ロルファーサイトウのつれづれ日記

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• キャンセルが出ました。

  これまでは、キャンセルの連絡が入ると自分の時間として利用していたのですが、、キャンセル待ちのクライアントさんもいらっしゃることから、ブログを利用して空き情報をお知らせすることにしました。１１月２２日（木曜日）１８：３０　恵比寿セッションルーム１１月２９日（木曜日）１３：３０　恵比寿セッションルーム　に空きが出ました。セッションご希望のクライアントさんはお知らせください。先着順に受け付けさせていただきます。

  2007.11.14

• パソコン復旧作業中

  恵比寿のパソコンはハードディスクに不具合が見つかり、メーカーで修理してもらうことにしました。復旧作業にかかる費用は４７０００円！高い～！欲しい物は沢山あるのに。それに、先日の梅野さんのパーティーを口実に、服を二着買ってしまっていたのに。早ければ明後日にはパソコンが戻ってくる予定です。それまで、恵比寿でセッションがある日のメール返信は夜中過ぎになります。携帯から連絡してくださっている方への返信が遅い時間になりご迷惑をおかけいたします。

  2007.11.13

• 再び西荻窪へ。

  先日土曜日は、西荻窪のほびっと村２Ｆのレストランで、翻訳家・詩人の梅野泉さんの出版パーティーがありました。梅野さんは、「雪の国からの亡命―チベットとダライ・ラマ半世紀の証言」に続き、今回「チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え 」を上梓なさいました。翻訳は、まるで言葉が降りてくるようだったとおっしゃっていました。後から読み返してみると、まるで自分の言葉ではないようで驚いたそうです。祝辞を述べた地湧社の社長さんの「本は、完成して終わりではありません。それが人々の手に渡って、その人が何かに感動してくださって、初めて完成となるのです」という言葉が印象的でした。著者のリンポチェ氏が流暢な日本語で乾杯の音頭を取り、フルートに合わせて梅野さんが詩を朗読してくださいました。リンポチェ氏がチベット語で詩を詠み、梅野さんがよく通る、少しビブラートがかかった声で日本語にしてくださったその詩は、壮大な自然とその美しさを称えた美しい詩でした。女たちの力強さを称えた詩では招待された方たちの中にいらしたダンサー何名かが即興で踊りを添え、まるで、儀式のようなひと時でした。フルートの田中さんは民族衣装に身を包んだ才能ある音楽家の方で、全く以って好みのタイプの方で、危うく一目ぼれしそうになりましたが堪えました。一言くらいお話をしてくれば良かったなあ。今回はばう犬も一緒でしたが、カルチャー講座に参加してくださっていた鍼灸師のＨさんと偶然再会しました。後輩がロルファーになって間もないころ、セッションモデルになってくださった方でもあります。梅野さんとも長いお付き合いということで、世界は狭いなあとびっくり。自由大学で活躍していらっしゃる知り合いの方とも再会し「思えば私もこの業界とは長いつきあいだもんなあ」と時の流れの速さを思いました。久しぶりの西荻窪はやっぱり懐かしく、心の緊張がほぐれていくのを感じました。ばう犬とスタートしたオープンパスの原点がある街。仕事中心の生活を選んだ結果、西荻窪を離れてしまいましたが、数年後にはまた武蔵野界隈に戻って来たいねと、ばう犬とも話しました。今日は新宿でのカルチャー講座の後、ミーティングがありました。視点を広く、先へと持ちつつ、地道に確実に活動していくこと。信頼できる人に心を開くこと。素直になること。力を借りること。それが今の、オープンパスの目標です。それが出来れば、西荻窪に戻ってくる日もそう遠くはないはず。それを励みに日々を過ごしています。

  2007.11.11

• この場を借りて、大切な親友Ｙへ。

  権威者「サイトウ君、このクライアントは不定愁訴だそうだ。背骨の湾曲が原因かも知れないから、キミ、ちょっとロルフィングでちょちょっとバランスを取ってくれないかね。僕は、西洋医学は信じていないんだよ」ロルファーサイトウ「イエス、ミスター」こんな時代が来ることを望んでいるＳＩワーカーって、いるんだろうか？いやいや、居たね。「自分は権威者の下でＳＩをやっているんだ」と誇りに思って「ウチに英語を話す患者さんが来たから紹介するわ」なんて虎の威を借る狐なワーカーもいた（ロルファーじゃないけどね）。いろんな人の鼻先ににんじんをぶら下げて、結局は、実際に紹介してもらった人の話は聞いたことはなかったな。私の周りには、独立独歩で、自分の苦労は自分で背負ってがんばっている方たちが集まってきている時期だったから、この「狐嬢」はなお更胡散臭く見えた。あんたがワークしている人たちは、別にあんたじゃなくても良かった人たちなのかもしれないのに・・・と冷えた気持ちで傍観してた。権威と上手く提携・・・？上手く提携ってどうすれば出来るの？本気で無資格者（と敢えて言わせてもらう）に尊敬を持つ権威者なんているのかな？私自身は、残念ながら未だ会ったことは無いよ。権威者の余裕で「キミたちの活動には賛同するよ」って言ってるだけなんじゃないのか。逆に「権威者Ａ君、私のロルファーとしての経験から、この人は西洋薬が良いわよ」って言って、「ハイソウデスカ」なんて言える人格者がそう多いとは思えない。権威はＳＩを本当に理解しているのか、それともＳＩのイメージを自分の理想のオアシスに組み込みたいのか？私は、自分の意志で、私を選んで来てくださるクライアントさんと共にワークを完成させたい。それに、治療でもないＳＩのフィールドに「権威」が入り込んでくること自体、オカシイヨ。あくまで、私の意見だけど。偏見に満ちているかもしれないけれど。でも、私たちは、集まるたびにこんな話をしてたよね。覚えてくれているかわかんないけど。

  2007.11.09

• 今度は恵比寿のＰＣですよ・・・・・・・

  先日のプリンタに引き続き、今度は恵比寿のＰＣがダウンしました。セッションの合間をぬってリカバリしてました。かなりいいところまでいったのですが、結局はプロの方にお願いしなくてはいけないようです。昔はさー、電気屋とかに持っていくとさー、電気屋のおっちゃんとかが簡単に「お、こりゃ○○だね、変えればまだ使えるよ」って言って、すごく良心的に直してくれたよね。だからこっちも信頼して、「うちは○○な使い方しかしないから、クーラーもそれに見合ったものを見繕って持ってきて」なんてオーダーの仕方ができたんだよね。信頼関係が出来てた。なので、今日は携帯から連絡差し上げることになりますので、ご了承ください。夜１２時過ぎにはＰＣから返信なりコメントなりできると思います。

  2007.11.06

• ムーブメントのちょっとした苦労

  先日はお休みをいただきありがとうございました。今日は多摩センターにて「実践ボディワーク」、その後ばう犬による「上級講座」がありました。「実践ボディワーク」では、、「知覚のゲシュタルトを操作する（３）」でした。今回は、動きの起点を変える方法を少し難しくしてみました。人数が奇数だったため、ユニット１を受けたＳさんとペアを組ませていただきました。せっかくなので、クライアントさんの知覚を利用する簡単な方法、起点を固定して本来の腕の動きを引き出す方法などをお伝えしながら練習していただきました。Ｓさんの「ムーブメントのセッションを受けて、やっと実践クラスでやっていることがロルフィングとどうつながるかがわかるようになった」というコメントを聞いて、ちゃんとクラスの意図を掴んでくださっているんだなあと思いました。多摩・横浜の中級クラスはソマティクスのクラスなので、拙著「ボディワーク入門」の内容とはかなり違った内容で行なっています。ロルフ・ムーブメントを１０セッションの一部として利用するのは比較的楽ですが、それだけを取り出してセッションをする場合は、そう簡単にはいきません。セッションは、クライアント側の感じ方に大きく左右されます。ソマティクスを十分に理解できないクライアントさんとセッションをするのは至難の技です。「質問が多い」という誤解を受けたり、自分寄りの解釈（例えばスピリチュアルな）をされそうになるのを身体寄りに誘導したりという苦労もあります。ロルフィングの思想には「重力」「構造」「機能」が関わってきます。その中の「機能」に重点を置くのであれば、クライアント／ロルファーとのインタラクティブな関係を避けて通ることはできません。体性感覚や知覚がまだ十分に引き出されていないクライアントさんには、エクササイズ的にできるようなムーブメントのセッションからはじめることをオススメしたいなと思います。グループで出来るようなエクササイズがそれに相当するでしょう。セッション間、セッション後の変化を分からせてあげることもロルファーの作業のうちですが、体性感覚を使うことに慣れていない方とのセッションでは、そこが非常に難しいポイントになります。そういった意味でも、ムーブメントのクライアントさんは、近い将来はパフォーマーやアスリートに限定したい気持ちが無きにしも在らずです。

  2007.11.04

• １１月３日はお休みです（アイダロルフの言葉）

  現在１１月３日、午前３時です。明日（じゃない、今日だ）はお休みなので、ＤＶＤを見てました。１１月２日９時までにいただいたメールチェック＆返信はしましたが、それ以降は１１月４日に改めて返信いたします。先日サイトの更新をしましたが、全体的に見直しと修正をしなくちゃいけないと思っています。自分は分かっていてもクライアントさんには親切なかたちで伝わっていないような気がします。ロルフィングと手技療法との違いについてなど、比較として例にあげたりするといいのかな。アイダロルフの言葉から抜粋してみました。「 ロルフィングについて、簡単に説明することはできない。説明するならば、ロルフィングの全てを説明しなくてはいけない。人々は理解できないだろう、ロルフィングのエッセンスが関係性にあるということを。一度でも真剣に考えたことは無いだろう。それは、noumena（カント哲学で言う純粋な直感）がphenomena（現象）を探求するレベルに関する話だということを。」※注　現在では、カントの「純粋知的直感」という考えは否定されているようです。

  2007.11.02

• 八海山（１０b）

  達成感があるって、いい。単純に、嬉しい。今日はクライミングのスクールデーだった。トップロープだったけど、リードクライミングの10bのルートを完登できた。ホントに嬉しい！必死なので、手を置いたホールドをすっかり忘れていて、「どれに足を置くんだっけ？」と分からなくなって、下から「右！右！」とか「その下！」とか声をかけてもらいつつのゴールだった。でもゴールはゴールだもーん（手を置くホールドと足を置くホールドは同じなのです）。帰り際、講師の方から八海山っていうお酒をいただいた。小振りのとてもかわいらしいボトルに入っていて、飾っても良さそう。１０bが何とか登れたし、頂き物もして、今日はとってもいい日だなあ、と思いながらセッションに間に合わせようと急いで帰った。 

