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カテゴリ:live talks
Are You Having Fun Yet?
DRAGONFORCE日本公演の東京2DAYSの2日目に行ってきた。もともと行く予定ではなかったのだが、昨年のLOUD PARKも良かったし、昨年発表の新譜も気に入っていた。俗に言う“メロディックパワーメタル”というジャンルには昔ほど傾倒しなくなってしまったが、このバンドはちょっと特別というか、ここまで究極にこのジャンルを突き詰めたバンドは希有だと思うし、やはりそういうバンドには魅力を感じてしまうのだ。 そんなこんなで仕事もサクッと終わったので会場の赤坂BLITZへ。この会場は昨年のTHE HIVES以来。金曜日ということもありなかなかの入りだ。 前座はJUPITERという日本のヴィジュアル系バンド。音楽的にはドラフォにも通じるシンフォニックなスピードメタルをやっている。演奏力もなかなかのもので、特にギターの2人はテクニカルなプレイを安定して披露していた。ちなみに後ろから見ている限りでは、着ている衣装も相まって2人とも女性かと見間違えるほど美形だった。ヴォーカルは坂本英三系(という表現が的確か不明だが)の「会いたかったぜーおまえらー」的くさフレーズ(ほめてます)を連発。更には「ドラフォ前に会場をあっためるぜ~」的なMCもあり、役割を分かった謙虚な姿勢には好感が持てた。ただ、このテの音楽においては重要なハイトーンは苦手なのかあまり使ってなかったし、楽曲的にも、スピードメタルをやったかと思ったらチルボドみたいなデスヴォイスがあったりと、随所で”どっかで聴いたような”感が出てしまうのが若干気になった。とにもかくにも30分程度の演奏でしっかりと会場を温めてくれた。 そして30分程度のインターバルを挟み登場したDRAGONFORCE。ステージにはアルバムデザインの巨大なバックドロップと、両脇に同様のデザインのサイドドロップ(最近これ使うバンド結構増えてるけど、これの正式名称なんて言うのか知ってる人いたら教えて欲しい)。キーボード台がステージ向かって左にあるので、ドラムは正面後ろではなくステージ向かって右側にあった。 イントロからまずスタートしたのはTomorrow’s Kings。この曲には中盤で超絶ハイトーンフレーズがあり、これを再現出来るかどうかがヴォーカルのMarcの力量が試される最初の機会だったのだが。。。見事に出ていたね。これを聞いた瞬間に、このライヴはいいライヴになるだろうとの予感がした。 その予感通り、この日は約2時間のライヴだったが、ほぼ全編キーを落とすことなくハイトーンを出していた。昨年のラウパでのRIOTのヴォーカルといい、CD通りのトーンでしっかりと聴かせてくれるヴォーカルというのはファンとしては非常にありがたい。 それにしてもこのバンド、フェスで何度か観たことはあったが、こうして単独公演でほぼ全てがスピードチューンというライヴをしっかりこなせるってのはかなり驚異的なことだと感じた。その要因として改めて思ったのが、バンドとしての一体感だ。曲中必ずと言っていいほど入るギターソロの応酬をHermanとSamは実に楽しそうにやる。片方が弾いているときはもう1人が退屈そうな仕草をしたりだめ出しの仕草をしたりするというベタなアクションを結構な回数やるのだが、このバンドだと楽しんでみられる。ヴォーカルがあるパートでは後ろにいるKeyも、演奏パートになるとショルダーキーボード(でいいのかな。なんて呼ぶのか知ってる人いたら教えて下さい2)を持って乱入してくる。ベースはその3人に比べれば若干おとなしめとは言え、存在感はある。そして、あのヴォーカル。新加入のドラムは場所を移動出来ない性質上仕方ないとは言え、メンバー全員のキャラがしっかりとたっている。こういうバンドはなかなかいそうでいない気がした。そんなバンドとしてのまとまりが、ライヴでの曲を更に魅力的にし、ライヴ自体を強力なものに創り上げていっているのだろう。 人気曲のFury of the StormやHeroes of the Timeといったところはまんべんなく披露したし、新譜からも結構やった。そして毎日変えていると言って披露したこの日の曲はDefendersだった。 後ろから見ていたのではっきりとは見えなかったが、モッシュは頻繁に起こっていたし、かなり盛り上がっているように見えた。本編最後はValley Of The Damnedでバンドは一旦ステージを去る。 アンコールではベースのFredericのちょっとした遊びがあった。ヴォーカル共々日本の文化に興味があるようで、フリータイムにはガンダムやファイナルファンタジーやドラえもんのグッズを買ったらしいが、彼がアンコールで着てきたのは、ドラゴンボールで有名なオレンジに亀ロゴが入ったTシャツ。さらにアラレちゃんのテーマを弾いたり、ドラゴンボールのメロディを弾いて大合唱が起きたりと、ひとしきり盛り上げた。そして最後は、Ring of Fire, Through the Fire and Flamesで壮絶に締めた。特に最後の曲はクラウドサーフがガンガン発生していて、最終的にはvo.も客席へダイヴした。 この日はカメラ撮影されており、12月のMTV Japanで放送があるらしい。ヴォーカルがしきりに言っていた日本が大好きだという言葉、そしてその想いをしっかりと感じることができた卓越した演奏技術。それを迎える大合唱。会場全体が一体となったいい雰囲気のライヴだった。そして素直に”楽しい”と思わせてくれるライヴだった。あ?イケ面さんの髪?そんなのどうでもいいじゃないか。まあ確かに後退してはいたけれども。 DRAGONFORCE are: vo. Marc Hudson, g. Herman Li, g. Sam Totman, ba. Frederic Leclercq, key. Vadim Pruzhanov, dr. Gee Anzalone §ぽっぷびぃと§ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.15 20:19:58
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