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カテゴリ:live talks
DIYのサイズ感

かなり更新が遅れてしまったが、CHUNK! NO, CAPTAIN CHUNKを観に関内のClub Lizardに行ってきた。このバンドはフランスのバンドだけど、ジャンルとしてはポップパンクでありハードコアでありみたいな感じで、好きだったA DAY TO REMEMBERからのつながりで見つけた。最近妙に気になるこのジャンル。どポップなメロディがあったかと思うと突然デスヴォイスでのハードコアの展開がある、みたいな両者のおいしいどこ取りみたいなジャンルなんだけど、両方のジャンルが好きなボクとしては心地いい。こういうジャンルは探すと結構いたりして、今回のライヴでも共演したIN HER OWN WORDSとか、あとはSUCH GOLDとかSET YOUR GOALS, FOUR YEAR STRONGあたりが有名らしい。ボクもまだ未開拓だけど。

そんなライヴ。このClub Lizardってライヴハウスも初だったけど、平日の18:30スタートで前座も含め5バンド出るというボリュームも驚き。40目前のおっさんには結構ハードだったわこれは。
まずはこの会場。当然小さいハコだとの意識はあったけど、地下への階段を降り、扉を開けるとバーカウンターがあるちょっとしたスペースがある。そしてその更に奥にライヴスペース。キャパは多く見積もっても400人程度。会場の後ろの部分を物販エリアとして占領していたのでまた更に狭い印象だった。ただ、そのまた奥のコインロッカーとトイレがあるエリアにはビールの自販機があったのはよかったな。いちいちカウンターまで行くのが面倒くさかったし。
そんな会場には、最終的には200人ぐらい集まったのかな。100人強くらいかも知れない。今回の招聘はICE GRILLSというレーベルで、1週間ほどかけて大阪とか名古屋とかも周り、土日には日本のそれなりのバンドも入れてXXXでやるようなツアーだった。前回のH.E.A.Tの時に書いた来日のためのサポーターという意味だと、こっちの方が更にDIY精神が発揮されている気はする。ジャンルの違いはあれ、やり方次第では呼ぼうと思えば呼べるのかも、とは思わせてくれた。
今回のお目当てはCNCCだったが、前述の理由でIN HER OWN WORDSも興味があったし、今回が解散ツアーというA LOSS FOR WORDSというバンドもアルバムを1枚持っていたので音的には好きな部類であった。サポートをつとめた日本の2バンドについては全く知らず。

その1つめであるWE ARE FROM YOUというバンドが始まった頃に会場に着いたのだが、この一つ目がまあ垢抜けないというか。王道のメロコアをやってはいるものの、音圧も薄っぺらいし、途中随所に入る青春一直線のMCも萎えさせられた。「バンドやってなかった1年前は~」みたいなことを言っていた気がするので、1年で洋バンの前座をやれるところまで来ているのは凄いと思うが、個人的には圧倒的に力不足。

それに比べて2つめのSeptaluckは貫禄も演奏力もあり、フックのある曲もあったりで好印象だった。観客のノリも全然違ったしね。観客の話で言うと、会場にやたら外国人がいたので気になっていたが、後からこの人らは海軍だということが分かった。10人ぐらいいただろうか。迷惑なほどではなかったのでいいのだが、モッシュやらダイブやらやりたい放題盛り上がっていた。

そして洋バン1発目のIN HER OWN WORDS。前述の通りCDは聴いていたので期待していたが、音の聞きにくさも含め、ちょっと残念だった。ただこの時点で既に9時近くになっており立ちっぱなしの身としては集中力も欠き始めてきてしまったというのが正直なところ。海軍と一緒に暴れる気はさすがに起きなかったし、安保法案について聞く気も起きなかった。

その点A LOSS FOR WORDSはかっこよかった。ヴォーカルの貫禄もあったし、音圧も充分。曲ものりやすい、ということで楽しませてもらった。

ということでようやくお目当てのCHUNKが始まったのは既に10時を過ぎた頃。金曜日とはいえ、ここまでの時間のライヴに慣れていない身としては結構ぐったりだったが、バンドは凄い勢いで突っ走ってくれた。ヴォーカルが前半は若干聞き取りにくかったが、それも後半には改善され、ハードでポップなCHUNKワールドが展開されていく。その頃には海軍の皆さんも見事に出来上がっていて、ステージに上がって写真を撮る輩も出始めた。個人的にはライヴのステージにファンが上がるのは失礼だと思っているが、このバンドは終始ファンには優しく、嫌な顔ひとつせずに対応していたのは素晴らしかった。特にヴォーカルはこのライヴは今まででベストだ!を連発していた。ま、お世辞もあるんだろうが。確かにトリをつとめるだけの存在感はあった。セットリストは昔のアルバムから最新のものまでバランス良く配置しており、最後はアンセムのIn Friends We Trustでファンに向かって「みんなステージに上がれ」といつかのリンプのライヴみたいな煽りをし、見事に狭いステージが人だらけになった。そこでギターが逆にステージから降りて観客席の後ろで弾いていたのには数人しか気付いていないってのがシュールな光景だったな。

ライヴハウスのせいなのか、疲れのせいなのか、音の輪郭が終始捉えにくい感じはあったのだが、このテのバンドは勢い先行みたいなところが多分にあるので、そういう意味での本気度は充分に感じさせてくれた。ただ、何度も言うが、全部終わったのが23時過ぎってのはキツかったわ。
ということで雑感みたいなレポになってしまったけど、こういう会場とDIYのスタンスを経験出来た貴重な4時間強のライヴだった。

§ぽっぷびぃと§





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Last updated  2015.11.03 14:47:48
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