  2007.10.30

• 不思議な受講生さん

  またやってしまった、二度寝。第２・第４日曜日は新宿読売文化センターにて「ボディワーク入門」がある日だから、目覚ましを７時にセットした。９時半には、新宿のカフェでばう犬と打ち合わせ予定だったのに・・・。聴いている音楽と顔つきは関連する。歌舞伎町を、LINKIN PARKを聴きながら前のめり気味で突き進む。絶対、ＬＩＮＫＩＮな顔つきになってたね、わたし。気持ちの余裕も無かったから、なお更に。必死であるいていたら、国体に出た経験のある元クライアントさんのＮさんが、私の前を、美しいフォームで走っている。歌舞伎町を走り抜ける、さわやかブルーのＴシャツの女性。絶対追いつけないと思ったので、後ろから見守った。結局５分遅刻した。皆さん、ばう犬、ごめんなさい。新宿の「ボディワーク入門」クラスは、初心者の方が安心して入れるクラスにした。同じことの繰り返しになっても、基礎はちゃんとお伝えしようということになり、説明も丁寧にすることにした。ありがたいのは、ずっと継続してくださっている方が何名かいらっしゃること。人数が奇数になって、ばう犬か私のどちらかが受講生の方とペアを組む必要があるときなど、ベテラン受講生の方にお願いして、新しく入った受講生の方とペアを組んでいただく。新しい方に説明している声が聴こえてくるが、基礎をしっかり理解してくださっているのがわかって頼もしい。受講生の中に、ちょっと変わった方がいらっしゃる。このブログも読んでいらっしゃるかもしれませんが、敢えて書いちゃおうと思います。OPENPATHのクラスの特徴は、皆さんご自分の職業を全く隠さず、和気藹々とクラスに参加してくださっていること。ボディワークというくくりでは、どんなに長いこと手技療法を続けてきた方でも、まったく経験の無い方でも、同じスタート地点だし、興味があるから集まっているという暗黙の了解がある。ところが、ちょっと変わった方が参加していらっしゃるのですね。授業は「講義」と「実技」から成っているのだけれど、授業は細かくメモを取り、デモはご自分の定位置を離れず遠巻きに眺める。ペアになる実技の前に、何も言わずに姿を消している（ペアを作る関係上、本当は一言声をかけてもらうのが約束なのです）。「全くのシロウトです」と言い張るけれど、ペアを組んでいらしたときには、相手の方に筋膜の説明や、技術的な説明などをしっかりしていらっしゃるし、必ずひとつかふたつ、突っ込んだ質問をする。まったく力を入れていないペアの方に対して「痛い！こんな痛いテクニックは使えない！」と大声を出して、相手の方に不快な思いをさせたりと、ちょっと困ったちゃんな方です。カルチャーという場なので、参加の仕方に細かい規則を設けるつもりはないし、用事があれば「一言声をかけて」帰っていただいても全く構わないのだけれど、「全くのシロウトです」と言い切ってまで参加する必要があるんだろうなあ。だとしたら、筋膜関連のお仕事の人なのかなあ・・・と想像をめぐらせるのでした。もしかしたら、OPENPATHオリジナルのカルチャー資料や講義が、いろんなところで役に立っているのかも？と考えてみたりしました。

  2007.10.29

• 無くして、手に入れて。

  「薄い紙で指を切って　赤い赤い血が滲む　これぽっちの刃で　痛い痛い指の先」と歌いながら洗い物を片付けていたら、手を伸ばしてやっと届くところにある食器棚の角に、ワイングラスをぶつけて割ってしまった。チャリーンという涼しげな音がして、薄いグラスの欠片がいくつも降ってきた。幸い怪我らしい怪我はなく、どこにも血は出ていないけれど、グラスを持っていたほうの手の平や指など、何箇所かがちくちく痛む。細かい欠片がはいっちゃったのかな。最初は二つあったワイングラス、いつの間にか一つになり、そしてもう一つも割れてしまいました。西荻窪のアンティークショップで購入したグラスだったので、使うたびに、西荻窪の町並みを思い浮かべたものでした。また新しいグラスを買わなくっちゃ。質のいい高価なグラスにも憧れるけれど、壊しちゃったときにとても後悔しそうなので、手ごろな値段のもので、デザイン重視でいこう。今日は、ちょっと体調がよくなくって「二本足で立つ地球の隅っこ　ふらつく体　バランスとれてるかしら」な状態で、なんだかクラクラしていたので手元が狂ってしまった。それでも音楽はいつも頭の中で鳴っていて、今日はチャットモンチーの「ハナノユメ」でした。二本足とかバランスとか唄われると、ロルフィングっぽく感じてしまう。本当は恋愛の曲なんだけど。

  2007.10.23

• グラバア先生、名古屋の皆さん、ごめんなさい。

  残念ながら、今年の名古屋の南山大学での臨時講師は見合わせとなりました。人間関係学教授のグラバア俊子先生から最初にご連絡をいただいたのが５月、その後で正式にご連絡をいただいたのは、授業予定日の１ヵ月半前だったのですが、すでにセッションの予約が入っていました。ばう犬と二人でがんばってスケジュール調整を行ないましたが、調整しきれませんでした（何しろ二人分の調整ですから）。フクベボルダリングフェスでお世話になったクライマーの方たちには、もしかしたら名古屋でセッションをさせていただけるかも、とおはなししていたのにも関わらず、今年中にはいけなくなってしまいました。改めて、必ず機会を作ります。「同じお金を払うんならサイトウさんに払いたい」というありがたいお言葉をいただいて、そのまま約束反故とは参りません。リベンジは必ずや。ご連絡差し上げます。グラバア先生にもご迷惑をお掛けすることになってしまいました。代わりの講師を探していただいているのですが、授業の１週間前ということもあり、代理が見つかるかどうか・・・。本当に申し訳なく思っていますが、今回ばかりはどうしても調整できませんでした。来年は、必ず参加させていただきます。その頃には、以前より充実した講義ができるように日ごろの勉強を欠かさないようにしようと思います（半ば反省文気味のブログでした）。

  2007.10.19

• 日常とか言い訳とか

  毎日、何かしら書いたり調べたりしている。そういう作業が一つながりになってまとまっていく過程が面白くて、いつもは飽きっぽい私も、熱心に毎日続けている。こうなると、それ以外に使う時間が惜しくて仕方が無い。ひとつのことに夢中になると、他が見えなくなる性格が災いして、大切な方たちへのメール返信が遅れている。思うところを伝えたいと思えば思うほど、返信は遅くなっていく。これじゃ、いけないな。どこからが仕事でどこまでが仕事なのか、区別がつきにくい仕事をしているなと思う。仕事の内容だけではなく、仕事に関わる諸々のことに関しても言える。自分で判断を下せるだけに、自分で基準を作らなくちゃいけない責任を面倒に感じるときがある。四角張ったやり方は自分らしくないとも思うが、仕事は仕事と割り切って、情を挟まずさらりとやる方法が誰にとっても（私にとっても、仕事相手やクライアントさんにとっても）無難な一線なのだろう。最近、昼間の時間帯を空けて、１～２週間に一度くらいの割合で、クライミングのスクールに通っている。仕事と関わり無く、ひたすら楽しんで通っているのだけれど、それでも何か仕事と共通する事柄があるような気がする。キーワードは自己責任かな。まだまだ初心者ながらも、「ここで間違えるとその先は進めないよ」または「怪我につながるよ」という規則が分かり始めたところで、クライミングでの機転の利かせ方が、仕事にも役立てばいいのにと帰り道に考えたりする。完登したときの爽快感がたまらなくて、セッションをお休みする罪悪感が薄れてしまう（でも、終わってからちゃんとセッションしてます）。特に、クリップ（ロープを確保する道具）を使って高いところに登る「リードクライミング」を体験してからは、ますます面白くなっている。メールの返信を怠っていながらも、ちゃんと遊んでいます・・・すみません。返信が来ないなあと思っているお友達の皆さま、ご自分が送ったメールは、私にとって、とても意味のあるメールだったのだと解釈して、気長に待っていてください。さて、仕事に戻ります。

  2007.10.18

• 『「うるさい」日本を哲学する』 その２

  前回書いた『「うるさい日本」を哲学する』にコメントをいただいたので、気をよくして続きを書いてまいります。加賀野井秀一先生と、中島義道先生の往復書簡を読ませていただいていると、お二人の違い（気質やアプローチの仕方、好みや環境）がだんだんと明白になってきて、あたかもお二人のやりとりが目の前で成されているかのような錯覚を覚えてます。それほどリアルなやり取りであると言い換えることも出来るでしょう。＜第二信：言霊の国　　加賀野井先生→中島先生＞加賀野井先生から中島先生に宛てて送られた第１信には、お二人の個性の違いと、共通点とが伺えます。ウィーンの中島先生宛てに、シチリア、パリと羽を伸ばして日本のご自宅に戻られた加賀野井先生から返信が送られます。加賀野井先生と中島先生は、タイプとしてかなり違う。哲学へのアプローチの仕方も、加賀野井先生がフランス的とすると、中島先生はドイツ的。中島先生はいつかは死ぬ、とおっしゃる。加賀野井先生は「どうせ死んでしまうのなら今を楽しもう」と考える。食べ物の好みも全く違い、中島先生が食材の原型をとどめたものは受け付けないのに対して、加賀野井先生はナマコ、ホヤ、クサヤ、ウォッシュタイプのチーズ、カンガルー、ワニと何でも食べてみる。そして何と、加賀野井先生は中島先生の考える「嫌いな１０人の人々」の半分以上の項目に相当するという。これで果たしてお二人の会話は成立するのかというほどの食い違い様で、読者の方が心配してしまいます。お二人が出会ったのは「拡声器騒音を考える会」でした。そのとき司会をしていらした加賀野井先生に、「こんなことをしてもあまり意味がない」と、会の士気を下げてしまうがごとき発言をしたのが中島先生だったと回想しています。 ただし、要の部分での共通点はあります。加賀野井先生ご自身も、劣悪な日本の音環境を憂い、それを嬉々として受け入れる人が居ることに驚くと中島先生に語っています。そして、３０年以上にわたって、「音の発生源に向かって、怒鳴りつけたり、懇願したり、理路整然と反論してみたり、実力行使に訴えたり、はたまた、お役所への陳情や、マスコミまで巻き込んだ阻止運動を展開したり」したこれまでの憤りの敬意を述べていらっしゃいます。その結果、日本独自の文化や歴史の壁にぶつかってしまったと告白しています。加賀野井先生は、騒音の問題は、大半の人が「たかが音くらいで」と考えることに問題があると、まず問題点をひとつ挙げています。加賀野井先生、中島先生が挙げている「騒音」とは、社会的に認知されておらず、騒音として問題化されずに隠蔽されているところに「まさしく日本文化に特有の問題点がひそんでいるように思われます」と指摘しています。日本人の「大多数が望んでいるのは、『理屈』や『実効性』ではなく、『善意』であり『情』であり『和』であることになるでしょう」と分析しています。私も、こうした日本人の（厳密に言えば、日本人が寄り集まったときの）精神構造に疑問を感じることが多々あります。例えば、倫理的に許されないことをしても、それを「おかしいのではないか」と正す人が居ない。それどころか「まあまあ、許しましょう。だって彼女は無償でがんばってきたんだから」と情を持って横槍を入れる人がいる。こういう輩は、自分が無償で働くことで周りから認められたい願望を持っているのでしょう。話が少し反れてしまいましたが、文中には、「こうした日本人特有のおためごかしも同時に分析しつつ、書簡の往復を進めませんか」と加賀野井先生側からの提案があります。「同時に」というのは、加賀野井先生は、この回の書簡では、日本人は「言霊」信仰があり、それが問題の根本にあるのではないかと意見を述べていらっしゃるからです。言霊思想は、言葉の使い方一つにも意味を求め、お見舞いに「根付く」鉢植えを持たず、結婚式に「切れる」刃物を送らず、縁起を担いで「すり鉢」を「あたり鉢」、「するめ」を「あたりめ」という。こうした言霊思想は、現実のすり替えや隠蔽を容易にしてしまう。値上げは料金改定とされ、「海外派遣」を「人道援助」と呼びかえる。つまりは、少しでも不安や不信を煽るような言葉は「祝詞（のりと）」的な言葉に摩り替えられ、中身よりも耳心地のよさを求められる。心の伴わない、フォーマリティな言葉が車内で「○○線をご利用いただきありがとうございました。・・・・はおやめください」と祝詞の如く、繰りかえされる。それは、思いやりのある呼びかけとしてありがたく聞くべきであり、うるさいとか、余計なお世話だとか思ってはいけない言葉なのです。言語論も専門分野である加賀野井先生は、さらに「言葉の記号化」にも着目しています。日本人は、現実をもっと記号的に捉えているのではないかと、掘り下げていきます。「日本人は、ものをじかに見るのではなく、むしろ、名称や、それについての言論、つまりは記号を解してものを見ているのではないか」と読み解いています商店街のセルロイドの桜を見て春を感じられるほどに、日本人は記号化されてしまっているのです。まとめてみると、日本人は「言霊思想」に操られ、他者を思いやるような言葉や湾曲表現をも「祝詞」として受け止め、定型的な「記号」を生の体験と擦りかえることができる。「独自に言語化された騒音を騒音と感じさせないフィルターの役割」を私たちは感じ取ることができない。否、言い換えれば「選択的に敏感であることは、選択的に鈍感でもある。」だから騒音から身を守ることができる、と中島先生の問いに対応しています。 祝詞・・・「いつもお世話になっております」「ありがとうございます」「申し訳ございませんが」etc、いわゆる「相手を不快にさせないワンクッションの言葉」になだめられて生きている自分を再確認すると共に、こうした言葉が「サービスの一環」に成りえる国なんだと客観的に日本を観察しました。通りいっぺんではなく、私に向けて、相手から発せられた言葉は心に届きます。それに気づける感性を鈍らせないようにしたいものです。

