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Professor Rokku のワインの日々

Professor Rokku のワインの日々

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Sep 10, 2005
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カテゴリ:英語の勉強をする
ホンの数秒訪れる成功のために、一時間何をやっているかといえば、あいかわらずのアー……ウー……です。そのうちだんだん単語が出てくるようになる。単語が連続するようになるまでには、かなりの時間が必要で、ほとんど文になり、文のカタマリになる頃には、疲れておしまい。

言い忘れましたが、もちろん、目で見るテクストは、なしですよ。音で理解し、口に出す体操ですからね、シャドウイングは。ダンがアメリカの小学校でやったことの疑似体験なのですから。もっとも、Rokku がそれをした頃にダンはまだいませんでしたが。

それから、もうひとつ重要なこと。同じテープを繰り返す必要はありません。一回で十分。だって、実際の会話でもう一回ということはないのですから。練習も一回性の中に埋没させてしまって構いません。この練習で禁物なのは、一つの課題を完璧にこなそうとする心です。どうせコミュニケーションは失敗が原則なのですから。ましてや練習において完璧を求めることなんて、愚かの極致です。明日成功すればいいのです。

さて、そうこうするうちに、たぶん半年から一年ぐらいの月日が流れました。だいたい土曜日のシャドウイングの練習時間、ケイトは掃除機をかけて部屋の掃除をしていました。だから、聞くとはなしに、Rokku のアーアーウーウーを聞いていたらしい。

それがあるとき、最近英語に聞こえるね、ってケイトに言われたんですよ。あの時は嬉しかった! 自分でもだいぶ言えるようになったな、と思っていたので、やっぱりそうなんだ、言えてるんだと確認できて、躍り上がらんばかりの喜びようでした。時には、キャスターのダン・ラザーと同じように喋っている気がするんです。やっぱりそう聞こえているんだと思うと、そりゃ嬉しいですよ。

ところで、映画を練習台にするという手もありますね。そうしてもいいのですが、その場合はスラングの練習にならないように、気をつけないといけません。そうでないと、知的な場面ではおよそ使えない英語の習得になりかねませんから。そういう意味でも、スタンダードなニュースが本当はオススメです。

このニュース・テープ、あるいはニュース放送をシャドウイングに使う効用は、目の前に喋っている人がいることです。だから、まるで物まねの練習をするみたいに英語の勉強ができるんです。ほとんどゲーム感覚。しかも、目の前で喋っているキャスターは発音するときにどこの筋肉を動かせばいいのか、いわば実地に見せてくれているわけですから、眉の上げ方から、どこで単語を切ればいいかも、およそ学校では教えてくれないプレゼンテーションとしての英語の学習ができるのです。

だから、意外にも疲れるのは筋肉なんです、終わった後で。頭ではない。前にも言いましたが、頬のところの筋肉がすごく疲れる。それで分かったこと。英語はとてもよく口を動かす言語であること。そして、頬の筋肉を緊張させて喋る言語であることも体験的に分かりました。だから、頬の筋肉をあげ気味にしておいて(軽く微笑んでいるような顔にする)、英語を聞くと理解し易いんですよ。ホントです。試してみてください。

で、効果は? そりゃ絶大です。まずはリスニングの力。これはついているに決まっている。だって、いつもはリスニングの上に繰り返すことまで作業としてしているわけでしょ。そこから繰り返しの仕事をやめたらどうなる? 百パーセント注意をリスニングに向けられるわけですから、英語のひとつひとつの単語を吟味しながら聞けるほどになります。パルパブル(palpable)という単語をご存知でしょうか? 「手に触れるほど分かる、明白な」という意味ですが、シャドウイングがある程度できるようになってから、テープをただ聞くだけにすると、ほとんど分かり方はパルパブルです。ひとつひとつ単語を触りながら聞いている感じがあった。

だから喋るときも余裕がありますよ。その上、自分が聞いて耳に残っている音が速いものだから、それとおんなじように喋ろうとするのでしょうか、それが当たり前になってしまうからなんでしょうか。当然自分の喋る英語がものすごく速くなる。自分が喋ろうと思っている英語の速さに自分でビックリしたことがあるほどです。ある同僚の先生が、Rokku のことを、最近英語が飛躍的にうまくなったと言ってくださったことがあります。直接 Rokku に対してではありませんが、それもとても嬉しかったですね。

この英語の勉強の仕方は、ほとんど外国へ留学したぐらいの効果があるようです。あるとき、普段は一緒にならない他の大学のアメリカ人の先生と歓談する機会がありました。何の話をしたかはまったく覚えていませんが、しばらく話をした後で、その先生が Rokku に聞くんです。留学にはどこの大学に行ったのか?と。いいえ、留学していません。行きたかったんですけどね、と言ったら、その先生、すごく驚いて、信じられない、あなたぐらいの英語を喋る人はみな外国への留学経験がある人だった。留学したことがない人で、こんなに喋ることのできる人はあなたが初めてだ、と言ってくださったのです。

驚いたのは Rokku のほうです。そこまで誉めて下さるなんて、恥ずかしい限りですよ。だって、ホンの一、二年ほど前までは「アーアー、ウーウー」だったんですから。それを一番よく知っているのが Rokku とケイトです。

確かに、あの頃の Rokku は本当に単語がたくさん出てきました。もちろんシャドウイングのおかげです。だって、頭の中に勝手に文章というか、次に言うべき単語が浮かんでくるんですから。今でもそう思いますが、英語の文なんて、並べていくだけですからね、次の単語を。

面白くなってきた Rokku は、調子に乗って、次の練習と称して、仕事への行き帰りのクルマを運転中に、ラジオを聴きながら、アナウンサーが言う日本語を全部英語に直す遊びをしていました。同時通訳みたいなものですね。いいんです、いい加減で。誰も点数をつけたりしないし、間違えても問題になることもないのですから。ただのお遊び。忙しいけど、結構面白かった。

でも、今はあのときのようには行きません。やっぱり英語も体育だなと思うゆえんです。やっぱり若いときのほうがいい。30代半ばまでですね。それから先は、たぶん言葉の吟味なのでしょう、必要なのは。喋る言葉の数やスピードではなくて、中味が問題。

だから、今の Rokku の英語は大したことありません。普通です。まあ、年だからいいか、と思ってますが。あんなアクロバティックなことは若い人がすべきことです。でも、あんまり気の利いた単語も知らないので、今の自分は、年だけとって、困りものですが。

だまされたと思ってやってみてください。特にお若い方々、やる気のある方々、絶対のオススメです。お年を召していても、効果は抜群ですので、一度やってみてください。ただし、最初難しいからといって、すぐにあきらめないでくださいね。効果が出るまでには、相応の時間がかかりますよ。





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Last updated  Sep 10, 2005 05:12:13 PM
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Rokku@ そうなんです! 釈迦楽さん、 実はよく心配になります。…
釈迦楽@ いやあ・・・ 十分運動していらっしゃると思いますよ…
Rokku@ Re:カメラ(03/06) Mike23さん >進化してますね ---…
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Rokku@ Re:ただいま修行中(02/27) Mike23さん ダンスといえば、学生…

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