このコロナ禍でありがたいことにCREEPY NUTSを二日連続で観ることができた。そして何よりうれしいのが、この日は岡崎体育主催のイヴェントであり、彼まで見ることができてしまうということだ。
個人的な岡崎体育との出会いは、恐らく多くの人がそうであったように、"Music Video"の衝撃にやられてしまったクチだ。ライヴは一度NHKホールで観た。とにかく多才としか言いようがない素晴らしいアーティストだと思っている。
この日の会場はZEPP HANEDAということで、昨日に引き続き初めての会場。羽田空港が間近なので最寄り駅を降りてエスカレーターをあがると普通に飛行機が止まっているのが見える。こちらも2020年7月に開業したようだ。そう考えるとコロナさえなければ新しい会場が続々とオープンして、ライヴシーンももっと盛り上がっていたタイミングだったんだと考えると残念な思いしかない。ちなみに会場内はよくあるまさにライヴハウスといった雰囲気でBLITZのような感じもしたかな。
この日も8時に終わらなきゃいけないということでオープニングのCREEPY NUTSは6時スタート。1時間のセットということでどの曲をやってくるのか注目していたが、"板の上の魔物"からスタートし、昨日やらなかった"助演男優賞"と"月に遠吠え"を入れてきた。昨日聴けなかった曲をやってくれるというのはお得感があるね。
席は1階の後ろの方だったけど、昨日よりRのヴォーカルが聞き取りやすい感じがした。
MCでは、5年前に札幌で対バンして以来の共演であることや、言われるがままに"Music Video"のPVに出演させられたらそれが爆売れしたこと、ワンマンツアーでずっとやってきてからのこの日はアウェーということの違い等のエピソードをしゃべってくれた。アウェーとは言いつつもCREEPYのファンも結構いたように思う。
そんなCREEPYのあとを受けて登場した岡崎体育。つかみのR.S.P.でガッツリ踊らせたあとは、基本席に座らせたまま彼の真骨頂である笑いを交えた曲を披露していった。すっかり忘れていたが、彼のライヴは1曲ごとに自己紹介をしてMCをするというスタイルだ。これがライヴの流れを削ぐということは本人も重々承知の上でやっているようで、彼のポリシーなんだろう。確かにこのスタイルには賛否両論あるだろうが、続けていくことでこれが彼のやり方なんだと(既に彼を何度も観ているファンは受け入れているのだとは思うが)受け入れられるのだろう。そういう進め方ひとつとっても、彼のスタイルは唯一無二であり、今回も披露されたポケモンのテーマソングのようなストレートな応援ソングからコミックソングからダンスソングから、センチメンタルな曲まで、振れ幅がとにかく大きいのが彼の特徴なんだと改めて感じた。歌が上手いというアーティストではないというのはあるが、やはり"魂を込めれば"カッコいいのだ
ちなみに観客が声が出せない現状で今回彼が発明したのは"口を閉じたまま喉で音を出させる"というニューノーマルだった。やったらやったで「気持ち悪!!」と言われてしまったが。
最後は"Eagle"という曲で再び観客を躍らせて本編を締めた。
8時が終演ということが分かっている中でアンコールに応えて登場した彼は"OT Works II"の発売、オリジナルアルバムも鋭意製作中であり、今年はライヴもガンガンやっていきたいとの告知をひととおりしたあと、最後にかましたのは"割る"。大好きな曲だ。途中からCREEPY NUTSの二人も乱入し、Rのアドリブラップも披露して大団円を迎えた。
個人的にはこの対バンは今のボクにとっては最高の組み合わせであり、声を出せないというのが本当にもどかしいライヴになった。活躍的にCREEPYが一歩抜け出している感がある中で、今年は岡崎体育の盛り返しがあると考えると、彼らからは引き続き目が離せない。
ということで夢の2日間が終わってしまい次はベビメタの4月公演までまたひきこもります。
あ、来週はプロ野球が開幕するからそれで気を紛らわすわ。
CREEPY NUTSセットリスト:
板の上の魔物
よふかしの歌
助演男優賞
合法的なトビ方ノススメ
顔役
BAD ORANGEZ
サントラ
月に遠吠え
かつて天才だった俺たちへ
バレる!!
岡崎体育セットリスト(多分):
Open
R.S.P
ケルベロス
ふしぎなふしぎな生き物
Money(てっくん)
観察日記
エクレア
Eagle
割る
§ぽっぷびぃと§