神奈川の常連のお客様で、
お医者さんと看護婦さんというコンビがいらっしゃるのですが、
そのお2人がホテルにご到着!
翌日、お疲れのところでしたが、
ローマ近郊日帰りの旅を一緒にしてきました。
お隣ウンブリア州のオルヴィエートと、
その近郊チヴィタ・ディ・バーニョレージョに行ってみようと思ったのです。オルヴィエートまではフィレンツェまでの鈍行列車で約1時間半。
この電車はよく、隠れホームから出発するので曲者です。
1番線のこともあるそうですが、
1番線東ホームという、場所の案内も何もない、
通常ホームから徒歩8分くらいの遠く離れたところに行かされるのです。
この路線に乗る時は気を付けましょう。
フィレンツェまでは超特急列車だと2時間半で着きますが、
なんせ片道50ユーロ近くもかかるので、
4時間半かかるこの鈍行列車で行く
貧乏人の若者たちも大勢います。
これだと15ユーロくらいで済むのです。
途中駅もけっこうあって、これでローマに通勤、行き来している人も多いです。
だから電車は混んでいました。
オルヴィエート駅を降りるとすぐ目の前に
ケーブルカー乗り場があります。
オルヴィエートの中心地に行くにはこれに乗ります。
日本のゴールデンウィークはイタリアでも連休ですし、
他の国々から来る人もたくさんいて観光のハイシーズンです。
長蛇の列ができています。
この間あさちんと来た時は平日だったこともあってガラガラだったので、
その差に驚きました。
ケーブルカーも満員です。
先が思いやられるなあ。
ケーブルカーを降りると、更にバスに乗ります。
歩いても20分くらいで大聖堂の広場まで行けますが、
どうせケーブルカーと同じチケットで乗れますので
バスの方がいいと思います。
まず、わたしおススメ、地下洞窟のガイドツアーに参加してきました。
オルヴィエートの地下はほっとんど空洞なのです。
オルヴィエートに来たらコレを見なくちゃ!
否、ローマで時間のある人は
是非このためにオルヴィエート日帰り旅行してもいいと思います。
そのくらいまみんこイチオシのスポットです。
詳しくはわたしが以前来た時の日記をご覧下さい。
EさんKさんも洞窟の中でしきりに「へぇーへぇー」と言っていましたよ!
大聖堂を眺めて、目抜き通りを歩いて、
それからチヴィタ・ディ・バーニョレージョに行くことにしました。
ラツィオ州に戻ることになります。
近郊の村に行く中距離バスが出る広場に行きます。
時刻表もネットで調べていたので完璧!
バスの停留所の場所を聞こうと観光案内所に入るとお姉さんに、
「日曜はこの町、中距離バス走ってないよ」と言われてしまいました。
ガーン。
なんともまあのんびりな所!
市内バスは走っていますが、
隣町同士を結ぶ中距離バスというのが
日曜日には一切運行されないそうです。
それで案内のお姉さんに言われたとおり、
タクシー乗り場のある鉄道駅まで戻って、
タクシーを貸し切ることにしました。
このようにチヴィタ・ディ・バーニョレージョに
タクシーで行く人はけっこういるらしく、
定額70ユーロで
往復(あちらで観光のため1時間半くらい待っていてくれる)してくれるのが
だいたい決まっているようです。
それにしても、いくらだか知らないけれど、
おそらく往復のバス運賃のことを考えたら、3人ならば
タクシーの方が安上がりなのではないかと思いました。
それにバスは手前のバーニョレージョまでしか行きませんが、
タクシーだとチヴィタ・ディ・バーニョレージョまで入ってくれるのです。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョは、
バーニョレージョの街から橋を渡っていかなければなりません。
まるで崖の上に取り残されたようになっており、
この約300メートルの橋でしかつながっていないのです。
まるで『天空の城ラピュタ』のようで、とても不思議な光景です。
どうしてこのようになったかと言うと、
雨や風によって浸食されていったからだそうで、
将来的には無くなってしまうかもしれないのだそうです。
PRドコロが「死にゆく街」という何ともさみしい村なのですけれど、
この日はめちゃめちゃ観光客が多くて、
「全然死にそうじゃないよねー」とみんなで言っていました。
広場は人でいっぱいだし、BARも混んでいるし、
めちゃめちゃ活気溢れてます。
この日だけだったのかなー。
綾瀬はるかちゃんの映画『ホタルノヒカリ』で
ロケ地の一部になったそうです。街の中はよくあるイタリアの観光地という感じで、教会が真ん中にあり、
絵葉書が外に並ぶお土産屋さんや、
コーヒーのいい匂いのするBARが並んでいます。
あの橋を渡ってきたことも少し忘れてしまいます。
ちょうどゆっくり回って1時間半くらいです。
タクシーの運転手さんはさすが、よく分かっているのです。
おじさんはローマのタクシー運転手にはあまり見かけない、
誠実な優しい親切なタイプで、
もちろんみんなにもやっているのでしょうが、
写真スポットで止まってくれたり、
オルヴィエートの生活の話をしてくれたりしました。
お医者さんEさんと看護婦さんKさんのローマ旅行初日、
スペイン階段やコロッセオやヴァチカンではなく、
こんな感じで本当によかったのでしょうか?と、
にわかアシスタントのわたしは思いましたが、
楽しんでいたみたいなので良しということでネ!