筋膜リリースについて。
私はロングストローク派ではありません。
ユニット1(ロルフィングのトレーニング)を終えたときには、ロングストローク中心でセッションをしていました。
今は、ほとんど行ないません。
あまり必要性を感じないし、リリースの感覚がはっきりしないからです。
むしろ、筋膜を触察したうえで、影響を与えたい部位に適した圧をかけ、リリースを待つというテクニックの方が好きです。
この方法ならば、リリースする側もされる側も、リリース感が得られやすいからです。
知覚を伴ったセッションをする=変化を感じながらのセッションをすることを目的とするのであれば、ロングストロークは適さないと私は考えています。
「ボディワーク入門」や講座でお伝えしているのは、知覚を伴ったリリース法です。
受動的ではなく、ボディワーク的なリリース法です。
それに、筋膜は、引っ張れば伸びるというほど単純なものではないようです。
筋繊維が伸びるまで、120秒保持しなくてはいけないというデータがあります。
ロングストロークでは、圧をかけている手が進行方向に移動するため、筋膜の保持(引っ張り)が弱いままになる可能性が高いでしょう。
ユニット1を終えてすぐの方に「ロングストロークの利点は何ですか?」と聞いたら嫌な顔をされたことがあります(笑)。
頑なにロングストロークにこだわっていたので「何ゆえ?」と興味を持ったので、聞いてみただけなんですが・・・。
レギュラー更新中のアットワード:http://www3.atword.jp/rolfingopenpath/