カテゴリ:海外ドラマ
Rokku は日本のTVドラマをまったく見なくなりました。特段の理由があるわけでもありませんが、まあ、言ってしまえば、つまらなくなったからです。
どうして面白くなくなってしまったのか、さほど深く考えたことはありませんが、感性だけを頼りに率直に言い切ってしまえば、情に訴えて終わってしまうからなのでしょうね。 Rokku は、別に情が嫌いなわけではありません。人情大好き人間ですから、落語の人情噺はもうたまりません。落語で思い出しましたが、ドラゴンの何とかという落語ネタを斬新に解釈したドラマがあったでしょう。あれを見られなかったのは心残りです、実を言うと。あれは面白そうだっただけに、ホントに残念! このことは、ほとんどの日本のドラマが情に解決を見てしまう、そういうつまらなさを露呈してしまっていることと、実は通底しています。最近のドラマって、結構、海外ドラマに目が行っていて、そのトレンドに敏感なんですね。だから、少し面白そうな話が海外ドラマに出てくると、その概要だけいただいて、ドラマ作りというか脚本作りに精を出す。 それ自体はもちろん、決して悪いことでありません。むしろ、目配りがよく利いていて、誉められるべき傾向のはずです。 にもかかわらず、何がつまらないのか? 海外ドラマは、ちっとも情に解決を見ていない、優れて論理的なドラマ構成となっているのに、それを真似た日本のドラマは、その構成はとらずに、形だけ今風にしておいて、中味はあいかわらずの人情ものに終始してしまうからなのです。その違和感が Rokku には耐えられないんです。 だから、もともと人情噺と同心円上にある落語に元ネタを探ったドラゴンのドラマは、当然、違和感があるはずがありません。見ていないけれど、きっと面白かったと思うんです。 その点、海外ドラマはすこぶる面白い! NHKの衛星放送でも、最近終わってしまいましたが、「モンクの事件簿」(ホントにこのタイトルかどうか、実は知りません。面白いと思ったら終わってしまった。めちゃくちゃショック!)は仰天ものの面白さだったし、8月に放送された名探偵ポワロの新シリーズ(イギリスでは2003年から2004年に放送されたもののようです)も、大変興味深かった。 Rokku は、「ナイルに死す」を除く、「五匹の子豚」「杉の柩」「ホロー荘の殺人」を見ました。特に、すごく暗くなったという印象が、それこそ印象的でした。これも、9・11の余波なのでしょうかね。アメリカのドラマにはその徴候が濃厚ですし。 さらに言うと、アメリカのドラマの充実ぶりには瞠目すべきものがあります。 もちろん、この海外ドラマ優秀説には、弱点があって、もともと優れたものだけが日本で放映されているはずですから、これらをもって海外ドラマの水準と考えるのは危険です。もっと普通の、ごくつまらないものもたくさんあるに決まってますからね。 でも、それでもなおかつ、日本のドラマは分が悪いのではないかと思います。見ないで言うのもなんですが。というのも、先ほど指摘したような日本のドラマの海外になびく傾向が、やはり水準を悪くする結果を招いていると言えるように思うからです。あくまで一般論ですが。 今日は細かいことを言うのはやめておいて、面白いドラマのタイトルだけお知らせしましょう。まずはダントツのCSIを挙げなければなりません。幾つかのシリーズがあるので、どれもいいとは行きませんが、それでも圧倒的に他作品を凌駕しています。詳しいことは後日。 それから、今気になっているのは「コールド・ケース」という名前の、未解決事件を担当する女性刑事の物語。 これらはWOWWOWのドラマなんだけど、ドラマに関してこのテレビ局が果たした役割は特筆モノですね。というのも、もう少し前にやっていた、単発のシリーズもののグレードが極端に高かったからなのです。一つはトリアーの「キングダム」。そしてもうひとつが、これに触発されてスティーブン・キングが作った「キングダム・ホスピタル」。もう、映画なんかメじゃない! 素晴らしく今日的。 この話も、これから不定期にしていきたいので、ヨロシクおつきあいください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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