  2007.10.08

• 知覚のゲシュタルトを操作する２

  今日から多摩クラスが１０月期に入りました。多摩クラスは「実践ボディワーク」ですが、ソマティクス中心の横浜クラスと比較して、筋膜リリースの比率が少し高くなっています。ですが「実践」ですので、基本はしっかりと体験していただくというのは、openpathの主旨です。今日は、知覚のゲシュタルトを、もっと実践的にしたものを練習しました。前回の「知覚のゲシュタルトを操作する」では、筋膜リリースになれた方にとっては言葉がけが難しく、ワーカー＝クライアントが無言でもくもくと練習をおこなっている様子が見られたので、もう少し噛み砕いた内容にしてみました。「知覚のゲシュタルト」のようなエクササイズを行なうと、ワーカーの誘導がいかにクライアントの眠っている感覚を呼び起こすかを実感させられます。新宿のクラスは、初心者の方を対象とした講座に変更します。入門に飽きてしまう方も出てきてしまうかも知れません。そういった方は、実践クラスに移っていただくか、上級講座に参加していただくか、選択していただけるように工夫していきたいと思います。新宿の「ボディワーク入門」は文字通り入門クラスとなり、新しく参加してくださった方たちに、抵抗無く参加していただける講座に変えていくつもりです。そして、これまでopenpathのサイトを見て申し込みをしてくださった方たちがほとんどだったのですが、今後は新宿読売文化センターに集客をお任せしてみようかな、と思っています。果たして、あのちらしがどれほどの効果を持つのか（といっても、サイトを見ていらしてくださる方が大半だと思いますが）。残念ながら、私たちのがんばりは、新宿読売文化センターには伝わっていないようです。集まってくださった方たちに対しては、「ボディワーク入門」の範囲内で一生懸命に対応させていただきたいと思っております。同じ「読売文化センター」でも新宿と横浜じゃあ、ずいぶんと対応が違ってびっくり。横浜の支配人さんにはお世話になりました（今はいらっしゃらないみたいですが）。横浜は、今までどおり力を入れて行きます。仕事とは言え、「対　人間」です。気持ちよく仕事が出来る相手と、気持ちよく仕事していきたいと思います。

  2007.10.07

• センスの違い

  好みが違ったりセンスが違ったりってことはよくあることです。が恵比寿のセッションルームのスリッパが古くなったので、ばう犬に「新しいの買ってきて」とお願いしたら、ゲットしてきたのは「茶」と「白」のチェックのスリッパ。単品だったら「ばう犬の好みね～」で済むんだけど、ラグの上に載せると…。ピンクとグレーと白の細かいタオル編みのラグに、茶白のスリッパ。ああ、耐え難し、この組み合わせ。旧横浜のセッションルームでは、ラグとタオルは淡いグレーで統一してたのに、セッションルームを引っ越してからは細部に気が回らない。部屋のインテリアに凝るなら、時間をかけていろんなお店を見なくちゃいけないけど、そんな余裕は無いので、ばう犬の買ってきたスリッパは、居心地悪そうに（居心地悪そうなのはむしろラグに見える）トイレに収まっています。来月になったらインテリアを見に行こう。

  2007.10.04

• 『「うるさい」日本を哲学する』

  最近、ボディワークに関する内容のブログが少ないじゃないか、と思われそうなほどにボディワーク関連の事柄を書いていないのですが、ここには書いていないだけで別のところにまとめて書いてあります。毎日、セッションを終えて、夕飯をさっさと済ませてパソコンに向かっています。電車は、最近では仮眠のための場所となり、読書もなかなか進みません。そんな毎日の中で、少しずつ読み進めているのが、先日のブログでも紹介させていただいた『「うるさい日本」を哲学する-偏食哲学者と美食哲学者の対話』　加賀野井秀一・中島義道著　講談社　です。劣悪な日本の音環境に対し、二人の哲学者が互いの専門から「なぜ人はこうした音に鈍感でいられるのであろうか」という疑問を哲学的に解明すべく、往復書簡にて遺憾も遠慮もなくお互いの思うところを「言語化」しているのです。「言葉を（激しく信じている）二人だからこそ、言いたい放題に言い合いながらも」交流を深めていく様子が面白く、するすると読んでいるつもりが同じ文章を繰り返し読んでいたりします。というのも、この貴重な往復書簡は、「騒音」について論じているようであり、実は私たち「日本人」の哀れむべき善人的態度と不和雷同な日和見主義を、見事に浮き彫りにしてしまっているからなのです。つまり、読んでいくうちに自分や周りの人間がダブってくる。私にとって、この本で語られているのは、出来れば直面したくない「物事にこだわりすぎる私自身」と「善意といいつつ悪意をオブラートに包んで平気で他者に嫌がらせを行なう身近な人物たち」です。時間はかかりそうですが、すこしづつその内容を要約してみようと思います。＜第一信：音漬け社会　　中島先生→加賀野井先生＞中島先生は、加賀野井先生に「私にとって耐え難い音とは、日本のどこでも垂れ流されている甲高い女声の機械音（テープ音）です」と、ご自分なりの騒音を定義しています。中島先生は、うるさい日本から騒音の無いヨーロッパに来るとほっとするとおっしゃる。決して欧米かぶれではないし、こうした静けさは全世界でも珍しいだろうと踏まえたうえで、日本の注意放送等になじめずにいるとご自分の心中を打ち明けています。そして、その騒音に対する周囲の無関心に驚き、腹立たしさと同時に無力感を覚えるのです。この音と、その改善に対する行政や企業の無反応に業を煮やした中島先生は、「街を静かにする会」の名刺やゴム印まで作って戦うことを近い、実行に移すのですが、こうした行為はいつも日本人的「曖昧さ」「事なかれ主義」「情」によって玉砕されてしまう。自然を愛でるべきお花見でも、日本人は大騒ぎをする。これは、日本人は「観念的に」季節感を含めた自然をとらえる能力を身に着けているから、と中島先生は推測します。つまりは「事実より、観念」が日本人の常としてあったと私は捉えています。「日本人の自然観とは、きわめて定型的な自然観であって、早春の訪れを喜び、桜の開花に胸をときめかし、秋風に心を躍らせる・・・つまり、感じるべきこと（だけ）を感じるという自然観なのです」という先生の文章を読み、季節を伴わない衣替えや、商品化された季節感を思い起こしました。季節感から騒音に話は戻りますが、こうした音を垂れ流す人たちを「善意の人なのです！だから、こういう放送を流すことに何の罪の意識も持っていない。それどころか、胸を張って誇れる善行だと確信している。私は、いきなり胸元に短刀を突きつけられたような脅威を感じました」と文中でつづっていらっしゃいます。そしてご自分が戦っている相手は悪党ではなく、「正直で思いやりのある優しい人」であり、「よいことをしよう」といつも身構えている「善良な市民」であること、そういった方たちと戦うことの難しさに悩むのです。そんな中、「拡張期騒音を考える会」で司会をしていらした加賀野井秀一先生と出会うことになります。そうした交流を元に、中島先生が発した「日本の街を変えられないのなら、せめてもっと学問的にここに潜む問題を探ってみよう」という疑問に答える形で、加賀野井秀一先生がご自分の見解を返信する。そして、その手紙が更なる展開を道づくって行く。それが『「うるさい日本」を哲学する-偏食哲学者と美食哲学者の対話』　加賀野井秀一・中島義道著　講談社　です。「考える」ことに興味がある方、言語に興味がある方、日本人に、その歴史に興味がある方にはぜひ読んでいただきたい本です。ゆっくりになりますが、この後の加賀野井先生の返信の要約も、ブログにアップしていきたいと思います。

  2007.10.01

• 薔薇笑亭ＳＫＤ公演

  レビュー（reveu）とは、フランス発祥の舞台芸能のひとつで、華やかで洒落た舞台エンターテイメントショーのこと。戦時中には、レビューが社会風刺やプロパガンダの役割を持っていたことも在る、歴史ある芸術の一つ。日本では、東京に松竹歌劇団が一斉を風靡したが、解散した現在は、薔薇笑亭ＳＫＤとして生まれ変わり、多くの方たしを、色とりどりでワクワクする、夢のある世界へといざなってくれます。来る10月18日（木）～21日（日）日暮里サニーホールにて第１７回劇場公演　「ＭＹ麗美優」　が行なわれます。ショーの中心となって活躍しているのが、ダンスを２０年以上も続けている英みつるさん。通称「ハナちゃん」。自分のためのレッスンを欠かさず、後輩の指導もこなし、そして「和ヨーガのインストラクター」というもう一つの顔も持っている方です。今回のレビューはミュージカル仕立てになっていたり、新しい試みが取り入れられているそう。ひと時、非日常の世界にいざなわれたい方、ぜひ足をお運びください。

