行ってきました。「ヘドバン」主催のライヴイヴェントHeadbang Hell on Earth。
出演予定のX HIROSHIMAがドタキャンしたけど個人的には大して痛手でもなく、代わりにMARY’S BLOODのSakiがDJをやるってのに興奮した。オファーが2日前だったらしい。ファインプレーだね。
ベッド・インのセトリはなかったけど、THE冠は以下の通り。
奪還
花占い
傷だらけのヘビーメタル
最後のヘビーメタル
帰郷
哀罠メタル
糞野郎
力(RIKI)
初志冠徹
六本木心中
担がれた冠
ライヴ時間:約1時間10分
行った理由は先週のブログでのエントリーに書いた通りだけど、ベッドインがどんなライヴをやるかが未知数だったので期待していた。THE冠のライヴはハズレなしだし。ということで行かない理由はなかったね。ヘドバンという雑誌への信頼もあるし。ちゅ~ことでレポ。
SakiのDJは全部聞いたわけではないけどXからSHOW-YA、PANTERA、GUNSまで王道のプレイリスト。聖飢魔IIはかけてないような気がしたな。あと自分のバンドも。DJブースはステージと反対のサウンドボード側にあり、ガチで近くで観られたけど、HM SOUNDHOUSEとは違ってあくまで単なる開始までをつなぐDJで、それに対して盛り上がるって感じではなかった。LOVEBITESのMiho もそうだけどこういう若い女の子が普通にメタルを好きってのは嬉しいことだよね。まあそんなおっさんばっかりだからLOVEBITESがあそこまで人気出るんだろうけど。
で、ベッドイン。ステージには幕があったのでどういうスタイルでライヴするのか全く分からなかったんだけど、サーッと幕が開くとそこにはドラム、キーボード、ベース、ギターがスタンバっており、ストロングなバンドスタイルだと分かった時点でかなり興奮した。で、登場したちゃんまいとかおる。これは予想通りのボディコンミニスカ衣装で期待を裏切らない。バックのソリッドな演奏から繰り出されるポップでバブリーな楽曲群は曲を知らなくてもノれてしまうのでありがたい。
ヴォーカルは2人ともクリアで聴きやすかったが、まあとにかく凄いのがギターのまい。インカムマイクをつけてギターも歌もという感じで演奏する。アニメヴォイスもキュートなんだけど、何と言ってもギターがまあ本格的、というか、普通のアイドルならギターはおまけ的な感じで弾くパターンが多いけど、彼女の場合はガチ。佇まいからしてギタリストなんだってのがひしひしと伝わってきた。
ということで、こういうライヴなのかということを理解してからは終始釘付け。これはバンドと呼んでしまった方がいいだろう。ディスコ調の曲もこんだけ分厚いバンド演奏になると印象もガラッと変わる。もう普通にロック。
で、何曲かやるとMCタイムがあったりするが、当然そこから発せられるのは見事なまでのバブルワード。”やまだかつてない””サンクスモニカ”は何回も言ってたな。まあ平野ノラのおかげでなんとなく準備みたいなもんはできてたけど、普通にあそこまで次から次へとワードが出てくるってのはもはやラッパーのライムにも似た高等テクだと思ったよ。ちなみに一緒に行った47歳ぐらいの会社の先輩は、全部のコメントにもれなく笑ってました。「全部おもしれえ」だそうです。時代もど真ん中だもんね。
スーパージョッキーの着替えタイムの演出後はボディコン衣装を脱ぎ捨て水着で登場。ちなみにその小道具を持ってきたのがヘドバン編集長梅沢さん(とその手下)。梅沢さん初めて見たけど髪型は普通の短髪で背がでかかった。桜庭に似てたたような。ま、それはいいとしてお着替え後もとばすとばす。最後の幕が閉まる瞬間のケツふりまで、最高のインパクトを残して持ち時間を終えた。で、ライヴ直後のボクのTwitterへのコメントは”ベッド・イン、すげぇよ。なんじゃこりゃ”でした。いろんな衝撃を与えてくれて、こりゃマジでTHE冠食われるぞ、とまで思わせるライヴだった。
。。。んだけどやっぱりTHE冠は凄かった。1年ぶりに観たけどこのメンバーの貫禄はハンパないね。ドラムセットも凄いし、煙草を吹かしながら登場するK-A-Zは日本に数少ないロックアイコンと呼んで差しつかえない存在感。べっちの存在感with ExodusTシャツにはほっこりさせられるけどギタープレイは安定の凄さ。ベースは、まあいいか。目立つ方ではないけど何の問題もない。そして相変わらずのハイトーンヴォーカルに笑いを添えてお届けしてくる冠徹弥。ベッド・インも良かったが貫禄を感じさせるという意味ではやはりこっちに軍配が上がる。
奪還からスタートし、初志冠徹まで圧巻のヘヴィメタルワールドを提供してくれた。
そしてアンコールに応えて登場した彼はギンギラに光る衣装にサングラスで肩パッド。吉川晃司に扮していた。サンクスモニカ。そして当然呼ばれたベッド・インとひとしきり絡みがあってからの”六本木心中”。映えたわ~。今回でしか味わえない見事なコラボだった。
で、最後の最後は定番の”担がれた冠”。再びベッド・インを呼び込んでワッショイワッショイで大団円。最初から最後まで全く飽きさせない見事なイヴェントだった。
観客は例によって年齢層高めだったけど女性もけっこういたし、ボディコンでジュリアナ扇子(あれ正式名称ってあんだっけ?)を持参している猛者もいた。後ろの方から観ていたが、観客もすごく盛り上がっていたし、ライヴのプラス@の要素である一体感を感じられる素晴らしい雰囲気だった。
まあ両者ともサマソニに出て欲しいよね(ベッド・インは出たことあり)。これだけ盛り上げられて演奏もバシッと決められるバンドもなかなかいないと思うよ。それで認知度上がってくれればファンとしても嬉しいしね。何度も書くが素晴らしいイヴェントだった。あ、強いて言えばせっかくヘドバン主催なんだからヘドバン物販コーナーも作れば良かったのに。缶バッジとか普通に買いたいんだけど。でもトークイヴェントとかもやるみたいだから今度行ってみるかな。
ちゅーことでテンプレ決めてレポ書こうとしたけど興奮しすぎていつものダラダラスタイルになっちゃいましたとさ。これからも世の中をヘッドバンギングさせて下さい!
THE冠 are: 冠徹弥 (vo.), べっち (g.), K-A-Z (g.), Youth-K (dr.), Thunder (ba.)
ベッド・イン are: 益子寺かおり (vo.), 中尊寺まい (g/vo.)
§ぽっぷびぃと§