さて、ありがとうJUDAS PRIEST企画と言うことで、昨年11月のライヴレポを復刻(自分の怠惰を企画と称して消化してしまうあざとさに拍手)。
セトリはこんな感じだったね。
Firepower
Running Wild
Grinder
Sinner
The Ripper
Lightning Strike
Desert Plains
No Surrender
Turbo Lover
The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)
Night Comes Down
Guardians
Rising From Ruins
Freewheel Burning
You've Got Another Thing Comin'
Hell Bent for Leather
Painkiller
Encore:
Metal Gods
Breaking the Law
Living After Midnight
ライヴ時間:約1時間45分
今回のアルバムが素晴らしいということもあったが、RobもIanも68歳、Glennも病気にかかり、とさすがにファンとしても終焉を考えなければならない時期に来ている。MR. BIGのようなこともあるし、観ておけるうちに観ておくというスタイルはこれからますます加速するだろう。ということで彼らの公演は外せなかった。
で、結果として今回彼らは素晴らしいライヴを披露してくれたことはご存じの通り。それもひとえに「Robの声がよく出ていた」ことが大きな要因だろう。彼らの来日公演には最近は毎回足を運んでいるが、確かに今回のロブの声はお世辞抜きに絶好調だったと自信を持って言える。これだけのキャリアを誇るヴェテランが、素晴らしいアルバムを創り、ライヴも素晴らしいというのは、まあ尊敬しかないね。あとはRichieというピースが完全にプリーストの一部として機能していたことを確認できた喜びもあった。メンバーも言っている通り、彼の加入がプリーストに更なる刺激を与えたことは間違いない。そんな彼が単なる新メンバーとしてではなく、欠かせないメンバーになっていることは素晴らしいことだ。そんな彼を加えたプリーストというバンドとしての一体感は最高のレヴェルにあるのではないか。今回はGlennの体調の問題でAndyが基本プレイしているということは確かにあるが、それすらも大した問題ではないと思わせる力強さを感じた。
ま、強いて言えば、会場の問題か場所の問題か分からないけど、ボリュームはもっと大きくていいとは思った。大きい会場になればなるほど音のバランスは難しいんだろうけど、せっかくこれだけの素晴らしい演奏を聴かせてくれているのだから、バカでかい音で聴きたかったってのが正直なところ。
で同じく会場がデカくなると発生する問題が、「観客ミーハー」問題。今回も自分なりに出来る方法で良い席を確保したつもりだったけど、周りはそれほど歌っている人がいなかった印象。アンコールの時の”プリースト!プリースト!”という海外では珍しくないコールも起こらないとなるとやっぱ寂しいものがあるね。
ともあれそれは二次的な要素。主役のバンドが絶好調なのだから大した問題ではない。その中でもFreewheel BurningやPainkillerといった超絶曲をガツンとかまされるともう感動しかないし、新譜からではNo Surrenderの高揚感がたまらなかったね。
縁の下の力持ちIanとScottのリズム隊の安定感は鉄壁。Ianの佇まい大好き人間なので、今回もいつもと変わらない彼のスタイルを観られて良かった。そして何と言ってもアンコールで登場してくれたGlenn。動きはぎこちない部分もあったが、彼の存在感もまた、プリーストの絆を強くした要因である。
今回なかなか来ることのない会場だった武蔵野の森総合スポーツ公園。会場内はざっくり言えば体育館で、まあ懐かしいところで言うと横浜文化体育館のような感じだが、新しいので 凄く綺麗で、何より終演後ドアをドカンと開けられるので動線が素晴らしいというのも気に入った。ま、もう来ないとは思うけどね。
奇しくも同じ週にBON JOVIを観てしまったので比較してしまうことになるのだが、間違いなくPRIESTに軍配が上がる。そういう意味では年齢を重ねても、まだまだ感動することはできるのだ。そして最後にスクリーンに表示された”PRIEST WILL BE BACK”の文字。これが単なる社交辞令ではなかったことが今回の件で明らかになった。あの感動をまた味わえると思うと今からワクワクする。やったばかりなのに、ということではなく、興奮冷めやらぬうちにまた観られる喜びを充分に噛みしめなければならないのだ。ありがとうJUDAS PRIEST。You are the METAL GOD。
JUDAS PRIEST are: Rob Halford (vo.), Ian Hill (ba.), Glenn Tipton (g.), Richie Faulkner (g.), Scott Travis (dr.), Andy Sneap (g.)
ま、そんな感じで今回は曲を変えてくれるのか、OZZY tributeはあるのかといったところが見どころではありますが、前回のクオリティーでもってやってもらえれば、大多数は満足するのではないかと思いますよ。楽しみですね。
§ぽっぷびぃと§