  2007.09.25

• 仕事再開しております。

  ９月１５日にカナダから帰国し、１６日から仕事を再開しました。セッション日の変更を快諾してくださったみなさま、本当にありがとうございました。帰ってきてから申し込みや問い合わせのメールの対応、日々のセッションやカルチャー講座などでブログの更新がなかなかできませんでした。お世話になっている南山大学のグラバア敏子先生から、今年も臨時講師のお話をいただいていたようです。１０月１８日だそうですが・・・すでにセッション入ってます。どうしようかな。前年度はとても楽しく講義をさせていただきました。先日は、リンポチェの招聘に力を注いでいらっしゃる、詩人であり著者である梅野泉さんが、２冊目の本を地湧社から刊行されました。『チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え テンジン・ワンギェル・リンポチェ 梅野 泉 』それに伴い、西荻窪のほびっと村にてワークショップを行います。もうひとつ、good newsは、先日のブログで紹介したかわいいクライアントさん、初めてのコンクール出場にも関わらず、奨励賞を受賞したそうです！私もがんばらなくちゃ。

  2007.09.19

• お休みをいただきます。

  明日９月９日夕方から９月１５日夕方まで私用でお休みをいただきます。この間は、携帯もメールも通じません。ＰＣのチェックも出来ませんので、お急ぎの方はopenpath@hotmail.com　宛てに＜緊急＞としてメール送信していただければ、ばう犬（小川隆之）が対応させていただきます。この間にいただいたメールの返信は、９月１６日以降となります。ご迷惑をお掛けいたしますが、何とぞよろしくご配慮ください。斉藤瑞穂

  2007.09.08

• ご協力のお願い

  クライアントさんへのお願いです。いつもお世話になっております。毎回、セッションの為にお時間を割いておいでいただけますことを深く感謝しております。再度、セッション開始時間と終了時間についてご案内させていただきます。最近、セッション開始時間がクライアントさんによってバラバラになってきました。セッション開始時間は１１：００、１３：３０、１６：００、１８：３０です。セッション予約時間が、セッションルームにおいでいただく時間となります。早く着いた場合には、セッションルームの外でお待ちいただくことになります。また、セッション時間は一律、最長で９０分です。その中で、ハンズオンの時間は疲れがでないように６０分とさせていただいております。セッション前のインテークでフィードバックを必要としない方は、早めに終わる場合がありますのでご了承ください。インテークを短い分、ハンズオンの時間が長くなるということはありません。ハンズオンの時間の長ければ結果が良いという事ではありません。セッションルームは２名で交代で使う場合があります。セッション開始・終了時間がまちまちになってきたため、セッションとセッションの間の休憩時間がわずか３０分という事もあります。セッションの間にシーツを変え、空気の入れ替えをし、着替えをし、クライアントさんのファイルの点検など、しなくてはいけないことは少なくありません。クライアントさんの理解とご協力をお願いいたします。一分も違えずに、などと堅苦しいことをお願いするつもりは毛頭ありませんが、せめてセッション前の準備時間と休憩時間は、十分に取らせていただければ大変ありがたいです。次にいらっしゃるクライアントさんのためにも、ご配慮をお願いいたします。そして、最終枠の終了時間にもご配慮いただければ更にありがたいです。

  2007.09.06

• フクベボルダリングフェス終了！

  フクベクライミングフェス２００７が終了しました。参加する側にとっては、あっという間だった２日間でしたが、主催側の尽力と、それを楽しむ余裕の日々がフェスの中心となったみなさんのブログやホームページから垣間見ることができます。小山田大さんのブログ：http://koyamada.dai.hiho.jp/マネージャーchieさんのブログ：http://chie.daihold.com/保科宏太郎さんのブログ：http://hoshina.daihold.com/尾川智子さんのブログ：http://blog.livedoor.jp/heartfulbouldering/宇佐美友樹さんのブログ：http://blog.livedoor.jp/ammousamixlovehold/そして、岐阜初のインドアクライミングジム、Climbing space G4のサイト：http://www15.ocn.ne.jp/~fcc2005/当日の様子は、岐阜新聞に写真入りで掲載されています。http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20070902/200709020848_2726.shtmlとにかく素晴らしかったのは、音楽とクライマーとのコラボレーションによるパフォーマンスでしょう。シンメトリーに配置された壁の両脇から、プロクライマーたちが次々に繰り広げるムーブ。アンビエントな音楽の効果も手伝って、幻想的で力強く、太古から持っている人間の力を感じるような、それでいて芸術的なパフォーマンスでした。パンプクリニックはおかげさまで大盛況！よーく数えたら、朝９時から夕方６時半までで１２人の方をセッションしました。当日は晴天で、テントの中でのセッションになりました。テントの前に＜チップ＞＜フクベ寄付用＞と二つの紙コップを並べました。それも、尾川智子さんがすっごくかわいくマジックで書いて、そのうえテントにくくりつけてくれたんです。持ち帰りたかったけれど、２日目の閉会式近くの雨で濡れて破けて、持ち帰れませんでした。悲しかった。世界の大ちゃんに会うのを楽しみに、沢山のクライマーや地元の方たちが集まり、よい思い出を持ち帰ってくれた素晴らしいイベントだったと思います。参加の機会を与えてくださった大ちゃん、マネージャーの千恵さん、関係者の方々に心から御礼申し上げます。

  2007.09.04

• メール返信が遅れます

  ９月１日２日と開催されるフクベボルダリングフェス参加のため、３１日午後からお休みをいただいています。この期間にいただいたメールの返信は明日以降になります。ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

  2007.09.01

• あっちいってもこっちいっても「うるさい日本」

  待ちに待った、哲学者・加賀野井秀一先生と同じく哲学者・中島義道氏との往復書簡を本としてまとめた『「うるさい日本」を哲学する―偏食哲学者と美食哲学者の対話』講談社が発売されました。加賀野井先生とお会いしたのは、新宿朝日カルチャーセンターで開講された「メルロポンティシリーズ」を受講したのがきっかけでした。私にとっては、加賀野井先生が、生まれて初めてお会いする「哲学者」でした。それまでは、「哲学という学問のジャンルのイメージが先行して「哲学者＝硬い人たち、難しい話を沢山する人たち、論理と情をはっきり切り離す人たち」という偏見をもっていたのですが、加賀野井先生の講座を受け、更に講座後の「一杯」にご一緒させていただくうちに、自分の考えを改めざるを得ませんでした。そして、先生の独特の人生観にすっかり惹かれてしまいました。一言では言い表せませんが、ヨーロッパ的なウィットに富んだ方なのに、土佐の男の心粋を持つ、絶妙なバランスセンスを持った方で、それでもやっぱり哲学の先生ならではの近寄りがたい鋭い意見がぱっと出たりする。でも、お酒を飲むときは私たちに合わせて、日常の話や思い出話を沢山してくださいます。で、話題がそれましたが加賀野井先生の『「うるさい日本」を哲学する―偏食哲学者と美食哲学者の対話』ですが、ようやく読み進めた段階です。中島先生の序文が、すでに静かな好戦的雰囲気に満ち溢れていて、今後の展開が楽しみです。加賀野井先生は、中央大学で教鞭を取りながら、メルロ・ポンティを中心に、ソシュールの研究、言語論、日本語に関する書籍の出版、ＮＨＫへの出演など八面六臂の活躍をされている方です。「加賀野井秀一」で検索してみてください。特に、身体関係に興味がある方は、メルロ・ポンティを読み解くことをオススメします。セッションの（治療の）ヒントとなる思想があふれ出るような一冊です。ちなみに今回の「メルロ・ポンティの幼児の対人関係」のクラスには、親しくしていただいているＯＴの方を筆頭に何人ものＯＴの方・心理関係の方が参加していらっしゃいます。講座はあと２回。２回目はお休みをいただかなくてはいけなのが本当に残念です。書籍の書評は読後にアップします。

  2007.08.25

• 入山自粛まで出た！

  間近に迫った「フクベボルダリングフェス２００７」、すごいことになってます。このボルフェス（ボルダリングフェスティバル）のために、美濃市観光課・クライミングクラブから入山自粛のお願いが出ました。９月１日、２日のためだけに市の観光課から自粛のお願いがあるななんて、そうそうあることではありません。しかも、専用シャトルバスも出る！そんな中、小山田家のプリンセス、ブリちゃんが家出をし、大捜索が行なわれたらしい。小山田大さんのマネージャー、chieさんのブログ（８月１４日）でその必死の捜索の様子をご覧ください。大ちゃんおよびスタッフの方たちは、明日から入山です。お忙しい合間をぬって、千恵さんが荷物を取りに来てくださいました。私は電車で現地入りするので、せめて身軽で入れるようにと配慮をしてくださって、フェス用に用意したシェラフやアイシングスプレー、ヨガマットなどなどをクルマに積み、颯爽と明日に向かって帰っていかれました。お気遣い、本当にありがたい・・・。「行こうか、どうしようか」迷ってて、「行かない」を選択してしまったアナタ、後悔すべし。ＤＪ（ライブアーティスト）たちもすごい顔ぶれですよ。これも、chieさんの８月１１日のブログをご覧ください。私は寝ずに踊るよ（と言いつつ途中で寝てしまうだろう・・・）。最高にchillin'な夜になりそうです。そして、美女クライマー　尾川智子さんを「生」で見れます。近くで見ると、画像やブログを通してみるより圧倒的に美しいです。私はパンプクリニックで参加です。一応、スポンサーさせていただいております。スポンサーなんてカッコいいことをしたことがないのでこうして公言するのが照れくさいです。当日は雨になりませんよう・・・。 ブログの更新を怠っていたら、身の回りにいろーんな新しいこと、おめでたいことが起こっていて、書くほうがおいつかなくなっていました。明日も更新せねば。紹介した書籍があります。

  2007.08.24

• 暑さのせいじゃなく

  ２日間のお盆休みも明け、結局は「休んだ～！！」という実感も無く仕事に復帰です。２日目もゆっくり休みたかったけれど、手を付けっぱなしでいつまで経っても完成しない２作目の文章と向き合っていました。やるべきことは見えているけど、その一歩が超えられなくて、イライライライライラしてます（裏打ちのビートでヨロシク）。自分に憤っています。なんとか決着をつけないと、泥沼に浸かっている不快感です。誰か、助けてくれる人がいたらいいのになあ、と、切実に思います。実質的な話じゃなくて、精神的な話。こういう時こそ、気持ちを引き締めて、自分を頼みにがんばらなくちゃ。残念なことに、自分のことは、自分でしか出来ないもんね。ああ、消えては現れ、現れては消える私のモチベーション＆終わってからのパラダイスドリーム。ヨーロッパ旅行に行きたいけど、ユーロ高すぎ。せめて、暇じゃないのが救いかな。書けない言い訳になってるから。仕事の面でもばう犬と意見が合わず。私は新しい展開を望み、ばう犬はこれまで同様に活動したがり（こだわりの人なので）、ああ、暑っ苦しい展開です。でも、どう公平に考えても、決定権は私にあるんだけどなあ・・・。 『夕の歌』　　　　室生犀星人人はまた寂しい夕を迎へた人人のむねに温良な祈りが湧いたなぜこのやうに夕のおとづれとともに自分の寂しい心を連れてその道連れとともに永い間休み無く歩まなければならないだらうかけふはきのふのやうに変わることなく　うつりもせず悲哀（かなしみ）は悲哀（かなしみ）のままの姿でまたあすへめぐりゆくのであらうかかの高い屋根や立木の上にけふも太陽は昇つて又しずみかけてゐたそれがそのままに人人の胸にのこつた人人はよるの茶托の上で深い思索に沈んでゐた 

