カテゴリ:海外ドラマ
もう先週のことですが、HEROES最終回でしたね。面白かったですねえ。最後まで。目を見張っているうちに終わりましたねえ。怒涛のドラマでした。
あの「目を見張る」感覚は、たまらなくいい! よく練り上げられてましたね。ダレないように。緊迫した場面というよりも、ただのナラティブの推移(物語展開)に属する内容を描写するときでも、わざわざ場面を頻繁に変えて、別の人の話をたくさん折り込んで、スピーディな場面展開にとりわけ気を遣ったドラマ作りでした。 「目を見張る」場面展開といえば、古くは『サイコ』から始まるとRokkuは思いますが、そういえば、『サイコ』のことをジェットコースターに乗って見ているみたいな映画と形容した人がおりましたなあ。そういう意味で言えば、HEROESはもっと速い。軽いめまいに近いかもしれない。 日本語の使い方が、これまた秀逸でした。安藤君なんか、韓国人だそうですが、日本語うまいですねえ。Rokkuは彼とヒロの日本語が聞きたくて、わざわざ字幕版も録ってもらって、その怪しげな日本語と字幕の確認、その日本語の英語直訳の感じの危なげな雰囲気(全然日本語のロジックではなく、英語のロジックがそのまま日本語になっているという、不思議な、聞いたことのないような日本語の世界)を結構楽しみにしてました。あれって、英語的でいいですね。確かに日本語ってクールかもしれない。ああいうふうに喋ってもらうと。 あの日本語混在の世界って、カリフォルニアの現実なんでしょうね。Rokkuは東海岸しか知りませんが、そんなふうに思いました。それがニューヨークまで演じてしまう。そのロカリティの混在がまたしても、カリフォルニアなんでしょうね。ハリウッドってすごいね、最近。ただし、テレビの話だけど。映画じゃないよ。 もっとビックリしたことがあります。第二部があるんですって? 最終回で終わるとばっかり思っていたもんだから、ヒロが江戸時代らしき日本にテレポートしたのを見て、まだ見られると喜んでいいのやら、悲しむべきなのやら、複雑な気分になりました。 ケイトは、さすがにテレビ視聴の女王ですな、血の引きずったような跡がマンホールまで続いているのを目ざとく見つけて、あ、サイラーは生きている、これは続編ありだな、と気づいたそうです。自慢げに、得意げにほざいておりました。 Rokkuなんか、血の跡とマンホールには気づいたものの、ネイサンとピーターの麗しい兄弟愛に感動していて、そんなもん、思考のどっか片隅に追いやってしまいましたよ。情けない。 でも、第二部って、大体悲惨なんですよね。『デスパレートな妻たち』、通称『デスパ』はご存知ですか? 第一部は素晴らしかった! 映像がスリリングとは思いませんでしたが、物語展開の謎めいた感覚はなかなかのもので、毎週楽しみにしていましたが、第二部になったとたん、ただの荒唐無稽に成り果てました。 ことほどさように、第二部って難しいんです。うまくいったのは『ゴッドファーザー・パート2』ぐらいなもんですよ。でも、HEROESの第二部を見ないわけにはいかない。悲しむのは嫌だけど。 それに、やっぱりRokkuは見たいです。あの中西部のレストランのウェイトレスの女の子、あの子が生き返らないわけはないと思うし。だって、あの子、別に超能力があるわけでもないのに、サイラーに殺されてしまったんですよ。そんな理不尽って、許せないでしょう。Rokkuは、愛したあの女の子を助けに、最終回にヒロが過去に戻らないわけがないと、実は思ってました。かならず最後は、ヒロはあの子を救いにいくと。 そうかあ。そのためにはサイラーが生きている必要があるのかもしれない。あの子が殺される前にサイラーを殺さなければならないのだから。そういうことなのだろうか、本当に? それなら、第二部にもかすかな希望がわいてきたような気がする……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 17, 2008 09:38:46 PM
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