さてさて行ってきましたみんな大好きGRETA VAN FLEETの東京公演初日。
セトリはこちら
Highway Tune
Edge of Darkness
Flower Power
You Are The One
Evil
Watching Over
When The Curtain Falls
Encore
The Cold Wind
Black Smoke Rising
Safari Song
ライヴ時間 約80分
観た理由はやっぱり、昨年の話題はこのバンドとTHE STRUTSで持ちきりだった気がするし、初来日というのはいろんな意味で観ておくべき度は高いと思っているから。
一方で、ZEPPELINにそこまで思い入れがあるわけでもないので、ボクより上の世代が騒いでいるようなZEPPELINの再来!的興奮はあまりなくて、もっと言えばどっちかといえばTHE STRUTSのようなタイプの方が好きなんだよね。ただ、前述の通り、昨今のロックシーンではなかなかない盛り上がり方をしているという意味はしっかりと理解しておいた方がいいと思ってる。
ま、結論は、そんな若干穿った見方をしていたボクでも納得の”こりゃ本物だわ”と思えるライヴだった。所感をざっと書いていくよ。
まず1曲目のHighway TuneからいきなりCD通りではなくむちゃむちゃジャムっちゃうセンスに感服。こういうのなかなか勇気がいると思うんだけど自然に見せてしまうこの若者たちは、タダモノじゃないと思わせてしまうという意味でもツカミはバッチリだった。そのショウの構成という意味で言うと、アンコールの最後の最後にドラムソロを持ってきちゃうところとかも、既存の形みたいなものをぶっ壊す、というか既に自分たちのやり方というものを持ってるという感じがした。まあ結局ショウ全体を通して1つのジャムをしているという印象も受けたね。
メンバーは若いこともあり、ルックスもみんな良かった。余計なMCはなく自分たちの世界を表現しているとという印象。その中でも結構目を引いたのはベースのSamかな。会場の音がよかったというのもあったのかも知れないけど、ベースのメロディラインがブンブン聞こえるというのもあまり経験がない。更にキーボードも操っちゃう器用さとかもあり、一番かっこよかったかも。
観客は予想通りというか、おっさん世代が多く、ZEPの代替を期待している人も多かったのかも知れない。実際はこういうライヴに若い人が流れてくるというのが世代交代の理想なんだろうけど、まあなかなかそう簡単にはいかないね。ボクは会場のちょうど真ん中あたりで見ていたけど盛り上がりは充分だったように思う。
時間的には始まったときは、これこんだけジャムりまくるとどんだけ長くなるんだろう、とか思ったけど、結局80分。ちょうどよい長さかな。まだフルアルバムも1枚しかないと考えると妥当な長さかも。
あとこれは完全に個人的な好みなんだけど、やっぱこういうバンドだと、みんなでシンガロングみたいのができないってのはちょっと残念かな。結局ヴォーカルが歌うのを促したのはSafari SongのYour heart~って部分だけだったし、なかなか一緒に歌うことができないと、集中力もそれだけ必要になってくるような気がする。まあ当然ポップな曲というのはこのバンドのキャラクターとも違うので難しいとは思うが、もう少しキャッチーさがあるともっと盛り上がれるかな。
あとは、本来去年のサマソニで来る予定だったところがドタキャンでこういう形での初来日となったわけだが、もしサマソニで初お目見えだったらどういう盛り上がりになっただろうと考えると、特に新人バンドの売り込み方ってすごく大事なんだろうな、とかプロモーター的考えもしてしまったな。まあどっちできても、これだけ実力があれば認められるのは間違いないだろうけどね。
とりあえず記憶が新しいうちに思ったことをぐちゃっと書いたけど、期待を裏切らない初来日公演をしてくれた彼らには感謝だし、まだ20歳の彼らが、順調に成長していった時、どんなモンスターになるのかというのはすべてのファンが気になるところだろう。
GRETA VAN FLEET are: Josh Kiszka (vo.), Jake Kiszka (g.), Sam Kiszka (ba.), Danny Wagner (dr.)
§ぽっぷびぃと§