  2007.08.17

• カルチャーお休み、私もお休み

  昨日の失敗（カルチャー講座が無いのに行ってしまった）を教訓に、今日のスケジュールを確認してみた。手帳にはしっかり「１９：３０　ＹＣＣ横浜（読売文化センター横浜）」と書いてある。ええー、休みじゃないの？とＹＣＣのサイトをチェックしたら、お休みでした！ですから、次の１６：００からのセッションが終わり次第、私は夏休みに入らせていただきます。今日（１３日）の１７：３０から１６日の朝１０：３０まで、お休みです。この間、メールチェックは出来ません。携帯も連絡がつかなくなる可能性が高いですが、つながるようでしたらメッセージを残してください。ご不便をお掛けいたしますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます！！ 斉藤瑞穂やったー！２日間+αのお盆休みだーー 

  2007.08.13

• せっかく行ったのに。

  第２、第４日曜日は読売文化センター新宿にて「ボディワーク入門」講座がある日。暑い中、現地へ到着すると、１階のエレベーター前にばう犬が居て「サイトウさん、今日カルチャーお休み・・・」と呆然とした表情で訴える。ずいぶん早く着いたらしく、Ｂ１のマックでコーヒーを飲み、それからエレベーターに乗ったのだろう「エレベーターも、１６階に泊まらないんだよ、ほら」と、私をわざわざエレベーターに乗せて１６階のボタンを押し、無反応なのを見せてくれた。そういわれてみれば、お盆中は講座はお休みって確認した記憶がある・・。世間はお盆休みの真最中なんだ。予想外のことだったので、どうしていいのかわからず、とりあえずお茶を飲み、紀伊国屋書店（本店）に立ち寄り、夕方からのセッションに備えて恵比寿のセッションルームにて待機しております。ばう犬は早起きして疲れたらしく、昼寝中。私はＴＳＵＴＡＹＡに寄って、借りてきたＣＤを携帯に落とすべく楽曲変換中。借りてきたのは☆ジム・オルーク　「ユリイカ」→ジャケットが個性的すぎて手が出せなかった（裸の禿げのおじさんが股間にうさぎのぬいぐるみを押し当てている）。ポストロック。☆Strawberry Machine "Zero Zero Five"　女の子系エレクトロだそうだ。なんだ、歌物かい。まあいいや。☆ANTIBALAS　"WHO IS THIS AMERICA?"　一番期待してるのは、これ。アフロービートの中に現代的なファンクやジャズの要素が入っている（ライナーノーツそのまま）らしい。☆SPEEDMATER "THIS IS SPEEDMASTER"　ジャズのコーナーに置かれていた。ＵＫ発のドＦＵＮＫ。 ☆COMMON "ELECTRIC CIRCUS" COMMONには、一度裏切られている（って、勝手に裏切られてるだけ）。話題を呼んだ LIKE WATER FOR CHOCOLATE、聞き込んでもピンとこなかったんだよね。今回はゲストにゴージャスな面々を取り揃えてのアルバムなので、期待しております。さて、ばう犬のセッション→私のセッションで、一時的に部屋を空けなくてはいけないので、それまでに出来ることをしておきます。

  2007.08.12

• クライアントさん快挙続き

  ありがたいことに、幅広い層のクライアントさんからセッションのご依頼をいただいております。そのたびに、セッションを受けるべきか、他の方を紹介するべきか考えさせられます。セッションを承る前にはなるべくクライアントさんの意向を理解しようとし、こちらが提供できる技術意外を求めている場合には詰めて話し合いを行い、セッションが始まってからは、クライアントさんの意向と、セッションの本来の意味の照らし合わせを行いつつ１０セッションを行っていきます。そうしたセッションのプロセスを経て、ご自分の目指していたゴールに近づいていくクライアントさんも少なくありません。その活躍を共に喜び合えるのは、この上ない至福のときです。時間は少し遡りますが（ご本人から承諾を得るまで時間がかかりました）第２４回全日本武術太極拳選手権大会が７月１３日から１５日にかけて行われ、日本全国の太極拳連盟から何百人という参加者が、日ごろの成果を発揮すべく日本武道館に集結しました。その中で、孫式太極拳の部で、クライアントさんが、なんと２位の座を獲得しました！！！１位になった方は、クライアントさんよりもずっと長く太極拳を実践している方で、連盟にも加入している兵（つわもの）。点数的にも技術的にも、その方と大差なく２位を獲得されたクライアントさんを、本当に誇りに思います。今月は、太極拳の本場である中国での協議に参加されるそうです。さすがに中国までは追いかけていけませんが、深い紫の光沢のある衣装を身に着けたクライアントさんの、素晴らしいパフォーマンスが想像できます。もう一方は、以前「チケット譲ります」と申し出てくれた、わずか１２歳のクライアントさん。バレエの世界で生きていこうという努力は、大人に退けをとりません。毎日の生活がまっすぐにバレエに向いていて、食事の管理やバレエのレッスンにあわせた勉強方法など、さまざまな工夫を凝らしつつ夢に向かって走っている可憐な女の子なのです。海外のバレエ学校に留学することを目標にしながら、それまでに経験を積んでおこうと、先日静岡で行われたバレエコンクールに出場してみたそうです。結果は、お見事！！予選通過となり、携帯から喜びのメールが送られてきました。そのときの私の喜びと言ったら、言い表しようがありません。クライアントであり、妹であり、娘のようである、若きバレエダンサーの快挙！！太極拳のクライアントさん、バレエのクライアントさんのみならず、セッションを通して、いろんな人生を体験させていただいています。ロルファーであることが基本ですが、それに収まらずに本音で話せる時間を作りたいなあ、いや、それは規則に反している、と葛藤しながらも、楽しく仕事しています。*********************************明日、明後日は勉強会出席のためメールチェックが遅くなります。携帯への連絡は、メッセージを残してください。もっと勉強して、もっと確実な結果が出せるようになりたいなあと、切実に願って努力しています。二作目もコツコツと書き貯めています。内容のしっかりとした、「ロルフィング」の本を目指しています。

  2007.08.08

• 本日休業

  本日８月６日（月曜日）はお休みをいただいております。メールなどの返信は明日以降となります。携帯もつながりませんので、メッセージを残していただけるようお願いいたします。

  2007.08.06

• ボルダリングフェスの準備

  自分なりに、９月１日、２日にかけて行われるフクベボルダリングフェス２００７の準備を始めていて、今日は午後から専門外の分野の勉強会に出席してみた。概要は分かったので、ちょっと練習してみようかと考えている。明日は多摩センターで「実践ボディワーク」講座。終了後、スポーツオーソリティでテントとシェラフのセールをしていないか見てみよう。アメリカでトレーニングを受けながらキャンプ生活をしたときのテントは子供用で、眠れないわけじゃないけど狭い。し、引越しのときに捨ててしまったんだもん。あとは、フクベまでのチケットやレンタカーの手配も必要だ。openpathのサイトの更新ができていない。しなくちゃ。でも他にしたいこともあるし、いつも後回しになってしまう。「後回し」の事柄がどんどん後ろに山積みになっていきそうで怖い。今日は疲れたから寝ます。

  2007.08.04

• 横浜の花火

  ベランダから取った花火。綺麗でした。ほんとは近くで見たかったな。フクベボルダリングフェス２００７の詳細が、大ちゃんこと小山田大さんのマネージャー、chieさん（佐々木千恵さん）のブログにアップされています。どのスポットも魅力的です。今から計画を立てておいてくださいね！http://chie.daihold.com/?day=20070728 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊８月のお休みのお知らせです。○８月６日（月曜日）、定休日とさせていただきます。○８月９日（木曜日）、１０日（金曜日）　勉強会出席のためお休みをいただきます。○８月１４日（火曜日）、１５日（水曜日）　お盆休みをいただきます。○８月２９日（水曜日）、フクベ準備のためお休みをいただきます。今月は、通常はお休みをいただく第１、第３日曜日もセッションをしております。

  2007.08.01

• フクベボルダリングフェス２００７

   大ちゃんこと小山田大さんが、またしても大胆なイベントを企画しました。クライマーの方はもうご存知だと思いますが、フクベで行なわれる「フクベボルダリングフェス２００７」。世界の大ちゃんの企画なんだから、ただの「ぼるだりんぐふぇすてぃばる」になるハズが無い。今回は、クライミングと音楽の融合が、新しい試みとして提供されます。音楽を担当するのは、大ちゃんのＤＶＤなどで有名なstandard clear/rebirth。行く価値あります。会社休んで、仕事休んででもいくべき。ちなみに、よく聞かれるのが「フクベって、どう行ったらいいんですか」って質問なんだけれど、参考までに。車でアクセスする方：http://climbing.honjo.gr.jp/area_guide/fukubegadake.htmlだいたいの場所：http://www.mapion.co.jp/c/f?el=136/54/03.000&scl=20000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=35/34/06.000&size=500,500アクセス（関東方面から）：名古屋乗換えで、ＪＲ特急ひだと長良川鉄道を乗り継いで美濃駅へ。そこからバスで片知渓谷方面に向かう。詳しいことは調査中です（すみません）。新幹線でのアクセス新幹線のぞみで岐阜羽島駅下車、その後はバス（ローカル線）で移動。詳しいことは調査中です。それから、クライミングの時のお約束http://odboxannex.exblog.jp/2300813皆さん、いかなきゃダメです。クライミングとレイブ、こんなハッピーな組み合わせは未だかつてありませんよ。私ですか？行きます。現地でお会いしましょう。＊＊＊＊＊詳細＊＊＊＊＊フクベボルダリングフェス　２００７ ２００７年９月１日～２日 ＜イベント参加定員＞ ＊１泊２日　全イベント参加者（クライマー対象） 50名 ＊１泊２日　野外ライブイベントのみ参加者（音楽愛好者対象） 50名 ＊日帰りイベント参加者[１１時～１７時まで]（クライマー、一般対象）　100名 ＊初心者体験参加（地元の方々子供～大人まで、音楽愛好者）　50名 ＜イベント参加料＞ 全イベント参加：￥5,000 野外ライブイベント参加：￥3,000 日帰りイベント参加：￥3,000 キッズイベント参加：￥2,000(小学校６年生まで、日帰り＆全イベント参加共に) 初心者体験参加：￥500 参加料にはフクベクライミングエリア協力金（300円：美濃市役所下牧支所へ納められエリア内の整備や地域貢献に使用されます）スポーツ障害保険料（野外ライブのみの参加は除く）が含まれています。残金はフクベボルダリングフェスの運営費にあてられます。 ＜イベント内容＞ ＊オリエンテーリング形式　ボルダリングセッション （対象：クライマー） 　時間内に指定エリア内の課題を登ります。グレードと課題数を照らし合わせて順位を競います。 ＊講習会（対象：クライマー） 　上流エリアの有名課題　数本の登り方を教えます。 　講師一人につき３課題　小山田大、宇佐美友樹、保科宏太郎、他 ＊授与式 　フクベクライミングエリア開拓者へ日頃の貢献を讃えます。 ＊広場の仮設人口壁でボルダリング体験会（対象：初心者） 　有料 ＊展示会　即売会 　クライミング、アウトドア関連の出店。食事も飲み物も現地でご購入頂けます。美濃特産品の展示、即売等。 ＊野外ライブ＆ライブパフォーマンス 　DJとクライマーによる、ライブパフォーマンスセッション。 　広場にライブブースを設置。 　心地よい音楽と共にブース隣接の人口壁において小山田大をはじめとする一流クライマーによるクライミングパフォーマンスショー。 ＜＜注意事項＞＞ ＊定員、駐車場、テン場の数に限りがありますので、完全予約制を取らせて頂いております。 　募集期限を決めてありますが、締切日前でも定員を超えた場合は受付を終了させて頂きますので、ご了承下さい。 　早めのご予約をお勧めします。 ＊エントランス受付は18:00までとさせて頂きます。それ以降に到着予定の方は必ず事前に連絡を下さい。 ＊会場は財産区ですので、直火厳禁です。 ＊会場付近には街頭がほぼありません。懐中電灯持参をお勧めします。 ＜＜お願い＞＞ 駐車スペースには限りがありますので車はなるべく乗り合わせてご来場下さい。 一台で３名以上の乗り合わせのドライバーの方にはプレゼントを用意しています。 ＊＊＊お問い合わせ先＊＊＊ spectator@daihold.com

