22日土曜日に会社のアドレスに届いていた
多くのジャンクメールの中の一つ、
オンラインチケット販売会社のメルマガに目が留まりました。松竹大歌舞伎6月21・22日。
1ヶ月後じゃん。
わたしは高校の頃からの歌舞伎ファンなのです。
ネットで調べると(仕事中?)、某日系旅行会社さんが
24日月曜日から発売を開始するとのこと。
海老蔵の狐忠信、
しかも『セビリアの理髪師』の初演で有名なアルジェンティーナ劇場、
こりゃ行かねば、と思い、
劇場に問い合わせに行くと、
「まだ発売のことは知らない」と言われました。
割引きの情報が入るも、
当然日本人会に入っていない(有料ですから)わたしは除外。
劇場で直接買おうと24日月曜日に行けば、
劇場は定休なのです。
くー。
某H社は発売始めているからどうしよう。
出遅れた~、と焦りました。
翌25日火曜日。
仕事が終わってから三度目の正直で劇場へ。
催し物のない期間なので通常22時まで開いている窓口は、
19時で閉まっていたのでした。ガ~ン。
二度あることは三度ある。
27日木曜日。
休みが取れたので昼休みで閉まる前の劇場へ。
一番いい席は80ユーロなので歌舞伎座で観るよりも断然お得です。
窓口のお姉さん
「何日にしますか?」。
わたし
「金に糸目は付けません。
残っている中で一番いい席が欲しいので
両日の空席状況を見せて下さい。」
お姉さん
「これが一日目ね、赤が売れちゃった席、緑が空席よ。
白はアレ?何だろう?」
一日目は殆どが白で埋まっています。
お姉さんは隣の窓口の同僚に尋ねていました。
「とにかく売れない席よ。」
どうやら白の席は団体によって押さえられている席のようなのです。
二日目は一日目よりまだマシなものの、
それでも購入可能な緑の席はどう考えても余り物。発売から4日目でこの状態ですから、
チラシを見てから劇場にチケットを購入しに来る
イタリア人の選択肢は皆無です。
イタリア人に日本文化を見てもらおうというより、
ローマ在住日本人の慰問なのだな。
わたしも慰められるわけだけど、
納得行かない、政治的なチケット販売のからくりでした。
結局わたしが購入したのは
一日目の末席(20ユーロ)と二日目の特等席(80ユーロ)です。
一日目、特等に空席あったら怒るよ。