタート。 まぁ、相変わらずステージが観えないんdeathよ。モニターが設置されていたのが救いでそっちばっかり見てた。この曲は個人的にも好きな曲だし、一発目ということで思う存分ジャンプジャンプ。 CD聴いてて思ったけど、このバンドほどジャンプさせる曲を創るのが巧いバンドはない。Tom Morelloのフラッシーなプレイが基礎になってるのは言うまでもないのだが、ヘドバンよりジャンプなんだよね、このバンドは。 ステージの観にくさがどうしても気になり、ライヴ自体の感動も衝撃も感じることが出来ない。ただ繰り出される曲に耳と体を反応させるがままに進んでいく。 セットリストの中では個人的に“メタル”なKnow Your Enemyをやってくれたのが◎。これは本当にアツい曲だ。 Rageの中ではBa.のTimが一番好きなのだが、DVDで観ていた長髪はバッサリ切り、さらにモニターにもあまり映らず残念だった。なんかFleaみたいになってた印象。 ベストヒット的に聴きたい曲はほとんどやってくれた中、Guerilla RadioとCalm Like A Bombのテンポを(恐らく意図的だと思うが)遅くしていた。後者は効果的だったが、前者はなんか盛り上がりに欠けた。 で、気になっていた政治的な部分。結論から言うとコレは観客的にも皆無だったね。若いヒトが多かったのもあるかもしれないし、ZackもMCはほとんど何もなかった。単に音楽として楽しむだけのショウになっていると思う。これでいいのか悪いのかはボクなんかが結論付けることではないけど、個人的な違和感は感じた。今回観たのは初めてだが、彼らの“怒り(Anger is a gift)”が、弱まっているのではないかという感じもした。 Sleep Now In The FireからWake Upで本編締め。アンコールはFeedomからKilling In The Nameで終了。1時間半弱のライヴだった。 短いという人もいるが、曲としてはおさえるところはおさえていたし、個人的には満足。ただ、さっきも書いた怒りという部分の弱さを感じてしまい、“鬼気迫る”ライヴとはいかなかったと思う。 伝説を観た以上ではあったが凄いライヴを観た以下だったって感じかな。なにせライヴ初めには重過ぎるバンドだったよ。 最後にスマッシュのクロークやら物販やらの仕切りの悪さには苦言を呈しておきたい。ライヴが終わった後荷物をとるのにこんなに時間を取らせては興奮も冷めるというもの。この点ではクリマンは圧勝だね。ホント苛々させられたよ。 RAGE AGAINST MACHINE are: vo Zack De La Rocha g. Tom Morello ba. Tim Commerford dr. Brad Wilk お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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