  2007.07.27

• カルチャー→ＴＳＵＴＡＹＡ→セッション

  ああ、危なかった。最近、よく二度寝をしてしまう。今日のカルチャー講座は、ぎりぎりで駆け込んだ。読売文化センター新宿までの道のりは、レンガ調の道が続いていて、パンプスのヒールが時々レンガの隙間に引っかかる。急いでいるのに、引っかからないように道に注意しつつ、小走りで現地に向かう。都内は蒸し暑くて、梅雨が明けそうな、再び雨が来そうな、不安定な空模様だ。教室についたら、ばう犬がテンセグリティーの質問に答えていてくれた。今日の課題は、下腿のセルフ・リリースおよびペアリリース。今日はお二人見学者がいらした。お一人は元クライアントさん、もうお一方は鍼灸の学校に通っていらっしゃる方。ばう犬が、ＳＩ的な足の役割や、アーチの重要性について説明した後で、セルフ・リリースを練習する。ペアリリースに関しては、長期に渡って参加してくださっている方には、少し難しい課題を出しつつ、それぞれに練習していただいた。講座が終わった後、恵比寿でのセッションの前に、どうしても行きたい場所があった。それは、恵比寿のTＳＵＴＡＹＡ。しばらくの間、ＣＤ５枚で１０００円なのだ！！このチャンスを逃したくない。ジャケ買いならぬジャケ借りしてハズレても、１枚たったの２００円だもん！惜しくない。期間が終わるまで、ジャケ借りだ！今日借りたＣＤで気に入ったのは、「良いかも、でもハズレかも」と遠巻きに見ていたモグワイの「ハッピーソングズ・フォー・パッピー・ピープル」。興味がある方は"Hunted By a Freak"の動画に飛んでみてください。まあまあだったのは米国ジャムバンドmoe、ジプシー楽団のダラフ・ドゥ・ハイドゥークス。聞き込んでみないと好き嫌いがはっきりしないな、と思ったのがセザリア・エヴォラ。彼女はアフリカ西部の諸島生まれの女性シンガー。今日はモグワイを聞きながら眠ろう。

  2007.07.22

• 健康のマニュアル化

  こういうこと、言っちゃいけないのは分かっているけれど、何をしてもダメなものはダメ、ダメな時はダメ。そもそも、からだに対して敏感な人ほど認識を間違えていると思うことがある。からだは自然なもので、自らのものでありながらも自らを超越したものだってことを。ＡをすればＢになる、そんな通説を信じていませんか？もしもあなたが、このＡ→Ｂを信仰しているのであれば、あなたはからだから最も離れた場所にいると思ったほうが良いかも知れません。世の中にはびこる健康にまつわるハウツー。これをすれば健康になれる、これで美が手に入る。からだって、そんなに簡単なものでしょうか？私は１日に２リットル以上の水を飲んで、炭水化物も消化のいい物を取り、夜は野菜とたんぱく質中心、大好きな砂糖が入った製品は頂き物に関してのみギフトとして跳び上がらんほどに喜んで食べ（どんどんください）、果物はパイナップル（消化酵素を含んでいるから）は必要に応じて採り、お酒だけはワインを楽しんで飲む（大勢で飲むときはとことん飲む、酒の種類に関わらず）という自分としては健康的な生活をしていますが、病気になるときはなるし、年齢に見合った体力になっていく。ある方のブログより「こうも、「現代人には○○が足りない」「現代人の○％が何々」とか言われると、もう洗脳作用によるプラシーボ効果で、ますます健康を悪化させる気がするのだが...。 あの「現代人＝不健康」の図式のばらまきって、健康産業のプロパガンダなんじゃないかなー...と思えてくる。 ちなみに僕は、今年の健康診断では、総コレステロール値が正常値を下回っていた（つまりコレステロール不足）。それは健康？不健康？」私たちが数値で健康を測るようになったのはいつからなんだろうか？無料で健康の数値を計ってくれのるはいいが、数値を上回ると（下回ると）「それではこのサプリを飲むといいですよ」と、有無を言わせない状況で販売行為が行なわれたり、いわゆる「治療院」に健康補助食品が置かれていて「あなたの言う症状にはこの錠剤ですよ」といわれたり。 さんざん「あそこが痛い、ここが痛い」と訴えた後で「これを飲みなさい」といわれると、断るに断れない。国家資格を持っている方だから身体の不調を治せるかというと、必ずしもそうではないのは、そこからこちらにいらっしゃるクライアントさんのお話を聞けばよく分かる。実際に、こちらで改善が見られる人も多い。ばう犬のように、障害者の方をあっという間に治してしまう「無資格者※」も居る。からだは、本来自分に従属するものではなく、自分を超えて限りなく自然に近いものなのだから、ほったからしが一番いいのかも知れない。アスファルトの間から雑草が生える、それと同じことがからだにも言えるのではないか。いわゆる「健康の常識」は万人に当てはまるものではない。私たちは機械ではないのだから、マニュアルどおりに動かなくて当たり前なのだと思う。不調がありつつも、どう上手く対処していけるか。その知恵こそが、私たちに欠けている部分だと思わずにはいられない。※これは某国家資格保持者の方が、民間資格者を指し示した言葉だ。お知らせ再びyahoo!メールが使えなくなりました。恐れ入りますが、申し込みなどの返信はopenpath@hotmail.com にお願いいたします。 

  2007.07.20

• yahooメール復活

  今まで利用できなかったyahooメールが今朝から使えるようになりました。ログインしてもメール画面が出ず、ずーーーーーと砂時計が回りっぱなしだったのが、今日はスムーズにメール画面にアクセスできました。返信が遅れていた方たちにお詫び申し上げます。

  2007.07.20

• yahooメール不可days2

  まだYahoo!メールが使えません。原因不明です。ご迷惑をおかけしますが、ホットメールにご連絡いただけますようお願い申し上げます。

  2007.07.18

• yahooアクセス不可＆日々

  今朝からyahooにアクセスできません。yahooメールにお申し込みおよび問い合わせのメールを送信してくださった方がいらしたら、アクセス出来次第、返信させていただきます。こちらからメールを送信しようと思っていた方々にも返信できずです。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。さて、先日は１０日ぶりのお休みでした。朝、仕事の電話が入って仕事モードの気持ちになりかけました。危ない危ない。休みと決めた日には休もう。休み前２日間は、とても寒い部屋でセッションしなくてはいけなくて、風邪をぶり返しました。移動に往復３時間近くかかる場所で、移動の電車は必要以上に車内を冷やしているし、台風接近でダイアが乱れて遅刻して文句は言われるし、正直クタクタに疲れました。でも、好きな仕事だったから満足感はあったし、私自身もとても楽しんだので、不満はありません。多摩クラスの皆さま、お休みをいただいて申し訳ありませんでした。今年はセールを逃さずに新しい服や靴を買えたので、非常に得した気分。でも先日ポケットに入れていて落とした１２０００円を思い、これ以上の買い物は控えようと誓いました。少なくとも、最終サマーセールまでは。ところで、デートでセールに付き合わされてる彼氏って、傍から見てて気の毒だな。狭い店内で上の空で彼氏に突っ立っていられると、「退いてて」と言いたくなるのは私だけじゃないと思う。セールは一人か姉妹で行くのが良し。いつもは聴かないタイプの音楽を聴いてみようと思い、コーネリアスとクラムボンを借りてみました。うーん、コーネリアスの方が比較的、馴染みやすいか？クラムボンは安藤祐子と似ていてごっちゃになりそう。系列としては「何言ってんだかよく聴き取れない系」に入るので嫌いじゃないはずなんだけど、しっくりこない。カヒミ・カリィ→チャラ→（　　）→クラムボン→安藤祐子　って感じで（自分の中では）変換が起こります。（　　）に誰かが入ってくれればスムーズに変換が起こるのだけれど。bjork？いや、もっとロリでポップじゃなくちゃいけないな。それに格が違うからbjorkに失礼か？だれだろう、（　）に入るのは？レゲエのカルカヤマコトをどこかに入れたいけれど、どこにもハマらなくてもどかしいです。唄モノでお腹いっぱいになったので、レイハラカミあたりに戻ります。もしくは渋く川嶋哲郎のJazzか。早く梅雨明けして欲しいなあ。新潟地震の被災地の方が無事ですように。こんなこと言っては申し訳ないけれど、ＴＶで見ただけで、親戚や友人が新潟にいない自分にとっては、リアルさに擦りガラスがかかっている。今日は、先日のバレエ発表会が終わったクライアントさんから、お礼のパンが沢山届きました。ビールによく合うという銀杏が入ったスティック状のパンが絶品でした。TOTSZEN BAKER'S CAFEという、東横線大倉山にある有名なパン屋さんで焼いているんだって。幸せな気分で居ります。

  2007.07.17

• 象は鼻が長い

  言語は無意識に扱われているあまり、その役割の広さに関して顧みられることは少ない。例題：「象は鼻が長い」「象は」で頭の中にはその人それぞれが思い描く象が現れる。それは、あなたにとってインド象かも知れないし、アフリカ象かも知れない。子象を思い浮かべる人もいるだろうし、絵本の象を想像するかも知れない。―世界の切り取りにより、象と非象が現れる。―「鼻は」で、まるでビデオのモニターがどんどん象に近づいていき、象の鼻が画面の中央に来る。―鼻と非鼻が現れる。そもそも象同様に鼻という言葉が無ければ鼻は存在しない―「長い」に於いて、あなたが思い描いた象の鼻が、大写しに脳裏を占める。もしくは象の鼻が何かを器用にくるむように掴んでいる様子が目に浮かぶかもしれない。―言葉が先にあるのではなく、それは関係性に依って生まれる。他の動物との比較が無ければ象の鼻は長くは無かったかも知れない―加賀野井先生が「言葉は身体である」と言うとき、言葉はあたかも身体の代わりのように相手を操作することを示す。私は例題の「象の鼻は長い」によって、映像を思い描く行為を行わせられた。また別の時には、実際に手を取る代わりに、言葉に導く役割を行わせることも出来る訳である。芝居や舞踏といった身体表現が言葉の代わりをする、と誤解しがちなのだが、メルロ＝ポンティの云わんとすることは、そこには無い（それも含まなくは無いがそれを意図としない）。新しい知識を学ぶ時の落とし穴は、新しい考え方をそのままに受け取れず、すでに知識があるものに置き換えて考えてしまう事だ。もしくは、既知の知識との比較をしてしまう事だ。加賀野井秀一先生のメルロ＝ポンティシリーズで一番難解だったのが、この言語論だ（しかも２回しか出ていないし、ソシュールも出てくるし）。シニフィアンなど、ラカンの精神分析に関わる考え方が出てくるという点でも、出席出来ていたら興味深い講座だったであろうに、全講座を受けられなかったのが残念だ。ボディサイコセラピスト（バイオエナジェティックスとかライヒアンセラピーとか）の方たちは精神分析的な言語の役割はしっかり勉強してるんだろうなあ。ブログに質問しに行ってみよう。ちっとも進まない原稿なんかほったらかして読みたい本を真剣に、思い切り読んでみたいものだ。

