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カテゴリ:live talks
美女と野獣の美女

ライヴレポも久しぶりdeathねえ。ま、手法は変わりませんのでとりあえず思うがままに書き殴ります。

今年一発目のライヴはフリージアとショコラというイヴェント。どうやら何年か前から開かれているイヴェントらしく、“ヴァレンタインデーを前にした、女性vo.バンド限定のイヴェント”ということらしいです。何が凄いってこのイヴェント全国各地100ヶ所以上のライヴハウスで同日に行われるらしいです。

ボクが行ったのはShibuya O-West。出演者は、シシド・カフカ、DAZZLE VISION、HEAD PHONES PRESIDENT、SHOW-YA。
お目当てはHEAD PHONES PRESIDENTだったのですが、最近BURRN!にもインタヴューやらライヴレポやらが出ているDAZZLE VISIONもみれて、ガールズバンドの巨匠SHOW-YAなんか、こんな機会もなければ見ることもないだろう、ってことで、ナイスなカップリングだったので急遽参戦を決めました。

到着はライヴスタートの10分前。なにげにそこそこネームバリューのあるバンドが集まっているんで、O-Westくらいのキャパじゃ満員かもと推測していたのですが。。。

ガラガラでした。

まぁガラガラってほどガラガラじゃなかったけど、充分スペースはありました。まだ最初のバンドだし、イヴェントだからってこともあるのかも知れませんが、ちょっと拍子抜け。

で、最初に出てきたのはシシド・カフカ。ボクはまったく知らないバンドでした。で、出てきたのは栗山千明似のロングヘアーでスレンダーな女性。で、ステージ中央にあるのはドラムセット。彼女がそこに座り、両脇を男性のg.とba.が固める。彼女はdr.兼vo.ってことでした。
音楽性としては、基本的にはちょっと古めかしさも感じるガレージロックみたいな感じでした。声が時々椎名林檎を感じさせる部分も。前半は曲の弱さを感じたりもしましたが、後半はキャッチーな曲を畳みかけて、充分に盛り上げてくれました。
とにもかくにも女性でdr.兼vo.ってのはホルモンのナヲ以来と記憶してますので、インパクトはあったね。

しばしのセットチェンジを経て登場したのがDAZZLE VISION。冒頭にも触れたようにBURRN!でも取り上げられるようになっていたので気にはなっていた。CDを借りて聴いてみた感じはイマイチだったので、ライヴがどうなのか期待はしていたが。。。ダメでしたorz
グロウルからメロディまでこなすvo.でしたが、なんせ声の線が細いんで迫力がない。曲も凡庸で特筆すべき所は何もありませんでした。でしたので途中で休憩のため退出。
以前No Blur Circuitに行った時も感じたんですが、曲紹介で“ねくすとそんぐいずこーるど”っていうの、ハヤってんdeathかね。カッコイイと勘違いしちゃってんdeathかね。とにかく最近日本のバンドがいちいちコレ言うのが気になります。日本語でいいからもっとヴァリエーションをつけて欲しいわ。

ようやくお次はお目当てのHEAD PHONES PRESIDENT。このバンドを観るのは覚えている限りは4回目。Independence-Dの時、Agonistの前座の時、Loud Parkの時以来です。このバンドはざっくり言っちゃえばヘヴィロックバンドなんですが、Anzaのヴォーカルと相俟って、陰陽の起伏が凡百のバンドとは桁違いというか。説明しにくいですが。
結構観る度に印象が変わるこのバンド。何はなくともAnzaの表現力に尽きるのですね。そしてそれは今回も最高の形で表現されていました。最初の頃はMCもなく淡々と、敢えて言ってしまえば内向的に自分の世界だけでやっているバンドだった印象があるのですが、最近はAnzaがオーディエンスとコミュニケーションを取るようになってきたという感じがします。とは言え、無駄に煽るのではなく、オーディエンスを気にかけつつも、バンドの世界観はキッチリと守っているという感じでしょうか。
トレードマークと言えるであろう、ロングドレスのスカートを翻しながら踊る様や、激しくヘドバンする様。表情から一挙手一投足まで目が離せないとはまさにこのことだ。たまたま前に出ていたので比較してしまうが、DAZZLE VISIONのvo.とは表現力が格段に違う。ただ単に飛んだり跳ねたりして観客を煽ることが凄く軽く見えてしまう。ただそれも、裏打ちされた歌唱力があってのことだ。伸びがある声もシャウトも、素晴らしかった。
これは毎回思うのだが、これが舞台もやっている女性の表現力なのかという結論になってしまう。
しばらくぶりに観たHPPだったが、ステージングも、音も、見事にレヴェルが上がっていた。安心すると共に、まだまだこの先も観ていきたいと思わせるライヴだった。

最後はSHOW-YA。正直名前は知っていても、興味のあるバンドではなかったし、“限界LOVERS”ぐらいしか曲も知らない。とりあえず大御所ということでさわりだけ観てつまらなきゃ帰ろう程度の気持ちだった。
で、結局アンコール前まで観ることになったのは、強力なパフォーマンスを見せてくれたからに他ならない。
トリということで自由にやれたということなのかは不明だが、とにかく音がバカでかかった。前回のLOUD PARKのSLAYERを想起させるほどにデカかった。ただ、デカいだけではなく、テクニックもしっかりしていたということにも驚かされた。衣装は80年代そのままという感じだったが、ふっくらしている方もいたし、やはりそれ相応に年を取っていたという印象は拭えない。ただ、それでもカッコイイと思わせてしまう光を放っていた。メインはvo.の寺田恵子で、堂に入ったMCを挟みながら見事な歌唱を聴かせてくれた。プリンセスプリンセスの再結成がこれだけ話題になったんだからこっちももっと注目されればいいのに。とふと思ったが、もしかしたらボクが気付いていないだけで充分注目されているのかも知れないのでこの辺にしておきます。

本編が終わったところで、“限界LOVERS”も聞けたので会場を後にしたが、トータル3時間ちょい、充分に楽しめるイヴェントだった。まずはHEAD PHONES PRESIDENTの健在ぶりに拍手を送ると共にSHOW-YA主催のNAONのYAONにちょっと行きたくなったりもした。

ガールズロック万歳!

§ぽっぷびぃと§





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Last updated  2013.02.13 21:02:40
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