  2007.07.12

• ３７度２分の日

  夢は不思議だ。この世界では存在しない街も架空の家も宝石の山も、目の前にあり私を誘う。空を飛ぶことさえもが可能だし、海の中でも息苦しさはない。何度となく訪れる（現実には存在しない）街は変わらずにそこにあり、小学生の時の友人は大人にならない姿で私を迎えてくれる。手をつないで走る私もいつの間にか小学生になっている。母も叔母も、今の私より若い姿をしている。懐かしくて、甘えたくて、戸惑ううちに私は大人に戻ってしまう。夢は残酷だ。記憶の奥で、やっとかさぶたになった傷を心の引き出しからそっと摘みだして鼻先に突きる。「忘れるな」という。背中に回した手に触れる肩甲骨の高さやつむじの上で微かに動く顎。体温とか、声。もっとパーソナルな特徴。元気であれば、夢に見なかっただろう、実在しないけれど存在する世界。日々。熱を出すことも辛いけれど、この手の届かない世界で、一瞬の純真や愛情、再会の感動、神秘的な真理を掴みかけて引き戻されるのは、もっと辛い。ここんとこ、ずっとtoe。

  2007.07.10

• 申し訳ありませんでした

  本日セッションの予約をしてくださっていたクライアントの皆様、横浜読売カルチャー講座の皆様、お休みをいただいてしまい本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。しばらく前に寝冷えをし、葛根湯、鍼治療、岩盤浴、足湯など冷えを取るために考えつく限りの対策をしてきたのですが思わしくなく、だるさが取れず、朝起きるのが辛い日々でした。皆さんにご迷惑をかけたにも関わらず、自分としては「やっと熱が出てくれた」という気持ちです。叔母が漢方も扱う薬剤師なのですが、私は「内に熱が隠るタイプ」で、幼い頃は熱が出るまでずいぶんとぐずったそうです。大人になった今も、体質は変わらずです。今日はクライアントさんにお詫びの電話を入れた後、昏々と眠り続けました。いろいろな夢をたくさんみました。熱は３７度５分まで下がりました。明日は仕事に復帰したいと思っています。快くセッションの日程を変えてくださった皆さま、ありがとうございました。

  2007.07.09

• 智ちゃん、キテます！

  ボルダラー（フリークライマー）の尾川智子さん、最近メディアでお目にかかる（？）ことも多くて、本当にすごい活躍ぶりです。マツダデミオ（黄色）のウェブＣＭ、ヴァンテーヌやフラウ（女性雑誌）の取材、就職雑誌のインタビューなどなど、忙しそう！！こうしたメディアでは、尾川さんの女性らしいかわいらしい面と、ストイックで常に上を目指す強さを垣間見ることができます。マツダデミオの画像はリンクできなかったので、尾川さんのブログからアクセスしてみてくださいね！そんな忙しい中、先日１０セッションを終えてくださいました。セッション中では、故障した部分に注目することも多かったりしましたが、少しはロルフィングが役に立ってくれていればいいな。尾川さんのストイックさと向上心を見習わなくちゃなあ・・そして、相手を気遣う心もお手本にしなくては。年下なのに、さすがに世界で活躍している方だけあって、器が違うんです。１０セッション終えたから、智ちゃんって呼んでも良くなりました！やったー！

  2007.07.07

• 時間と愛（メルロポンティはみ出し論）

  メルロポンティは、時間も愛も、言葉（観念）がなければ起こらないと表現したが、私たちの身体は時間によって確実に変化しています。つまり、その様相こそが時間なのではないでしょうか。時間の観念がない社会で生を営んでいたとしても、ヒトは直感的に今と昔を、からだの「差異」を通して捉えるのではないでしょうか？昨日と今日の区別がつく、１０時と１１時の違いが分かるのは、社会通念という観念の賜物ですが、私たちはそれにずいぶんと縛られている気がします。特に女性に置いては、年齢が生（性）に直結することもあり、観点を変えると性＝時間と考えることはできないでしょうか。産む性を持っていなければ、私たち女性はもっと自由な時間の捉え方ができただろうと考えるのです。つまりは、実態のない「時間」という一瞬一瞬の連続は、実は身体的変化として実感することができるのではないでしょうか。愛については、いまだよく分かりません。が、これはやはり観念に左右されると思います。例えば男女間の恋愛。これも友情と愛の境界・情愛を表現する手段の固定観念（常識、良識、倫理と呼ばれているもの）がなければ悩まされなくて済む問題のような気がします。ただし、愛という言葉が存在しない動物間にあっても、一生涯を共にするつがいの話は少なくないし、その純粋さに心を打たれたりします。人間観であっても、こうした概念や理屈を超えたつながりがあるというのは神秘的であり、ある意味救いでもあります。相手を選ぶ基準が身体的な特徴に基づくという説がありましたが、それ以外にも五感や六感など、言葉にするのが困難な理由によってヒトとヒトはつながっていくのかも知れません。この場を借りてＭさん、異性であっても、友情であっても恋愛であっても楽しい時間を過ごすことはできると思うんだよねえ・・・リアルな時間の共有がなければ恋愛にも友情にも発展できないのではないでしょうか。Ｍさんと話してから頭の中で繰り返し流れているのはjanet jacksonの"Let's Wait Awhile"。今聴いているのはビセンテ・アミーゴの「魂の窓」。７月は最低でも2度はライブに行くつもり。と、最後は私生活の報告にて締めくくり。

  2007.07.04

• unfinished business

  もうすっかり昔の事になり、煩わされたり我を見失ったりすることも無くなったけれど、今の自分はこれまで走ってきたグラウンドのほんの少しだけ外側を走っているだけで、大して成長も出来ていないんじゃないかと、ふと頭に浮かんだので文章にしてみた。お別れは二人に向けて、メッセージと共に届けられた。だが肝心の私に対しては、決定的な言葉は無かった。私は私で、メッセージ以前から事実をほったからしにし、横目でみることすらしたがらなかった。埋葬もせずに、手も下さず、朽ちていくまで時間稼ぎをした。時間が解決してくれたのだから、今更深追いの必要はないだろうが、時々、やり残したことが私を後ろに引っ張る気がする。決着。大げさで優しさの無い言い方だが、やり残しがあるのは愉快な気分じゃない。ハガキでも出してみようかな。

  2007.07.01

• アドラー心理学の新展開

  今日は半休をいただいて、横浜市港南区上大岡にて野田俊作先生の講演会に出席した。「アドラー心理学の新展開」をテーマにした講演会で、「新しい時代を迎えつつあるアドラー心理学はよりソフトでより強力な21世紀的な治療デザインが次々と開発され、他の流派との心理療法とも活発に交流するようになってきています。」という講座の説明に惹かれて参加を決めた。新たな治療デザインは何がベースになっているのだろうと楽しみに会場に行った。先日、加賀野井先生の「メルロポンティの言語論」で言語の役割について講義を受けたばかりだったが、今度は心理療法の視点から構造主義の重要性が説かれた。レヴィ・ストロースやソシュールをこれまでのアドラー心理学の技法と融合させることが可能であること、そしてそれが有効であること。野田先生は今回の講義では「構造主義とは、一度すべてを言葉にしてみる方法」というコンテキストで話が進められたが、心理療法は言葉の療法であることを考えると、こうした構造主義の思想と心理療法は相性が悪いわけがない。講義の最中で、現象学は言葉に対する尊敬が少ない、言葉だけが自分と相手が持つ共通項であるということを重視しないと指摘したが、現象学は身体図式が核となるという観点から見たときには、ここは意見が重ならない部分だろうと想像できる。先日書いたブログではないが、私たちは話している最中に、自分の思いを確認する。私などは、なんとなく不調があって病院に行き、医師に「どうしました？」と聞かれて「どうしたんだっけ？」と戸惑い、話しているうちに客観的に自分の症状を理解していく経験を持っているが、まさにこうした状態をカウンセリングで味わったことがある。「どうしました？」と聞かれてやっと、問題が「問題になる」のである。思いやフィーリング同様に、情念は、言葉として形を持つまでは存在しない。好き、と言葉にして、その思いがはっきりと「自分の定義の中での好きのカタチ」を持つ。そうした言葉と感情の発露の順番を理解できなかったり、感情を言葉として扱えないのであれば、感覚的で動物的であると言われても仕方がない。子供などは、言葉を理解できた時点でやっとお絵かきができるようになる。顔、足、手という認識がなければそれは存在しない。外界というのは、言葉によって形になっていく。こうして考えると、私たちの「語り口＝storylying）によって問題がつくられるのであり、出来事の語りなおしができれば問題（そして住んでいる世界）は変わる。カウンセリングは、「何が起こったか」よりも「どう語るか」を知るための手段として使われる。そして、相談者とカウンセラーの間の共通点は言葉である。母親の言葉が「息子は勉強しないし生活習慣もよくない」と訴えたときにすら、息子の実際の行動（外界）も、母親の実の気持ち（内界）も分からない。確実に分かるのは、語り手の口から出てくる言葉だけである。この後、表層構造、深層構造と、クライアントが問題に気づきやすくするための技法に話は移っていくのだが、その部分は省略するので興味がある方は講座に参加して欲しい。アドレリアンは、「共有」はできると考えるが、「共感」ができるとは考えない。それは、言葉より感情が先にあると想定してしまうと、手が届かない部分が出来てしまうからである。誰も、相手になりきり、体験をすることができない。その事実を踏まえ、私自身もロルファーとして「共有」することに意義を求めようと思った。私は時に情に流されすぎるので、この言葉は素晴らしいストッパーの役割をしてくれるだろう。加賀野井先生の言語論との比較を上手に入れることができればよかったのだけれど、まだそこまで理解できていないので、言語化できなかった。私の理解は、非常にゆっくりと起こる。*********先日、カッコつけてヒールの靴で早足で歩いたら、左の膝を痛めてしまった。でも、健康よりもオシャレがしたいときだってあるのである！

  2007.06.30

• メルロポンティ的言語論的恋愛論？

  以前から予定していたのに、仕事の都合でどうしても出席することができずにいた加賀野井秀一先生の講座「メルロ＝ポンティの言語論」。第５回目にしてやっと初受講となりました。言語論は難しいだろうなあと心配していましたが（実際に、難しいですが）今期はこれまで以上に分かりやすい実例を挙げて説明をしてくださったので、なんとか着いていくことができました。さて、今回のテーマは「言語が世界をどう切り取るか」について。ノートの大半は、ばう犬によって見事に要約されていて、自分の稚拙な感想をはさむ隙間がないくらいで悔しい～。ばう犬のブログより＜言語を習得するというのは、言葉によって世界を切り取り、少しずつ切り分けていく過程であるということです。そのようにして、ボキャブラリーが増えることで、世界は区分され、細かく識別されていきます。言わば、言語習得は、認識獲得に等しいわけです＞私たちの多くは、言語とはコミュニケーションの手段であると考えていると思うのですが、メルロ・ポンティは世界を切り取り、さらに細かく分別し、認識していった結果に残る音だと考えます。ばう犬のブログより＜乳幼児の頃の「生体験」では、「快／不快」などの単純な印象で世界を見分けています。それが、成長のある時点から、言葉なしで世界を見分けることが不可能になってきます。たとえば、「愛」などの抽象的な概念は、言葉なしには、明確に感得（体験）できません。「生体験」は、しだいに自己組織化され、世界認識が形成されていきます。＞例えば私に気になる相手がいたとして、その人にまつわる事柄・・・例えば、触れ合いたいとか、欲を言えば肌同士をくっつけ合いたいとか・・・・そういう事柄を「愛」でくくれば愛になるし、「愛」という言葉を持たない言語圏の人々にとって、それは単なる性衝動である、ということです。ちなみに「愛」なんて言葉をひっつけずに男女の性差を利用して親密な関係をつくるというのも、ひとつ素敵な関係だとは思いますが（これじゃサルトル的か？）。そして表現されることで思考は確認されるのであれば、表現せずに心のうちに隠しているうちは、もやもやとした感情のままで、自分にも相手にも曖昧なままでいることが出来ます。「好きです」といった途端にその感情が取り返しのつかない「好き」になってしまう経験はありませんか？曖昧なままで、淡いままで取っておきたいと思うのであれば、文字にしてしまったりしないように、小声でつぶやいたりしないように気をつけましょう。「好きです」と言った途端に「いや、この言葉はウソだ」と気付ける場合もありますので、表現は慎重に、もしくは大胆に行うのがよろしいかと思います。なんか、今日は恋に悩む友人に向けて書いた内容になってしまったので、後日、講座になるべくに忠実に「言語論」を再び書いてみようと思います。

  2007.06.28

• バレエ発表会チケットプレゼント

  いつかブログで話題にさせていただいた、妹みたいなクライアントさんの発表会があります。通っているスタジオの１５周年記念発表会とのことで、今回はなかなか凝った趣向で行なわれるようです。第一部が子供のための創作作品「森は生きている」オリジナル版。第二部が「眠れる森の美女」ダイジェスト版日時：７月７日　会場１５：３０　開演１６：００場所：五反田ゆうぽうと簡易保険ホールもしご興味のある方がいらしたら、チケットをお譲りします、ぜひいらしてください、とクライアントさんからかわいいメッセージをいただきました。スタジオは学芸大学にあり、海外へのバレエ留学を目指す生徒さん、大人からレッスンを始めた生徒さんと、幅広い生徒さんの受け入れを行なっているそう。最近も、そちらのスタジオから海外のコンテストに出場された方がいらっしたようです。これからバレエを始めたい方、いろいろなスタジオでレッスンの経験をしてみたい方、ぜひ発表会を見に行ってみてください。チケットご希望の方はこちらのブログからメールを送ってくださっても構いませんし、openpath@hotmail.comにご連絡いただいても結構です。チケットは送付させていただきます。私は重い腰を上げて、半年間サボっていたバレエを再開する予定。セッションルームを引っ越すまでは吉祥寺のシムズバレエに通っていたけれど、横浜―吉祥寺は遠いし、恵比寿―吉祥寺もなかなか、という状況なので、しばらくはチャコット（渋谷／横浜）で基礎の基礎から始めようかな、なんて考えています。そう決めたら明日にでも行きたい気持ちになってきました。タンゴのレッスンもサボっているし、２作目も書かなくちゃいけないし、ああ、１日４８時間だったらなあ。

  2007.06.26

• 今日からお休みいただきます。

  本日１９日から３日間、お休みをいただきます。メールの返信は、２２日以降となりますのでご迷惑をお掛けしますがご了承ください。今日アップした画像は、いつの間にか集まってきたマスコットたちです。カワイイでしょう！！！くまちゃん（向かって左）、うさちゃん（中央）、わんちゃん（向かって右）です。くまちゃんはアロマグッズと一緒に届けられました。うさちゃんはボディショップのグッズの中にちょこんと存在してました。わんちゃんは、クライアントさんがセッションルームと出るとき、さりげなくくまちゃんうさちゃんの脇に並べてくださったんです。実は、ずっとネットで探してくださっていたんだそう。ロシアからきたわんちゃんです。私はブログだと結構キツい性格に思われがちだし、そういう側面もあるけれど、こういうカワイイグッズが似合うと思ってくださる方たちもいらっしゃいます。気負わなくて済むんだったら、ぽーっとした性格なんです。クライアントさんには見抜かれているみたいですね。

  2007.06.18

• 今年もあじさいの季節が来て。

  １０年以上に渡って見てきた、井の頭線沿線に咲く紫陽花。今年も美しく、彩りもさまざまに乗客を楽しませてくれています。第１、第３日曜日は明大前乗り換え、「実践ボディワーク」講座がある京王多摩センターにたどり着きます。渋谷～明大前の僅かな時間に、紫陽花を眺めつつ、これまでの自分を振り返ってみました。１０年前の自分は欲しいものがたくさんあったけれど、今の自分には傍目も構わずに欲しいと思えるものって無いんだなあ、そんなことを思いながら電車に乗り続けていました。昔は無理やりにでも欲しいものを作り上げていた気がします。貴金属や珍しい体験、恋愛、完璧なメイクや自分をより良く見せてくれる服装などなど。月日が過ぎて、単調な生活と思われる日々の中にも小さな喜びがあったり、発見があったり。カルチャー講座や個人セッションを通して、みなさんに育てていただいた実感があります。今日は、多摩クラスが始まってから継続して講座を続けてくださっている方たちに、単位認定証を差し上げました。なんと、これまでに３００時間以上の講座を受けてくださっています。継続していただける価値がある講座だったかどうか心もとないですが、続けられたのは通ってくださっている皆様のお陰です。心から御礼申し上げます。先週の新宿カルチャーでは、担当の方から、平日夜間の講座枠増設を検討して欲しいとのお話をいただきました。個人セッションとの兼ね合いもあるので実現できるかどうかは分かりませんが、貴重な時間を利用して通ってきてくださっているみなさま、この場を借りて感謝の気持ちを伝えさせていただきたいと思います。本当にありがたいなあと感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

  2007.06.17

• ＪＯＥ　ＴＡＮＧＯ４周年記念パーティー

  先週土曜日はＪＯＥ ＴＡＮＧＯ４周年記念パーティーがあり、仕事を終えて恵比寿のＳＴＵＤＩＯ－Ｊへ。お祝い事があると、それを理由に思い切りよくお花を買えるのが嬉しい。プレゼントをいただくのも嬉しいけど、相手を考えて選んでいる時間はそれ以上に楽しい。ＴＡＮＧＯのイメージで、ダークレッドを基調にアレンジメントを作ってもらった。重いアレンジメントはばう犬に持たせ、会場３０分後に行ったら、お祝いに駆けつけた人たちで居場所の確保も難しいくらい。恵比寿の生徒さん、銀座プランタンの生徒さん、世田谷のダンススクールでレッスンを受けている生徒さん、他ダンス関係やTANGO LOVERなどがひしめき合ってすごい熱気。モエ・シャンドンの特大ボトルの差し入れをＪＯＥさんが空けて乾杯！今回のデモンストレーションは、生徒さんとの（生徒さんの衣装がクレオパトラのようで素晴らしかった）一曲の後、なんと！ＪＯＥさんのＨＩＰＨＯＰから始まるファンキーな男＆男のペアダンス（ＪＯＥさんは本当にカッコ良かった。さすが、元ＨＩＰＨＯＰダンサー）、最後の締めはもちろんＪＯＥ＆ＴＡＫＡＭＩの華やかでキレのあるペアダンス。長居したかったけれど、あんまりお酒は飲めないし、次の日は仕事だったので静かにお暇しました。先日のＢＰＵＭＰ荻窪もそうだし、ＪＯＥ ＴＡＮＧＯもそうだけど、人を楽しませることをしながら自分を楽しめる方たちが身近にいるって、恵まれていると思う。ところでＪＯＥさん、４０周年記念パーティーの計画を（すでに）立てているとか・・・。

  2007.06.12

• BPUMP荻窪オープン！

  行ってきました、BPUMP荻窪店のプレオープン。これまでに無かったタイプの、すごくスタイリッシュなジムでした！！写真はこちらでみてください。http://www.pump-climbing.com/news.htmlガラス張りなので、店内の様子がよく見えます。クライミングって？ボルダリングって？と興味を持ちつつも入りづらかった人も、これならとっつきやすいです。そして、外からの光が入るので（夕方行ったけれどまだ明るかった）、屋外にいるような開放感があります。１階も２階もボルダリングが出来るようになっていて、グレード（難易度）は国分寺と同じだそうです。恥ずかしながら、私は「緑」に取り付いて、気がついたら２時間あっという間に経っていました。プレオープニングの日は、国分寺で登録していた方たちは無料、それ以外の方たちは登録料のみで登れるスペシャルデー。私が６時ちょっとすぎに入ったときも続々と人が集まってきて、お暇しようと思った８時すぎには、２階は人でいっぱい！国分寺で登っていたという女性と、中学生くらいの女の子と、初対面なのに仲良く一緒に楽しみました。そうそう、中二階がラウンジになっているんです。ミッドセンチュリー風の家具が置いてあって、クラブとかカフェのラウンジみたい。そのうちDJブースも設置されるとか。「これはオーナーさんの趣味だな」と思われる、ビバップ風のクールなジャズがジム内に流れたりして、登るも良し、ラウンジで寛ぐも良し。ちなみに１階のトイレもオシャレでステキでした。今朝、顔を洗ったら指に懐かしい痛み。指先がひりひりして、指の関節がじんわりと痛い。ずきずき、じゃなく、つきつき痛い。決して嫌な痛みじゃなくって「昨日BPUMPで登ったんだよね、いひひ」って感じの、自分のみが知る秘密の痛みみたいな、エクササイズをがんばった後の筋肉痛が心地いいっていう感じの、達成感と共にある痛みがありました。ああ、楽しかったな。悔しかったのは、シューズと、クライミング用の大ちゃんTシャツとパンツを忘れていったこと。でも、MOONのクライミングパンツ購入しました。記念品にしようっと。BPUMP、ぜひぜひ行ってみてください。帰りは荻窪にあるお気に入りの和柄のTシャツのショップに立ち寄り、充実した１日でした！今度は次の日はお休みにして、１日遊ぶつもりで行きたいです★

  2007.06.07

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